昨日はファースト・デイということで、映画『マルドゥック・スクランブル 燃焼』を観てきました。

評価としてはS>A>B>C>Dの5段階で・・・
“Bプラス”。
注意:ここから先はネタばれになりますので、映画館でこれから観ようという方、DVDレンタルを待とうという方は、読み飛ばしてください。あらすじから、つらつらと・・・賭博師シェルの犯罪に巻き込まれた少女娼婦バロットと、委任事件担当官のネズミにして万能兵器のウフコック。
その眼前に、かつてウフコックを“濫用”して殺戮の限りを尽くした男ボイルドが立ち塞がる・・・。
追い詰められたバロットたちのもとに、ドクターがフライング・ハウスで駆けつけて2人を救い出す。しかし、バロットを守るため、“濫用”を余儀なくされたウフコックは、瀕死の重体に陥っていた。
瀕死のウフコックを連れてドクターが訪れた先は「楽園」。
そこは法的に使用が禁止されている科学技術を封印した施設。「楽園」の技術で傷を癒したバロットは、“呼吸することを忘れた”青年・トゥイードルティ、そして「楽園」を作り上げた3博士のひとりフェイスマンと出会い、「楽園」の“過去”を知ることとなる。
フェイスマンから「楽園」の通信ネットワークを使うことを許されたバロットは、シェルの“移し替えられた記憶”の在処を突き止める。それは、シェルが経営するカジノの百万ドルチップの中。 バロットはシェルの罪状を白日の下に晒すため、チップを手に入れることを決意する。
「楽園」の技術で回復したウフコックに、バロットはウフコックへ“濫用”したことを謝る。
ウフコックは逆に、自分の力不足でバロットを危ない目にあわせてしまったことを謝罪。
二人の絆はさらに強まった。
2000ドルを400万ドルへと増やせば、高額チップが出てくる。バロット、ウフコック、ドクターは、“合法的”に百万ドルチップからシェルの記憶を抜き出すため、シェルのカジノへと乗り込む。・・・
知的な駆け引きもおもしろい今回の勝負は、前回のガンアクションと打って変わって、カジノ。と言っても、囚人のジレンマや統計分析といった方向ではなく、場の空気、場の流れを読む心理的駆け引き。
最初のターゲットは、ポーカー卓を囲むディーラーと組んだイカサマ師たち。
カードの匂い、そしてイカサマ師たちの心の匂いを読み取るウフコックと、人間業を超えたスピードでカードをすり替えられるバレットのコンビで、イカサマ師をカモにしていくのは痛快でした。イカサマを仕組んだ手札を、後からバロットがすり替えられるのですから、常人では太刀打ち不可。イカサマ師が被る損害はカジノ側も関知しないことであるため容赦なくチップを稼いでいきます。
次にバロットが選んだルーレットでの勝負は、ポーカーとはまた違った面白味がありました。
相手は狙ったところへボールを落とせる凄腕の女性スピナー、ベル・ウィング。バロットとウフコックは、ボールが投げ込まれたときの傾斜角などから、ボールが落下する番号を読むという手で対抗するわけですが。
ルーレットをしながら、ベルとバロットが交わす会話がいいです。バロットが、カジノのオーナーであるシェルに敵意があることなど、核心をつきつつも、一スピナーの枠は超えてこないベル。駆け引きを続けながら、ベルを「素敵」と慕うバロット。スピナーと客の間にある一線を超えない距離感で、比喩をまじえて行われる会話が、カジノという舞台にとてもマッチしていて心地よかったです。