中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

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一次試験が8月7日・8日に迫っているため、しばらく更新をお休みしますm(_ _)m

中小企業診断士試験の一次試験が8月7日・8日に迫っているため、しばらく更新をお休みします。

昨年の受検で合格ラインを超えられたのは、7科目中4科目。現在の勉強の進み具合を考えると、かなりいっぱいいっぱいです。
ということで、勉強に専念します (* ..)φカキカキ

※毎週木曜日の書籍オリコンランキングだけは、個人的に順位変動が気になるため更新する予定です。
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先週のニュース(5/24-5/30)アップルが時価総額世界一、iPad日本上陸、EV急速充電器

先週のニュース(5/24-5/30)アップルが時価総額世界一、iPad日本上陸、EV急速充電器

5/30 イングランドに1-2と逆転負け=サッカー日本代表 ・・・俊輔君がいない方がよく回る?

5/30 EV充電インフラレポート 世界標準への課題は“使い勝手” ・・・佐藤可士和氏に参加いただいては?

5/29 福島氏「罷免は社民の切り捨て」 連立離脱も ・・・消費者行政も少子化対策もしてませんしねぇ

5/28 ソニー、KDDI、朝日が電子書籍端末 ・・・iPadが提示したのはネットブックの突き崩しなのに

5/28 米国アップル時価総額で2位に浮上 MS上回る ・・・ユーザーの“こうなったら便利”に答える

5/27 SS元船長、調査捕鯨妨害認めるも傷害罪は否認 ・・・ベスーン被告「SS代表は間違っている」

5/27 第111回オリコン調べ「本」ランキング 今週発売の注目本:バガボンド、聖☆おにいさん

5/26 ウコン黄色色素で太陽電池システム 名大グループ開発、希少金属少なく済む ・・・発想がおもしろい

5/25 対外純資産、過去最大266兆円 日本19年連続世界一 ・・・必ずしも喜ばしいとは言えない数字

5/25 官房機密費「目的分からぬ」 ・・・性善説なのか、楽観主義なのか、阿呆なのか、それとも友愛万歳?

5/24 本当にできる?全頭出荷…矛盾だらけの国の対策 ・・・いまは戦時、批判ではなく対案を提示せよ

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イングランドに1-2と逆転負け=サッカー日本代表 ・・・俊輔君がいない方がよく回る?

イングランドに1-2と逆転負け=サッカー日本代表
(スポーツナビ 5/30付)

サッカー日本代表は30日、オーストリアのグラーツで国際親善試合のイングランド戦に臨み、田中マルクス闘莉王のゴールで先制するも1-2と逆転負けを喫した。

日本は本田圭佑、阿部勇樹、川島永嗣らが先発に名を連ね、左足首に負傷を抱える中村俊輔はベンチスタートとなった。一方のイングランドは、ルーニー、ランパードらがスタメン入りを果たした。

日本は前半7分、遠藤保仁のCKから闘莉王が右足で合わせて先制に成功。終盤はイングランドに攻め込まれる場面も見られたが、1-0とリードして試合を折り返した。

後半になると、イングランドのカペッロ監督はジェラードら5人を一気に投入し反撃に出る。10分にはランパードのFKをペナルティーエリア内の本田が手で防いでしまい、イングランドにPKを献上。だが、ランパードのシュートを川島が右手1本で止めて、失点を免れた。

日本は20分に岡崎慎司に代えて森本貴幸を投入。追加点を奪いにいくが、27分に闘莉王、38分には中澤佑二のオウンゴールで2点を献上し1-2と逆転された。結局、試合はそのまま終了。日本は先制点を奪いながらも、惜しくも敗れた。

<日本代表 出場メンバー>
GK:21川島永嗣
DF:5 長友佑都、4 田中マルクス闘莉王、22 中澤佑二、15 今野泰幸
MF:2 阿部勇樹、7 遠藤保仁→11 玉田圭司(後半41分)、17 長谷部誠(Cap)、18 本田圭佑、16 大久保嘉人→8 松井大輔(後半26分)
FW:9 岡崎慎司→19 森本貴幸(後半20分)

サブ:1 楢崎正剛、23 川口能活、3 駒野友一、6 内田篤人、13 岩政大樹、25 酒井高徳、27 山村和也、10 中村俊輔、14 中村憲剛、20 稲本潤一、24 香川真司、12 矢野貴章、26 永井謙佑

・・・俊輔君がいない方がよく回る?
前回の韓国戦での惨敗後、サッカー発祥国にして格上のイングランドが相手であり、コテンパンにされることも想像していました。が、予想に反していい試合内容でした。

阿部選手が良い所でインターセプトをしてイングランドの攻撃を切り、前線がまだ前に残っていることから、そこからスムーズに反撃してシュートまで持っていく。そんな理想的な場面も見られて、今回の布陣は「アリだなぁ」と感じました。

攻撃時にセンターラインを超えたときの展開は、何度となく「おおっ!!」と思わせられました。前半、岡崎選手がひょいと抜けた時のシュートは決めて欲しかったと、欲を言いたくなるぐらいの内容。キーパー川島選手のファインセーブも、神懸かっていました。
失点2点も果敢にゴールを防ぎに行った結果のオウンゴールであり、「1試合で2回もやってくれるなよ」とは思うものの、必ずしも悪くはないプレーでした。

何かねぇ、俊輔君が出ない方がよく回ってる感じでしたよ。


EV充電インフラレポート 世界標準への課題は“使い勝手” ・・・佐藤可士和氏に参加いただいては?

EV充電インフラレポート 世界標準への最大の課題は使い勝手
(レスポンス 5/26付)

【レスポンス 井元康一郎】三菱自動車『i-MiEVi』を使ったエコラン大会で、実際に急速充電を繰り返すドライブを体験した。EV普及において最重要課題のひとつとされている急速充電器のインフラだが、今回のコースとなった東京-神奈川間では現段階でも数の上では不足はないように思われた。早急な改善が必要と感じられたのは、その使い勝手だ。


第一の問題は、ガソリン給油機のノズルに似た充電プラグをソケットに差し込むのが非常に困難であること。少し力を込めればスポッとはまるようなものではなく、どこかが折損するのではないかと心配になるくらいグリグリと押す必要があるのだ。
また、急速充電の大電流に耐えるため、ケーブルもガソリン給油機より太く、重く、硬い。力の弱い女性や高齢者が自分で操作するのはかなり難しいように思われた。重いケーブルとプラグを簡単に動かせるようにするため、ガイドアーム方式にしたり、ソケットを小さい力で確実に挿入できるような形状に変更するといった改善は必須だ。

↑急速充電用のノズルは非常に重く、硬い。給電口へ差し込むのもひと苦労だ


接続時のプラグ操作法にも違和感がある。取っ手に可動式のレバーがあるのだが、挿し込むときにはそのレバーを握らずに挿入し、完全にはまってからレバーを握って抜けないように固定するという手順となっている。給油口にノズルを入れてからレバーを操作する給油機に似せたつもりなのであろうが、充電プラグを固定するという操作の場合、人間工学的には握って挿入、リリースして固定という、一般の機械におけるロック操作と手順のほうがはるかに自然なのだ。

↑急速充電器のノズルは、差し込んでからレバーを握るという仕様


正直に言って、使い勝手はガソリン、軽油、灯油のセルフ給油とは比べ物にならないほど悪かった。急速充電器の規格化を推進しているチャデモ協議会会長の勝俣恒久東京電力会長は「この方式を世界標準にしていきたい」と意気込んでいたが、そのためにはまず、このユーザビリティを早急に改善するべきだ。説明がなくとも、誰でも、気軽に使う事ができなければ、日本だけでなく世界での標準化などとても見込む事はできない。

また、実証実験段階であるとはいえ、充電の操作法や車両情報をユーザーに知らせるグラフィックインターフェイスの出来も非常に稚拙に感じた。屋外に置かれているのに、液晶はグレアが激しく、ちょっと日射の方向が悪いと情報を読むのにも一苦労。グラフィック自体も解像度が低く、10年以上前のDSTN液晶でもここまで低品位ではないという表示品質だった。

↑急速充電器の液晶画面。光の加減によっては非常に読みづらい


情報表示は電池残量が棒グラフで大まかに表示されるだけで、パーセンテージや電力量など、具体的な数値は一切なし。充電残時間も、充電開始直後はほんの10%未満の充電に14分ほどもかかると表示され、それがあっという間に8分、6分と短くなっていく。まるでインターネットのファイルダウンロードの残時間のようなデタラメさだ。

もっともインターフェイスについては改善は決して難しいものではない。
現在試験導入されているENEOSの急速充電器では、充電器本体とは別に、操作も情報表示もNECと共同開発した高度なタッチパネルインターフェースを用意するといった工夫がされており、他の充電設備にも応用していくことは可能だ。問題はやはり充電作業にかかわる部分の洗練。ダメなシステムがいったん普及してしまうと、その更新には膨大なエネルギーを要する。それだけに、対策を急ぐ必要がある。

↑大画面液晶タッチパネルを採用するENEOSの充電器

↑横浜の日産本社に設置されている急速充電器


・・・佐藤可士和氏に参加いただいては?
日本式の急速充電器を世界標準にすると意気込んでいる』という記事を2月に書きましたが、井元氏のレポートを見て愕然としました。「全然、ダメじゃん・・・」

日本のものづくり現場は、まだ懲りてないのでしょうか?
現在進行形で、スマートフォン市場においてiPhoneに押されている最中ですよね?

ファンが多い一方で、毛嫌いするユーザーも多いiPhone。しかし、東京マラソンでiPhoneと3G回線を使って実況ランナーを試みた英国人が「3G回線の速度が故郷よりも速い」「日本の3GとiPhoneで、人生が変わった」と感想を寄せるなど、優れた端末であることは間違いありません。

日本の多機能携帯電話は、「メーカー各社の競争が行き過ぎて、日本では売れても外国では売れない“日本のガラパゴス化”を生んだ」と評されていました。その裏には、「日本のケータイはどこにも負けない」という意識もあったはずですが、スマートフォン市場は米国からやって来たiPhoneが席巻。すでにスマートフォン市場における日本メーカーは、「iPhoneを超える機種を出そう」という“追う立場”に転落してしまっています。

電気自動車(EV)は、日本企業でも重要視している分野。佐藤可士和氏など、ユーザーの使い勝手の重みを理解しているデザイナーを起用してはどうでしょうか?

ユーザーにとっての使い易さを重視すべし
これが“洗練されたデザインの威力”です。
ユーザーにとって使い心地が良いものは、圧倒的な支持を得られます。実験段階だからと言って、試作品室からそのまま出てきたようなものでシェアを獲れるなら、誰も苦労はしないでしょう。

世界標準策定の関係者はいずれも専門家だから、技術的な確かさを見てくれるはずだと思っているのかもしれません。が、ものづくりの作り手としては、それは甘えですよね? 売れるもの、普及するものを作ることがものづくりであって、直感的に解る完成度合い、洗練度合いは大きな要素です。

外見で言えば、日産本社に置かれているものなどは「近未来のイメージをどうやって表現するか?」というところまで考えられており、試作品室から直ではない余裕は存在しているわけです。プラグインHVが注目されるのは、家庭用コンセントを思い描いて、その使い易さが伝わるからです。

“人間工学”という研究分野もあるわけで、世界標準を獲りに行くのなら、相応の注力というものがあるのではないでしょうか?


福島氏「罷免は社民の切り捨て」 連立離脱も ・・・消費者行政も少子化対策もしてませんしねぇ

福島氏「罷免は社民の切り捨て」 連立離脱30日に判断
(朝日新聞 5/29付)

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に反対して閣僚を罷免された社民党の福島瑞穂党首は29日、TBSの番組で、「私を罷免することは、社民党を切り捨てること。党として重大な決意をしなければならないということはあるのではないか」と述べ、連立から離脱する可能性に言及した。党執行部は30日の全国幹事長会議で最終判断する。

福島氏は、同県名護市辺野古への移設を明記した閣議決定への署名を拒否した理由について、「(閣僚を)続けたいとの思いも、もちろんあったが、新たな基地を建設することに加担をしてはいけないと思った」と説明。鳩山由紀夫首相からの説得に「言葉に責任をもつ政治をやりたい」と答えたことを明かした。

又市征治副党首も29日、読売テレビの番組で、「こういうことをやられれば、(連立)離脱というのが本来は筋だ」と述べた。

党所属国会議員の間では連立離脱論が強まっているが、外遊中の辻元清美国土交通副大臣が慎重姿勢とされる。地方組織の中にも「連立にとどまるべきだ」との意見があり、党執行部は、辻元氏の帰国と地方県連の意見を踏まえて判断する考えだ。

・・・消費者行政も少子化対策もしてませんしねぇ
福島前大臣が会見で取り上げられることと言えば、党代表としては関わるものの、管轄外の普天間問題ばかり。消費者行政も少子化対策も、エコナ問題ぐらいで、他に聞いた覚えがありません。

消費者担当大臣は、「食の安全」に関わることですから、口蹄疫感染拡大防止にも関与しているべきだと考えられますが、報道陣の前に出てくるのは赤松農林水産大臣か東国原宮崎県知事。党代表としてのコメントは聞いたような気がするものの、消費者行政を預かる者としての発言はなかったように思います。

100円ライターの規制にしても、主導しているのは経済産業省。業界の自主規制支援としては妥当な動きだとも思いますが、消費者庁が、外国での規制状況などを調べて、消費者視点から安全なライターについてガイドラインを示すことがあっても良いのではないでしょうか?

独立行政法人を対象とした事業仕分けで(独)国民生活センターが槍玉に挙がったときも、消費生活センターともども消費者庁の下に吸収再編するという提案はできたでしょう。
独立行政法人を仕事の放棄なしに廃止できて、費用も独立行政法人への委託費から公務員給与へと付け替えられて、消費者からの苦情・相談窓口の一本化、情報一元化を強めることになるわけで、大きな抵抗なく実現できる再編だと思われます。消費者庁が実働部門を責任ある形で抱えることは、「消費者情報ダイヤル」を廃止してしまった今、消費者庁の存在意義を再定義する機会となったはずです。

子ども手当についても、厚生労働省に丸投げ状態。同手当が少子化対策につながっているのかどうかの検証は、少子化対策担当大臣の重要任務であるはずです。

子育てをしながらしっかり働ける職場づくりを進められているかどうか、生きていくために共働きを選ぶ経済環境にあって待機児童ゼロの目処はいつ付けられるのか、幼保一元化実現の段取りなど少子化対策については問題が山積しています。
しかし、福島前大臣が就任されて以降、経済情勢に流されるままに待機児童数が悪化したという話や、基礎自治体レベルにおける努力によって改善させた話は聞いても、国としての取り組みを聞いた記憶がありません。

“信ずる者は救われる論”での政権担当は無理
社会党以来、社民党も「憲法第9条を信じていれば平和は維持される」という論調。

ですが、米国が平和憲法を制定したとしても9.11は起きたでしょうし、朝鮮半島の非核化・拉致被害者の救出・半島統一は平和憲法の有無とは別のことでしょう。必ずしも軍事的に解決されるものではなく、経済的自立などが大きく関わっているのは正しいと思いますが、“国税をもって他国の暴君を支援する”という論理への支持者を集めることは難しいと思われます。

仮に、福島前大臣が、北朝鮮との強力なパイプを保持。韓朝、米朝、日朝間で誤解などが生じたときに、それらを解消できる立場の構築に尽力されており、それをライフワークとされてきたというのであれば、“交渉による平和実現の体現者”としてもう少し尊重もされるでしょうが。

実績なしに批判だけだったのですから、罷免で当然ではないでしょうか?

ソニー、KDDI、朝日が電子書籍端末 ・・・iPadが提示したのはネットブックの突き崩しなのに

ソニー、KDDI、朝日新聞 アイパッドに対抗 電子書籍新会社7月設立
(産経新聞 5/28付)

ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社は27日、共同出資して電子書籍端末向け配信会社を設立する、と発表した。ソニーは現在欧米で展開している電子書籍端末「リーダー」の国内販売を年内にも開始する計画。配信基盤環境を整備し、リーダー向けデジタルコンテンツ(情報の内容)の充実を図り、米アップルが28日から国内販売する新型多機能情報端末「アイパッド」に対抗する。

新会社の資本金および資本準備金は3千万円で、4社が25%ずつ出資する。当初は事業企画会社として7月1日に設立する。書籍、コミック、雑誌、新聞などを対象としたデジタルコンテンツ向けの配信基盤を構築、管理・運営する事業会社に早期に移行し、年内にサービスを開始する。

ソニーなどの4社は国内の電子書籍市場の早期立ち上げに向け、他の企業にも新会社への参加を呼びかける。同日、都内のホテルで記者会見した米ソニー・エレクトロニクスの野口不二夫シニア・バイス・プレジデントは「日本の市場に合った手軽に楽しめる電子書籍市場を展開したい」と述べた。

・・・ソニーなのに「iPadの衝撃」を解ってない気がします
iPadに対抗できる携帯端末を作っても、随分と引き離されてからの後発。携帯電話のニューモデル発表会が昔ほど盛り上がらないように、「ソニー・リーダー」の後継を投入しても反応は芳しくないのではないでしょうか?

AmazonはAmazonから顧客を囲い込む「アマゾン・キンドル」で対抗しようとしていますが、「iPad」は電子書籍端末であることを自認していません。
「iPad」は、自らをタブレット型インターネット端末・マルチメディア端末と位置付けており、電子書籍に止まることなど考えておらず、ネット配信される5000超のアプリケーションをも強みとしています。

これまでデジタル・ディバイドを超える意欲さえ湧かなかった人たちにとって、キーボード無しにインターネット接続できるコンピュータの登場は、衝撃的なこと。それゆえに、日本よりも一足早く発売された米国では、“お年寄りから子どもまで使えるインターネット端末”として君臨しているわけです。

――iPad99歳も2歳も利用、米国1月で100万台
(読売新聞 5/28付)
【ニューヨーク 池松洋】28日に日本で発売になる米アップルの情報端末「iPad(アイパッド)」は、同じアップルの高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」から通話とカメラ機能を省き、大きく高精細な液晶画面を搭載したものだ。

キーボードはなく、画面に指を触れて簡単に操作できるのが特徴だ。4月に発売された米国の販売台数は約1か月で100万台を超え、高齢者や子供にも利用されている。

オレゴン州ポートランド近郊に住むバージニア・キャンベルさん(99)は4月、娘からiPadをプレゼントされ、毎日、電子書籍を読んだり、詩を作ったりしている。緑内障を患っているが、iPadなら液晶の画面を明るくできるうえ、画面上で指を広げるだけで文字も大きくできるためだ。娘のコリーナさんは「母はこれまで、パソコンも携帯電話も使ったことがなかったが、iPadの操作はすぐに覚えてくれた」と喜ぶ。

一方、2歳の子供でも、画面上のお絵かきやピアノの演奏を楽しんでいる。画面をなぞるだけで、インターネットサイトの閲覧、ゲームや電子書籍などが楽しめるほか、画面上にキーボードを表示させてタッチすれば電子メールなどの文字を打つこともできる。

米国では、販売開始からの約1か月間でアップルのサイトから150万冊の電子書籍や、ゲームなどのソフト1200万本がiPadに取り込まれたという。大きな画面で迫力のあるゲームを楽しめることも人気につながっている。

日本で発売されるiPadも、インターネットやゲームなどが楽しめる。ただ、アップルが米国で開設した電子書籍の販売サイトは、日本の出版社と著作権などをめぐる契約をしていないため、当面は利用できない。日本で電子書籍の普及にどれだけつながるかは未知数だ。

※iPad本体価格(2年間分割払いで購入した場合)・・・ソフトバンクの携帯回線の通信機能対応型が5万8320円(16ギガ・バイトモデル)~7万7280円(64ギガ・バイトモデル)
無線LANだけの機種が5万3280円(16ギガ・バイトモデル)~7万3200円(64ギガ・バイトモデル)――

「iPad」が提示したのは“ネットブック”の突き崩し
新聞社との結び付きが強いTVメディアが、さかんに「電子書籍文化が日本に根付くかどうか?」という論調で取り上げるため、「iPad」は正確な評価を受けていないように思われます。

iPadが備えている機能は、無線LAN、Webブラウザ、メール、写真、動画、ゲーム、そして電子書籍。電子書籍は幾つかある機能のうちの1つに過ぎません。つまり、iPadの標的は「キンドル」でも「ソニー・リーダー」でもなく、明らかに廉価版ノートPCと化している“ネットブック”です。

これはスティーブ・ジョブズ氏が明言していることであり、サンフランシスコのプレス発表においてジョブズ氏は、「iPadはノートパソコンとスマートフォンの間に入る“3つ目のカテゴリー”のデバイスだ」「ネットブックはただのチープなノートPC。何もちゃんとはできない」と言っています。

コンテンツを売る出版社としては、「iPad向けに電子書籍1万点販売」という日本電子書籍出版社協会の反応がおそらく正しく、「キンドル、ソニー・リーダー、iPadと端末に応じてファイル形式を変換できるソフトウエアを作ろう」というのが野心的なプログラマーの反応です。フリーのプログラマーならAmazonやソニーに遠慮する必要はなく、iPadのソフトウエア開発はフリーランスでも参入できますからね。

iPadとケンカするなら、ネットブックの見直しか、まったく新しい情報端末の創出というアプローチを考えないと、勝負は販売価格だけになるでしょう。


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関連記事
電子書籍1万点、iPad向けに販売 秋から業界団体
(朝日新聞 5/28付)

国内の主な出版社31社でつくる日本電子書籍出版社協会(電書協、代表理事・野間省伸講談社副社長)が、加盟社の電子書籍約1万点を、28日から発売されたアップル社の多機能携帯端末「iPad」で販売する。今秋からの予定だ。電子書籍端末の魅力は、コンテンツ(作品)の品ぞろえにかかっており、約1万点の一気のラインアップはiPad側にもメリットがある。

対象は、電書協が直営する電子書店「電子文庫パブリ」でパソコンや携帯電話向けに売っている電子書籍。いずれも加盟社の既刊書で、2万点のうち当面は半数ほどを投入する。最多価格帯は500~600円で、iPadでも同額で販売する。

ラインアップには佐伯泰英さんの『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、坂東眞理子さんの『女性の品格』、浅田次郎さんの『蒼穹の昴』などベストセラーも多く含まれる予定だ。

これに先立ち6月からiPhoneでも販売する。将来は、iPadだけでなくほかの電子書籍端末でも、条件が合えば販売していくことになりそうだ。

一方、角川書店も独自にiPadなどの電子書籍端末に向けて新刊や既刊のベストセラー、ライトノベル、漫画など数十点を、秋にも同時に販売することを決めた。今年の本屋大賞に選ばれた冲方丁さんの『天地明察』が有力候補になっている。

他社との差別化を狙い、映像と電子書籍を組み合わせたり、ミニゲームから電子書籍に誘導したりする仕組みも作る。井上伸一郎社長は「遊びのノウハウから入って、本に導くような仕掛けを考えたい」と話す。(西秀治)

米国アップル時価総額で2位に浮上 MS上回る ・・・ユーザーの“こうなったら便利”に答える

米国アップル時価総額で2位に浮上 MS上回る
(共同通信 5/27付)

【ニューヨーク共同】米国電子機器大手アップルの株式の時価総額が26日、ソフトウエア最大手、マイクロソフト(MS)を上回って米企業として2位に浮上した。トップは石油大手エクソンモービルだった。ロイター通信によるとアップルの時価総額がMSを上回るのは1989年12月以来。

同日の終値でアップルの時価総額は約2221億ドル(約20兆円)、MSは約2192億ドルだった。アップルが前日比で0.45%値下がりしたのに対して、MSは同4.07%も下げ、時価総額が逆転した。首位のエクソンは約2786億ドル。

アップルは、1990年代に倒産の危機といわれたこともあったが、2000年以降は携帯音楽プレーヤー「iPod」や携帯電話「iPhone」などの斬新な製品が大当たり。4月に米国で発売したマルチメディア端末「iPadも好調で、過去1年間で株価が2倍近く値上がりした。

・・・ゲイツに勝ったわけではないけどスゴイなぁ
ゲイツ氏は、すでに慈善財団を通じた「世界全体の健康」「途上国の開発」「米国での教育」の3分野への投資に目を移しており、“スティーブ・ジョブズがゲイツに勝った”というわけでもないでしょう。

けれどもマイクロソフトは、かつて「デファクトスタンダードが一企業に集中することは、社会全体に不利益」として、「OS会社とアプロケーション会社の2社へ分割するべき」と裁判を起こされたほどの最大手(同裁判は、MSが事実上の勝利で分割は回避された)。ビジネス仕様にマッチしたWindowsが市場シェア・85%へと躍進する一方、MacOSが急速にシェアを縮めた歴史を思うと、アップル社の時価総額がマイクロソフト社を上回ったことには驚きを感じます。

「ユーザーの“こうなったら便利”に答える」
携帯音楽プレーヤーのiPod、スマートフォンのiPhone、タブレット型インターネット端末・マルチメディア端末のiPadと、各ハードウエアで圧倒的な強さを見せているアップル社。
GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)を提示したWindowsと同様、タッチパネルによる操作性の可能性と不特定多数のソフトウェア開発者を結集させるビジネスモデルを提示したiPhone・iPadは、「ユーザーの“こうなったら便利”に答える」の偉大な成功例でしょう。

日本国でも、タッチパネルによって操作する携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」が登場した時、ビジネスでも耐えられる“携帯ハードウエアの芽”はありました。もともとタッチパネル方式は、銀行のATMやコンビニのレジなどビジネス分野にあった技術でしたから、ゲーム機からビジネスツールへ回帰させれば、日本企業が先んじていた可能性はあったわけです。

しかし、当時の携帯電話メーカー各社は、「いかにテンキー・キーボードを小さなサイズに納めるか?」に苦心している最中。タッチパネル方式の可能性を試す前に、アップル社が、すべてをタッチパネルに放り込み、デザイン的にも洗練されたiPhoneを発表、「これが次世代ケータイの姿だ」という答えを出してしまいました。

「ユーザーの“こうなったら便利”に答える」という姿勢は、素直に見習いたいものです。

SS元船長、調査捕鯨妨害認めるも傷害罪は否認 ・・・ベスーン被告「SS代表は間違っている」

SS元船長、調査捕鯨妨害認める…傷害罪は否認
(読売新聞 5/27付)

南極海で調査捕鯨をしていた捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」(712トン)に侵入したなどとして、艦船侵入や傷害、威力業務妨害、銃刀法違反(所持)など5つの罪に問われた反捕鯨団体シー・シェパードの元船長、ピーター・ベスーン被告(45)の初公判が27日、東京地裁(多和田隆史裁判長)で開かれた。

ベスーン被告は、酪酸入りのガラス瓶を発射して乗組員を負傷させたとされる傷害罪について、「いかなる人も傷つける意図はなかった」と否認。ほかの4つの罪については起訴事実を認めた。

調査捕鯨への過激な妨害行為で知られるシー・シェパードのメンバーが日本の刑事裁判で裁かれるのは初めて。傍聴席には外国メディアの記者の姿もあった。

ベスーン被告は午前10時、黒いスーツに白いワイシャツ姿で入廷。警備担当職員8人が配置され、多和田裁判長が冒頭、傍聴者に「不規則発言や、みだりに席を立つ行為をすれば退廷を命じます」と宣言した。

ベスーン被告は、多和田裁判長から職業を問われると、「キャプテン」と即答。罪状認否では「背景には色々な事情や正当な理由がある。審理の中で明らかにします」などと早口の英語で述べた。

検察側は冒頭陳述で、ベスーン被告が昭南丸に侵入した動機について、昭南丸の船長らと接触する場面をドキュメンタリー番組のカメラマンに撮影させるためだったと指摘。「甲板上に多数の乗組員がいるのを見ながら危険な液体である酪酸入りのガラス瓶を乗組員の近くに発射した」として、傷害罪が成立すると主張した。

一方、弁護側は傷害罪について、「乗組員がいない場所を狙ってガラス瓶を発射しており、酪酸が人体に傷害を及ぼす可能性があるとの認識もなかった」と主張した。

起訴状では、ベスーン被告は2月11日、南極海を航行中の昭南丸に向け、ボートから酪酸入りのガラス瓶を発射して破裂させ、甲板にいた乗組員(24)の顔に軽いやけどを負わせたほか、同15日には、水上バイクで昭南丸に近づき、侵入防止用の網をナイフで切って船内に侵入したとされる。公判は28、31日にも開かれ、6月中に結審する見通し。

シー・シェパードの代表も国際手配するようですね
産経新聞の取材によると、ベスーン元船長とワトソン代表との間には、かなり温度差が出てきている様子。

いずれ開かれるであろうワトソン容疑者の裁判において、このベスーン被告にも証人として出廷。そして、「捕鯨反対の大義名分の下。自分の船より大きな船に対して進路妨害をやらせるなど、いかに現場の人間へ危険を強いてきたか?」を証言してもらいたいものです。


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関連記事
調査捕鯨船妨害 ベスーン被告に接見 「シー・シェパード代表は間違っている」
(産経新聞 5/24付)

調査捕鯨妨害事件で東京拘置所(東京・小菅)に勾留され、27日に初公判を迎える環境保護を標榜する米団体シー・シェパード(SS)のメンバー、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)=ニュージーランド国籍=は23日までに、産経新聞との接見に応じた。同被告は、自身を「ラストサムライ」と呼び徹底した法廷闘争へ仕向けようとするSS代表、ポール・ワトソン容疑者(59)=カナダ国籍=は「間違っている」と、同容疑者の意向には沿えないとの姿勢を示し、ミゾをうかがわせた。

ワトソン容疑者はベスーン被告が拘束されて以来、「日本は違法な捕鯨を終わらせるための(抗議行動の)結集地となる」と主張し、法廷闘争のための寄付を募り、各国の日本大使館で抗議デモを行うよう支持者らに呼びかけてきた。ベスーン被告には「クジラのために命をかけることを誓ったのであれば、刑事被告人として扱われる脅威など些細なものだ」と、徹底した法廷闘争を求めていた。

だが、度重なる接見で同被告は「日本の捕鯨は許せないが、私は家族をもつ普通の人間であり、サムライのような闘士ではない。ワトソンは間違っている」と述べた。

被告のもとには各国から数千通もの便りが寄せられ、そのほとんどは日本を強く非難する内容だ。しかし、同被告は「日本人は礼儀正しく、過酷な扱いを受けたことは一度もない。憎むべき国ではないと言いたい」と話した。拘束から3カ月が経過し「家族が恋しい」とも漏らし、「法廷では真実を話すが、裁判のことを考えると不安になる。できれば長く勾留されたくない」と裁判の長期化は避けたいとの考えを示した。

また「私は自分の信じる道を突き進んだあまり、多くのものを犠牲にした。妨害はボランティアであり、昨年は収入が全くなかった。生活を考えなくてはならない」と話し、捕鯨妨害活動に参加し続けることに否定的な考えも示した。

ベスーン被告の言動について、かつて捕鯨船団の団長として南極海でSSから妨害を受けた日本鯨類研究所の石川創・調査部次長は「SSのクルーは長期間、船に乗っている間にワトソン船長にそそのかされ、善悪の判断が麻痺していく。被告は、危険な行為を行ったことを、冷静に見つめ直しているのではないか」と話している。(佐々木正明)

※調査捕鯨妨害事件・・・調査捕鯨妨害事件ベスーン被告は2月、南極海で日本の監視船に投擲機で瓶を撃ち込み、乗組員にけがを負わせた。その後、やはり2月に監視船に乗り込んだところを拘束され東京に連行、3月に逮捕された。東京地検は4月上旬、傷害など5つの罪で起訴。東京海上保安部は同月末、傷害容疑などでワトソン容疑者の逮捕状を取った。

第111回オリコン調べ「本」ランキング 今週発売の注目本:バガボンド、聖☆おにいさん

第111回オリコン調べ「本」ランキング(5月17日~5月23日)

▽書籍総合
1位(↑):体脂肪計タニタの社員食堂
 500kcalのまんぷく定食(タニタ)・・・43,106部
2位(↑):オレンジページ Vol.1
 好評の「フライパン1つでできる」レシピを集めました。
 (オレンジページ)・・・37,163部
3位(↑):日本経済の真実 ある日、この国は破産します
 (辛坊治郎、辛坊正記)・・・26,883部
4位:1Q84 BOOK3(村上春樹)・・・23,031部
5位(↑):ゲゲゲの女房
 人生は・・・・・・終わりよければ、すべてよし!!
 (武良布枝)・・・19,937部
6位:もし高校野球の女子マネージャーが
 ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
 (岩崎夏海)・・・19,309部
7位(↑):小倉写眞館(宮部みゆき)・・・16,282部
8位(↑):伝える力「話す」「書く」「聞く」能力が
 仕事を変える!(池上彰)・・・16,177部
9位:知らないと恥をかく世界の大問題
 (池上彰)・・・15,934部
10位:AKB48総選挙公式ガイドブック
 (FRIDAY編集部)・・・14,583部
――『体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食』が、部数を伸ばして堂々の1位。


▽コミック
1位(初):名探偵コナン 68(青山剛昌)・・・344,363部
2位(初):FAIRY TAIL 21(真島ヒロ)・・・296,707部
3位(初):結界師 29(田辺イエロウ)・・・179,353部
4位(初):魔法先生ネギま! 30(赤松健)・・・164,509部
5位(初):ダイヤのA 21(寺嶋裕二)・・・160,874部
6位(初):GANTZ 28(奥浩哉)・・・141,902部
7位(初):ヘタリア Axis Powers 3 特装版
 (日丸屋秀和)・・・124,047部
8位(初):MAJOR 76(満田拓也)・・・120,395部
9位(初):史上最強の弟子ケンイチ 38
 (松江名俊)・・・113,710部
10位(初):PEACE MAKER 5
 (皆川亮二)・・・97,212部
――上位30作品がすべて初登場。11位に『LIAR GAME 12』、12位に『BLOODY MONDAY Season2 絶望ノ匣 3』、13位に『capeta 22』、14位に『さよなら絶望先生 21』、15位に『GIANT KILLING 15』など。


▽文庫
1位(↑):告白(湊かなえ)・・・92,474部
2位(初):居眠り磐音 江戸双紙 33 孤愁ノ春
 (佐伯泰英)・・・55,277部
3位:警官の紋章(佐々木譲)・・・35,338部
4位:東京島(桐野夏生)・・・27,817部
5位:卒業(東野圭吾)・・・19,350部
6位(初):家日和(奥田英朗)・・・19,192部
7位(初):これはゾンビですか? 5
 ああ、マイダーリンはロクデナシ
 (木村心一)・・・13,691部
8位(初):いつか天使の黒ウサギ 6
 欠席のウサギ(鏡貴也)・・・13,225部
9位(初):過去からの来訪者 イヴ&ローク 23
 (J.D.ロブ)・・・13,180部
10位:瞬(河原れん)・・・13,016部
――6位に初登場の『家日和』は、奥田英朗氏の短編集。


◆オリコンランキング(11位以下の書籍ランキングはページ中ほど)


今週発売の注目本:
『聖☆おにいさん 5』(中村光)・・・TVアニメ化された『荒川アンダーザ ブリッジ』も好調(?)な中村光先生が描く、地上へバカンスにやってきたイエス・キリストとブッダの日常生活。東京都立川の安アパートで、毎月の生活費を切り詰めながら庶民生活をおくる二人だが、期せずして起こしてしまう“奇跡”に、天使たち、弟子たちの来訪が重なると・・・(5/24発売)

『バガボンド 32』(井上雄彦、吉川英治)・・・一刀斎との決闘を経た武蔵の心に思い浮かんだのは、かつて本阿弥光悦の家で枝を振り合った小次郎だった・・・(5/27発売)

『宗像教授異考録 13』(星野之宣)・・・世界各地で語り継がれてきた神話や伝説には、何らかの歴史的事実が秘められている。宗像教授が、独自の観点からそれらを調査分析し、秘されてきた史実を解き明かす伝奇ロマン(5/28発売)


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<ネットで今週発売の注目本を買う>
聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)/中村 光

¥580
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バガボンド(33) (モーニングKC)/井上 雄彦

¥560
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宗像教授異考録 13 (ビッグコミックススペシャル)/星野 之宣

¥1,300
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ウコン黄色色素で太陽電池システム 名大グループ開発、希少金属少なく済む ・・・発想がおもしろい

ウコン黄色色素で太陽電池システム 名大グループ開発、希少金属少なく済む
(中日新聞 5/26付)

カレーなどに使われるターメリック=ウコン(ショウガ科)=に含まれる黄色い天然色素クルクミンを使い、効率的に発電する太陽電池システムの開発に、名古屋大大学院生命農学研究科の松見紀佳准教授らの研究グループが成功した。横浜市で26日に始まる高分子学会で発表する。

太陽電池は、半導体シリコンを利用した製品が一般的だが、今回開発に成功したのは天然色素を使った色素系と呼ばれる太陽電池。

色素は光が当たると、電気の元になる「励起子(れいきし)」と呼ぶエネルギーの固まりを作る。色素系は、この励起子が希少金属「ルテニウム」内を通過すると、電気が発生する仕組みを利用している。これまで太陽電池を作るには、色素分子一つ一つにそれぞれルテニウムをくっつけなければならず、大量の希少金属が必要になることが課題だった。

グループは、分子が結合しやすく豊富にあるクルクミンに着目。分子を結合させてプラスチックを生成し、励起子をまとめてルテニウムを通過させる方法を考案した。クルクミン分子一つ一つにルテニウムを使わずに済むようになり、使う量を従来の3~4%にまで減らした。

また、色素系の太陽電池は薄いプラスチック状で、窓ガラスに張ったり、電柱に巻き付けたりしても使え、設置できる場所が大きく広がる。


松見准教授は「希少金属の量を減らせば、色素系太陽電池の大幅なコスト削減につながる。将来、工業的に安価に太陽電池を製造できる可能性がある」と話している。

・・・発想がおもしろい
おもしろいことを考える方がいますねぇ。「生命農学研究科で太陽電池開発を」というところも、またおもしろい。

中国大陸と違って、日本列島は希少金属が少ない土地(日本市場に出回ったすべての電化製品がリサイクルに乗れば別ですが)。この研究は、実用化までこぎ着けてほしいです。

対外純資産、過去最大266兆円 日本19年連続世界一 ・・・必ずしも喜ばしいとは言えない数字

対外純資産、過去最大266兆円 日本19年連続世界一
(朝日新聞 5/25付)

財務省が25日発表した対外資産負債残高によると、日本の2009年末の対外純資産は266兆2230億円で、比べることが可能な96年以降で最大となった。円安と景気持ち直しで、08年末比18.1%増と大きく伸びた。

国際通貨基金(IMF)などによると、91年以来、19年連続で日本が世界一となった。2位は中国(167兆7333億円)で、3位はドイツ(118兆8596億円)。

対外純資産は、政府や企業・個人が海外に持つ資産(対外資産)から、海外企業などが国内に持つ資産(対外負債)を差し引いて求める。


日本の09年末の対外資産は、同6.9%増の554兆8260億円で、2年ぶりに増えた。円安が進んだことで外貨建て資産の円換算額が膨らんだ。世界的な景気の持ち直しで外国株や債券への投資額も増えた。日本企業による海外法人の設立や企業買収など直接投資も、08年末より6兆4700億円増えた。

一方、対外負債は同1.7%減の288兆6030億円と、2年連続で減った。

・・・必ずしも喜ばしいとは言えない数字
対外純資産の定義は、「(対外資産:政府や企業・個人が外国に持つ資産)-(対外負債:外国企業などが国内に持つ資産)」。

対外純資産がプラスということは、政府や企業・個人が外国に持つ資産の方が多いという状況。日本が好景気であれば「日本企業が外国に資産を持てるだけ元気だ」ということを示しており、対外純資産は大きければ大きいほど良いことになります。

しかし、いまの日本企業は、円高を理由として株式を売りたたかれる状況。
そうした状況下において、日本企業・日本人が外国で持っている資産が大きく、外国企業が日本に持っている資産が小さいということは、「それだけ日本からおカネが外国へ流出しており、外国人も日本での資産形成に興味がない」と見ることも出来る数字です。

仮に「日本国内で持っていても利子が付かない」「日本企業の株式配当は少ない」「外貨でもっていた方が安全」と考えた集合知として、日本からおカネが逃げて行っているという場合は深刻な事態です。なぜなら、日本企業・日本人が日本国内に魅力を感じていないからこそ、日本企業・日本人が保有する外国株や外国預貯金を増やして行っていると考えられるからです。

さらに質の悪さを挙げれば、1ドル=89円、1ユーロ=109円という円高外貨安では、外貨を日本円に戻すことはできません。外貨を日本円へ戻すということは、それだけ外国為替市場で日本円が不足し、円高を加速させるからです。
FXで差益を求める個人はともかく、自社製品の輸出入に関わる企業にとって望ましいのは為替の安定。自ら円高を進めるような真似はしません。

中国の対外純資産・第2位は順当にチャイナ・マネーを強めている証拠であり、米国がドイツよりも下位なのはそれだけ多くの投資が米国へ集まっているからでしょうが、日本の19年連続世界一は微妙です。


官房機密費「目的分からぬ」 ・・・性善説なのか、楽観主義なのか、阿呆なのか、それとも友愛万歳?

官房機密費「目的分からぬ」
(産経新聞 5/25付)

政府は25日の閣議で、内閣官房報償費(官房機密費)がいつどんな目的で設けられたかについて、「初めて計上したのは昭和22年度だが、『何のために作られたものであるか』は確認できなかった」とする答弁書を決定した。

また、平野博文官房長官が、河村建夫前官房長官や事務方から機密費の過去の使途について説明を受けたかに関しては「具体的な使途については説明を受けたことがない」と指摘。機密費の配布先を記した帳簿の引き継ぎの有無については「お尋ねのような事実はない」と否定した。

・・・性善説なのか、楽観主義なのか、阿呆なのか・
外国で日本人を狙った誘拐事件が起きたときなど、あらかじめ使途の詳細を明確にしなくとも良い資金があることは、かなり重要なことです。もちろん、使った官房機密費の使途について、20年後なり、30年後なりに検証できるようにする仕組みは要ります。

例えば、中東が政情不安に陥ってテロリストの跋扈する状態に陥ることはあり得る未来です。

そうなった場合には、速やかに邦人を引き上げさせるのが第一ですが、不運にも拉致・誘拐に巻き込まれる方が出るかもしれません。NPO活動など信念を持った行動の末に誘拐の標的となった場合は、少し考える余地があります。けれども、テロが先行して市街地が混乱状態となり、逃げようと思っていった本人の意思に関係なく拉致されてしまうことだってあるわけです。

中東はイスラム教徒が多く、クルアーン(コーラン)とその解釈・指導を行う宗教指導者の発言力が、宗教的にも政治的にも強い土地柄です。しかし、微細にその地域コミュニティを見ると、長老を中心とした素朴な部族社会も機能しており、宗教と政治と日常の多層社会となっています。

このとき、部族の長老を経由して犯行グループと接触。興奮状態にある犯人たちをなだめて、邦人を無事に救出しようとするなら、相応の金品が要ります。
この金品は、犯行グループに支払う身代金ではありません。部族の長老に動いてもらい、部族の長老を介して、犯行グループと日本政府との間に一定の信頼関係、少なくとも邦人へこれ以上の危害を加えさせない間柄を結ぶための必要経費です。タバコ代で済むか、身代金になってしまうかは交渉次第、相手次第です。

諜報機関を持たない日本でも、機密費は必要
上記したような事態において、機動的に活用されるべき資金が“官房機密費” です。

日本政府は、日本国民一人ひとりについて、生命と財産を何が何でも守り通す責務を負っています。その責務を果たさないならば、警察や自衛隊を保有する政府などという仰々しい機関は必要ないのです。

事件が起きた瞬間は、その事件解決を最優先とするため、どこにどのように資金を費やすかを考えている暇はありません。一刻も早く事件解決の糸口を掴み、解決に導くことにのみ注力しなければなりません。そこで資金を出し惜しみして、誰も守れなかったという事態こそ最悪です。

友愛主義の民主党には思い付かないのかもしれませんが、“官房機密費”には、“有事への備え”というしっかりとした目的があります。使わなかったときには国庫へ返納すればよいわけであり、使途を検証できるようにしたいなら、「20年開示ルール」などを設ければ良いだけの話です。

まあ、官房機密費制度を取りやめる度胸があるなら取りやめても構いませんが、その時は「機密費がなかったから、邦人誘拐事件を、邦人死亡という結末にしてしまった」という言い訳は許されませんよ。


本当にできる?全頭出荷…矛盾だらけの国の対策 ・・・いまは戦時、批判ではなく対案を提示せよ

本当にできる?全頭出荷…矛盾だらけの国の対策
(読売新聞 5/24付)

宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、発生地から半径10キロ~20キロ圏の「搬出制限区域」での対策が進んでいない。

19日に公表された政府の総合対策では、この区域の全家畜を1週間以内に食肉加工して出荷することで、「家畜の空白地帯」を作ることがうたわれていた。だが、区域内には牛の加工場はなく、法律上、区域外には搬出できない。農林水産省では、発生地に近いため閉鎖した加工場を特例として再開させることで対応したいとしている。


同省によると、この区域には、牛1万6000頭、豚1万5000頭が飼育されている。赤松農相は、ワクチン接種などの対策を示した19日の記者会見で、「対策の一番のポイント」として、この区域を「牛や豚が一頭もいない緩衝地帯にする」と表明していた。

対策は、(1)発生地から半径10キロ圏内の「移動制限区域」では、全頭殺処分を前提にワクチン接種を行う (2)その外周の「搬出制限区域」では、すべての牛と豚を1週間以内に食肉加工し、その後、一定期間、新たな畜産を行わないようにする――という内容。

しかし、実はこの区域内にある加工場は、北部の日向市内にある1か所で、処理できるのは豚だけ。1日の処理頭数は700頭程度で、仮に連日稼働させても、目標の1週間では4900頭しか処理できない。

南部の宮崎市などからこの工場へ向かう道は、川南町など口蹄疫の蔓延地帯を通っており、通り抜けることができない。回り道が大変なこともあって、同県によると、南部地域の農家はほとんど利用していないという。

牛の食肉加工場は移動制限区域の都農町に1か所あるが、この加工場は1例目の感染が確認された4月20日に稼働が停止され、再開の時期は未定だ。区域外には、都城市などにも加工場があるが、家畜伝染病予防法上、この区域から家畜を外に出すことはできない。

搬出制限区域で子牛や母牛を飼う畜産農家は「国の政策は矛盾だらけ」と批判し、「牛の加工場が再開されても、処理能力からみると、地域内の牛をすべて出荷するには1年以上かかる」と話す。

同農相は「1週間」で出荷を終えたいとしていたが、同省によると、この区域では、牛は1頭も出荷できていないのが現状だ。

同省では、都農町の加工場を一刻も早く再開させたいとしており、幹部の1人は「現実的には『焼け石に水』かもしれないが、少しでも対象地域から感染の危険を減らしたかった」と話している。

・・・いまは戦時、批判ではなく対案を提示せよ
「日本で最大部数か知らんけど、ええ加減にせぇよ読売新聞。
いまの宮崎は戦時やぞ。畜産農家は涙を飲んで、腹括ったんや。
なのに、まだ対岸の火事みたいに欠点をあげつらうだけかい。
批判では、足らんねん。答えを出したらなあかんやろ。
矛盾してると思うなら、矛盾しない対案まで出さんかい!」

失政の主体は、のんびりと外遊してきた赤松農水相だが
どこまで機能していたか定かではありませんが、農林水産省は4月20日時点で『口蹄疫防疫対策本部』を設置しています。にもかかわらず、報道は騒ぐことなく一地方のニュース扱いを続けて、翌21日の「私は愚かな総理かもしれません」と口走った党首討論を取り上げたりしていました。

もちろん失政の主体は、口蹄疫防疫対策本部を立ち上げておきながら、のんびりと外遊してきた赤松広隆農水相です。口蹄疫の収束どころか、感染拡大の情報が続く中で4月30日に成田発で外遊へ。メキシコ(5月1日、2日)、キューバ(3日、4日)、コロンビア(5日、6日)で、帰国したのは5月8日。

この間、5月1日には東国原宮崎県知事から自衛隊の出動要請があり、連休前には、県レベルで悲鳴が上がってたわけです。「日本国の畜産が全滅する危機」という、いずれの国にも納得してもらえるドタキャン理由があるのに、キューバからさらにコロンビアまで向かっているのは明白な誤判断です。

むしろ、「口蹄疫を口実としたドタキャンができない」と考える方が、「相手国の食糧行政担当は、口蹄疫ウイルスの怖さを知らない」と決め付けるのと同じであり、よっぽど非礼です。

ただしドキャンには違いないため、会談のキャンセルについては言葉を尽くして、
「まず、貴国が、我が国との協力関係を重視していただいていることについて感謝したい。また、今回の会談に要した準備が“やり直し”となることについてお詫びをしたい。我が国の口蹄疫収束を果たし次第、再び貴国を訪問する機会を設けさせてほしい」と、日本への帰国の途につく前と帰国後に伝えれば、先方にも納得してもらえるはずです。

だからこそ、マスメディアは批判だけでは済まされない
こんな致命的優先順位の誤りをする相手に、危機感を感じとる感覚の鈍い相手に、その後の危機管理対応能力の低さを見れば、「我々は批判だけ。そこから先を考えるのは政府の仕事だ」と言ってられないでしょう。

だいたい、そのような赤松農水相をマスコミが責め切れないのは、マスコミも全国区ニュースにするのが遅れたからですよね? 「マスコミも遅れた」という引け目を、地元農家を代弁するという手法で覆い隠して、今さら政府対応批判をするのは、言論人の姿勢としてダメでしょう。

政府見通しが甘かろうとも、ムダにしない運営を考えればよい
さて、国の考えている“早期出荷による緩衝地帯の創設”。
日向市の豚肉加工工場で週あたり4900頭、都農町の加工工場は(株式会社ミヤチクのことだと思って話をしますが)豚が週あたり5740頭、牛が420頭であり、確かに早期出荷の対応は苦しいと思われる数字。1週間以内に加工出荷というのは、どう考えても不可能です。

政治主導の名の下に、おそらく現地との意思疎通も無しに、搬出制限区域内にある加工工場が何施設あって、1施設あたりの処理能力はどの程度かの下調べもなしに決めた“机上の空論”でしょう。だからと言って、大切な情報の欠落に気が付きもしない人々へ話を戻しても、期待は持てません。

豚が週あたり1万頭、牛が週あたり400頭というのは苦しい数字ですが、苦しい数字なりに「搬出制限区域でも、周縁(20kmライン)の出荷優先」など、築くことが出来る緩衝地帯がゼロとなるわけではありません。ゼロでない以上、無意味とはなりません。また、感染拡大力の強い豚の方が多く加工できるのは、不幸中の幸いです。

設備や人、物資が限られるのであれば、限られるなりにより良い投下方法を考えればよいことです。荒技でしょうが、豚の加工は日向市でも出来るわけですから、「ミヤチクの加工ラインを1本、豚から牛へ変えられない物か?」とか工夫の余地はあるはずです。

いまの宮崎は、口蹄疫殲滅線の最前線。まさに“戦地”。
「それなら、どうすればいいのか?」への回答まで示さないと、ただの言論は意味を成しません。30万頭の命を捨てるという異常事態を前にして、「私はちゃんと欠点を指摘しましたよ」と後日に言えるアリバイ作りだけしたって仕方がないでしょう。


先週のニュース(5/17-5/23)宮崎県が口蹄疫封じ込め決断、IMF・WTOが日本政治警鐘

先週のニュース(5/17-5/23)宮崎県が口蹄疫封じ込め決断、IMF・WTOが日本政治警鐘

5/23 小沢幹事長:郵政改革法案の今国会成立を約束 ・・・WTOに反してまで選挙対策をするな

5/22 東国原知事「日本の畜産守るため、断腸の思い」 ワクチン接種を経た殺処分を決断

5/21 トヨタ、電気自動車で提携 米ベンチャー企業に出資 ・・・来ましたねTOYOTAのEV参入

5/21 中国で人気教師が毛沢東批判 中国ネット上で支持広がる ・・・北京発とは、おもしろい

5/20 東京株、終値は156円安 3カ月ぶりの一時1万円割れ ・・・投資家にチキンが増えた?

5/20 第110回オリコン調べ「本」ランキング 今週発売の注目本:べしゃり暮らし、名探偵コナン

5/19 IMF声明:「日本、消費税引き上げを」財政健全化求める ・・・スウェーデンの非ケインズ効果

5/19 10キロ圏の全頭殺処分決定 口蹄疫で政府が新対策 ・・・現場には、自衛隊風呂と宮崎の魚介を

5/18 口蹄疫について、対岸から過酷な戦術提案 ・・・宮崎ブランドは試験管内のみとなる覚悟を

5/18 宮崎県、3月末に口蹄疫見逃し(共同通信) ・・・いやいや、今は犯人捜しをしている場合でなくて

5/17 「避難の種牛6頭クロなら…」宮崎畜産の危機 ・・・初手を誤ったかもしれんねぇ

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小沢幹事長:郵政改革法案の今国会成立を約束 ・・・WTOに反してまで選挙対策をするな

郵政改革法案の今国会成立を約束 小沢幹事長
(共同通信 5/23付)

民主党の小沢一郎幹事長は23日午前、名古屋市で開かれた全国郵便局長会の通常総会であいさつし、郵政改革法案について「連立与党と連携、協力しながら、今国会で成立させることを約束する」と述べた。

亀井静香金融・郵政改革担当相も「国内外の激しい妨害があるが、間違った意見に対しては説得をしていかなくてはならない」とあいさつし、法案成立に全力を挙げる考えを示した。

郵便局長会は会員約2万人。柘植芳文会長は「郵政改革法案の趣旨を実現するためには今後も政治力の向上が必要で、参院選での組織内候補を当選させることが大切になる」と語った。

郵便局長会は同日午後、参院選に向けて、組織内候補の支援強化などを盛り込んだ2010年度事業計画を決める。

WTOに喧嘩を売ってまで選挙対策をするな
比例代表議席を稼ぐために、「議員をやりながら、ロンドン五輪を目指す」などと言っている柔道の谷選手を引っ張ってきた時点で、民主党は政党ではなく“議席の数合わせ集団”へ成り下がったことを有権者はちゃんと見抜いています。

いや、賢い有権者はもう少し前。自民の小泉進次郎議員が議論を求める中で、公務員制度改革法の委員会採決を強行したときに、政府与党議員がもれなく賛成の起立をした時点で、“民主の議員は数合わせ”ということに気がついておられたでしょう。

今度の参議院選の有権者には、プラザ合意直後の円高不況を職場の第一線で経験した世代もおられますし、バブル崩壊後の不況しかしらない世代もいます。

ギリシャ問題で、ドルもユーロも元も安くなっている中で円が独歩高。日本の公的債務は883兆円。北朝鮮は世襲実現のための先軍行動。イランに核開発における挑発を止める気配はなし。このような難局において、一体、誰が、比例代表用投票用紙に「谷亮子」と書いてくれると思っているのでしょうか?

谷選手の次は、全国の郵便局員の動員です。
今国会へ上げられようとしている郵政改革法案は、世界貿易機関(WTO)から「外国企業に不利な条件を課さない“内国民待遇義務”に触れる可能性がある」と指摘を受けているもの。グローバル経済の中で生き抜かなければならない日本国を、原材料輸入とその加工輸出で生きる資源小国・食料小国・産業立国の日本国を、小沢一郎幹事長は何だと思っているのでしょうか?

経済オンチ、選挙対策オンリーにも程があります。

財政健全性・ワースト1 国際競争力・27位
スイスの国際経営開発研究所(IMD)による「公的負債に関するストレステスト(健全性審査)」。許容できる公的負債水準といわれる「国内総生産(GDP)の60%以上のラインまで負債を削減できるのは、いつか?」という予測において、日本はワースト1。「日本は、2084年まで抜け出せない」との評価を受けています。

ちなみに、2位のイタリアが2060年まで、3位のポルトガルが2037年、4位のベルギーが2035年、5位のギリシャが2031年。比較的統制のとれているドイツでも2028年、フランスが2029年まで公的負債を許容水準にできないと予測されています。

また、労働党政権下で一向に経済回復が見られず、戦後初の保守党・自民党による連立政権となった英国はドイツと同じ2028年まで。金融危機と中東紛争で赤字が膨らむ米国は2033年まで。

IMDは、主要58カ国の国際競争力を比較した「世界競争力年鑑」も作成しており、日本は、中国、韓国、台湾などに抜かれ、02年以来8年ぶりの27位に沈んでいます。

ちなみに、今年はシンガポールが初の首位。「ビジネスの効率性」や「経済状況」の評価が高く、前年の3位から2つ順位を上げています。
2位は前年と同じ香港。94年から09年まで首位を維持してきた米国は、財政赤字の膨張などで「政府の効率性」の評価が下がり、3位に転落。アジア勢は台湾が「ビジネスの効率性」が高く評価され23位から8位に躍進したほか、中国が20位から18位、韓国が27位から23位にそれぞれ順位を上げました。

選挙対策一辺倒の“小沢政治”は古過ぎる
もはや、選挙対策一辺倒の“小沢政治”は古過ぎます。民主党を守るための政治も、小沢幹事長の権勢を誇示するような政治も不要のものです。

保身や派閥・門閥のために政治が行われることが「いかに国政にとって不利益か」ということは、1868年(明治元年)の日本人は既に知っていました。

一 広く会議を興し、万機公論に決すべし
一 上下心を一にして、さかんに経綸を行うべし
一 官武一途庶民にいたるまで、おのおのその志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す
一 旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし
一 智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし

いわゆる『五箇条の御誓文』です。
「万機公論に決すべし」は有名ですが、他にも「庶民にいたるまで、おのおのその志を遂げ、人心をして倦まざらしめんことを要す」「智識を世界に求め」と、西欧列強に直面した後発国日本の危機感と、列強に互していくための方法がしっかりと記されています。

グローバリズムに直面した日本は、ここへ立ち返るべきではないでしょうか?


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関連記事
郵政改革:民営化見直し方針、WTO高官が初協議
(毎日新聞 5/21付)

【ジュネーブ伊藤智永】日本政府が4月末に閣議決定した郵政改革法案について、日本、米国、欧州連合(EU)は21日、ジュネーブ駐在の世界貿易機関(WTO)大使級協議を開いた。米国とEUが申し入れたもので、鳩山政権の郵政民営化見直し方針をめぐるWTO高官による協議は初めて。

米・EU側は同法案に盛り込まれた、ゆうちょ銀行やかんぽ生命保険など日本郵政グループへの優遇措置が、民間の銀行・保険会社との公平な競争を妨げる恐れがあると主張。WTOサービス貿易一般協定で外国企業に不利な条件を課さない「内国民待遇義務」に触れる可能性があるとして、日本側に「深刻な懸念」を伝えた。

米・EUは中でも、鳩山政権が3月末の閣僚懇談会で確認した、ゆうちょ銀の預け入れ限度額を現行の1000万円から2000万円に、かんぽ生命の保険上限額を1300万円から2500万円にそれぞれ引き上げる方針を問題視。強い懸念を示した。

これに対し、日本側は「今回の法改正は07年の郵政民営化による問題の改善が目的で、競争条件の公平性など国際約束は守っていく」と強調、協議は平行線となった。関係筋によると、米・EU側は今回の協議では、WTOへの提訴の可能性には言及していないという。

東国原知事「日本の畜産守るため、断腸の思い」 ワクチン接種を経た殺処分を決断

東国原知事「日本の畜産守るため、断腸の思い」
(読売新聞 5/22付)

宮崎県の東国原英夫知事と政府現地対策チーム本部長の山田正彦・農林水産副大臣は21日夜、県庁で記者会見し、牛や豚の殺処分に向けたワクチン接種について、関係する地元自治体の理解を得られたと発表した。

農家の同意が得られれば22日朝から接種を始める。感染が発生(疑い例を含む)した約160農場の約13万頭に加え、家畜の移動制限区域(半径10キロ圏)内で感染が確認されていない農場の20万頭以上も殺処分対象となる。

知事は「(関係10市町長から)様々な意見が出たが接種に理解を得られた」と説明。「農家の皆さん。日本の畜産を守るため、断腸の思いだが、ぜひともご理解とご協力をお願いしたい」と訴えた。山田副大臣は「思い切ってやらないと、食い止められない」と農家に理解を求めた。

ワクチン接種は、殺処分後に埋める土地を確保するため、感染を遅らせるのが狙い。埋却場所について、知事は高鍋町の県立農業大学校敷地の活用を表明。山田副大臣は新富町の航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地を検討していると述べた。政府が示した補償案に伴う費用は、牛だけで470億円を超えるとの見通し。

農水省は21日、補償案を地元に提示。知事は対象地域にかかる川南町、西都、日向市など10市町長と協議、副大臣に回答した。

ワクチン接種を巡り、政府は19日に総合対策を決定。しかし、地元市町長らは「支援策が不十分」と受け入れに難色を示し、総額1000億円の政府支援を条件に受諾する方針を知事に伝えていた。

就任から3年4カ月、宮崎ブランドを作ってきた知事
松阪牛や佐賀牛となる子牛が宮崎から来ていることが周知されたのは、今回が初めてだったのではないでしょうか。

東国原英夫氏が、宮崎県知事に就任されたのは07年1月23日。
就任早々から、同年1月下旬に清武町・日向市・新富町で発生した鳥インフルエンザの封じ込めに奔走。1月29日には国への支援要請を行い、宮崎産の鶏肉・鶏卵の安全性を訴えるCMへ自ら出演するなど風評被害対策も率先して実施し、逆に鳥インフルエンザ発生前よりも消費量を4割も増加。今では、“宮崎県産地鶏”は有名地域ブランドの一つとして定着しています。

同年2月15日、所信表明演説で使った「宮崎をどげんかせんといかん」というフレーズは、2007年の流行語大賞となりました。

就任から3年4カ月間。東国原知事の仕事は、宮崎県農産物・畜産物のブランド化が第一だったと言って良いかもしれません。

「PR用のTシャツが、夏物セールに間に合わなかったんですよ」というところから始まるものの、“宮崎県産地鶏”、完熟マンゴー“太陽のタマゴ”、“宮崎牛”、日向夏、完熟きんかん“たまたま”などを全国放送でアピール。田中義剛氏の生キャラメルと最初にコラボレーションを実現したのも、宮崎マンゴーでした。

これまで北海道の独壇場だった物産展市場に風穴を開けたのも、東京都への各道府県のアンテナショップ進出加速も、東国原知事の功績でしょう。

農業振興に尽力してきた知事だからこそ
自らを「宮崎のセールスマン」と位置付けて、「またか」と思われつつも、東京のTV局へ呼ばれれば両手いっぱい、ワゴンいっぱいの宮崎県産品を持参し、全国区放送のロケでは宮崎県農産物・畜産物のPRを必ず放り込む徹底ぶり。元タレントという経歴をここまで活用した首長は前代未聞であり、「賢い人物であれば、元タレントを武器にできる」と証明した政治家は、西川きよし氏、故・青山幸男氏以来でしょうか。

日本の畜産を守るために宮崎県を防波堤とするという決断も、そんな東国原知事が立ち会ったからこそまとまったのだと思います。

口蹄疫のワクチン接種を受けた牛・豚は、殺処分されることになります。口蹄疫ウイルスの場合、ワクチン接種と殺処分はセットです。

ワクチン接種とは、不活性化したウイルスを注射することで、当該ウイルスへの抵抗力を一時的に高める予防療法。
口蹄疫ワクチンの場合、長い個体では2年近くも体内にウイルスを保持します。結果、その期間に他からウイルスがやって来たとき、ワクチンを接種した個体は口蹄疫の症状を発症しないため、感染を見落とす原因となってしまいます。その個体数が数十万頭となると、口蹄疫流行第二波の発信源を抱えるようなものであるため、どうしても口蹄疫のワクチン接種と殺処分はセットとなります。

これだけの決断。今度こそ、感染拡大が止まって欲しいと願うばかりです。


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2回の口蹄疫検査で陽性 種牛エース「忠富士」
(共同通信 5/22付)

口蹄疫拡大を受け、宮崎県が県家畜改良事業団(同県高鍋町)から避難させた種牛6頭のうち1頭の感染疑いが確認された問題で、県は22日、2回の遺伝子検査で陽性となったことを明らかにした。この種牛は、6頭の中でも精液の供給量が最も多いエース「忠富士」で、県は同日中に殺処分する方針。残り5頭については約1週間、経過観察する。

本来、疑い例と同じ場所で飼育中の牛や豚はすべて処分することになっているが、県は「宮崎牛ブランドを支える種牛を守るため」として、農林水産省と協議の上、例外措置を決めた。

残り5頭も今後発症するなどして殺処分となった場合、宮崎県は計55頭いた種牛すべてを失うことになり、宮崎牛ブランドは大きな打撃を受ける。「松阪牛」で知られる三重県など子牛の出荷先への影響も必至だ。

宮崎県によると、19日と20日に忠富士から採取した検体が陽性となった。忠富士を含め、県内12カ所で牛と豚計21頭が感染疑いとなり、被害地域は西都市と木城町を合わせ2市5町に拡大。発生農場などでの処分対象は計約13万3000頭に上る。

政府の現地対策本部は22日、川南町などの発生農家から半径10キロ圏内の牛や豚全頭へのワクチン接種開始に向け、準備を進めた。

※種牛・・・人工繁殖用の精液を供給するために特別に飼育される雄の牛。育成には7年以上かかるとされ、ブランド牛の精液には1本数千円の値が付くこともある。宮崎県内の肉用牛の大半はこの人工授精。

トヨタ、電気自動車で提携 米ベンチャー企業に出資 ・・・来ましたねTOYOTAのEV参入

トヨタ、電気自動車で提携 米ベンチャー企業に出資
(中日新聞 5/21付)

【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車と、米カリフォルニア州の電気自動車製造ベンチャー企業「テスラ・モーターズ」は20日、トヨタがテスラに5000万ドル(約45億円)を出資し、電気自動車開発で提携すると発表した。

環境対策でハイブリッド車を軸に展開してきたトヨタは、米国で本格的に電気自動車生産にかじを切り、雇用創出に貢献することで、大規模リコール(無料の回収・修理)で傷ついたイメージの回復を狙う。

テスラは、4月に閉鎖されたトヨタと米ゼネラル・モーターズ(GM)の合弁会社NUMMI(ヌーミー)の同州にある工場を買い取り、生産拠点にする。解雇されたNUMMI従業員を中心に採用する方針。

提携の具体的内容は今後、両社の協議で詰めるが、当面、2012年発売予定のセダン「モデルS」を2万台規模で生産。間接雇用を含め1万人の雇用創出効果を見込む。

提携発表は同州パロアルトのテスラ本社で行われ、トヨタの豊田章男社長とテスラのマスク最高経営責任者(CEO)、シュワルツェネッガー州知事が出席。豊田社長は「環境は経営で『攻め』の部分。前期決算で黒字となり、その時にいい縁があった」と述べた。

テスラはハイテク企業が集まる「シリコンバレー」に本社を置き、価格が10万ドル以上の高額スポーツタイプ電気自動車を生産。ハリウッド俳優など米著名人に愛好者が多い。

・・・来ましたねTOYOTAのEV参入
日産や三菱自動車がEV(電気自動車)の一般販売に向けて活発に動いている一方で、TOYOTAはハイブリッド車に注力。TOYOTAはこのままハイブリッド車から、電気自動車を飛び越えて、燃料電池車へ行くのだろうと思っていましたが。

来ましたねTOYOTAのEV参入。
テスラ・モーターズ社は、当ブログでも「日本市場参入を狙っている電気自動車メーカー」として、昨年4月に取り上げたことがあります。同社は、同じく米国のフィスカー・オートモーティブ社と同様に、“家庭用の電気コンセントから充電できるスポーツカー”を追究してきたベンチャー企業。三菱自動車のアイ・ミーブなどとは、真逆のスタイルです。

フルカバレッジ(全方位戦略)のTOYOTAらしい選択。GMへの破産法適用で閉鎖されたNUMMI(ヌーミー)の工場を再利用するのも、またTOYOTAらしい考え方。おもしろい提携ではないでしょうか。


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◆米国電気自動車、新興2社が来年にも日本参入(1) 日本メーカーの電気自動車は?(09/04/07)

中国で人気教師が毛沢東批判 中国ネット上で支持広がる ・・・北京発とは、おもしろい

人気教師が毛沢東批判 歴史観に変化、支持広がる
(共同通信 5/21付)

【北京共同】中国国営テレビの教養番組の講師を務める人気の歴史教師が、文化大革命を発動した毛沢東を痛烈に批判した講義の動画がネット上で支持を広げている。神聖視される建国の指導者を公然と批判するのは異例。当局は動画を削除するなど封じ込めを始めたが、ネット上の論議からは庶民の歴史観の変化がうかがわれる。

講師は北京市内の予備校教師、袁騰飛氏(38)。文化大革命に関する講義で「文革は人類史上、最も暗黒の10年」と酷評。毛沢東を「ソ連のスターリンやドイツのヒトラーとともに20世紀の三大暴君」と断じ、1959~61年の大飢饉)については「自然災害ではなく人災、毛災」。「49年の建国後、毛の行いで唯一正しかったのは死んだこと」とまで言い切った。

別の講義では「中国の歴史教科書に真実は5%もない」「(共産党機関紙)人民日報は新聞でなく宣伝紙」と歯に衣着せぬ共産党批判をした。

高度経済成長期を、猛スピードで翔ぶ中国
強いナショナリズムはあるものの、中国の現状を疑問視している若い中国人は多くいます。

共産主義全盛期の中国は、「国が職、住の面倒を見てくれたから安心」でした。
しかし、一人っ子政策を維持したままでの改革開放経済は、急速な少子高齢化と熾烈化した現役世代・現役世代予備軍の競争を生み出しています。もちろん、それがGDPの2ケタ成長や低賃金労働からの脱却という富国へつながっているわけです。

かつて中国といえば、人民服に自転車で、服は縫製工場に勤める自分たちが作る物でした。そこへ近年は、中国産自動車や中国産電化製品が出回るようになり、上海や北京などに欧州の高級ブランドブティックやユニクロが進出し、服は作る物から買う物に変化。50代、60代以上の中国人にとって、いまの中国は何もかもがすっかり変わったと言って良いでしょう。

“世界の工場”から“世界の市場”へ変わった、変わりつつある中国。祖父母、父母の財布を独占する“ニュー・リッチ”と呼ばれる若者を生み出す一方で、その急速な変化から取り残された人々も多くいます。

「より良い暮らしとは何か?」を問う、ベター・ライフ
中国は、政治的には“資本主義を一部取り入れた共産主義”ですが、宗教的には孔子から続く“儒教”の国です。

儒教は、祖先を崇拝し、親を敬うことを尊ぶ宗教。その儒教の国である中国において、息子がいながら、60代の母親が死後2年経ち、白骨化するまで気付かれることなく孤独死していたという事件が起こりました。

「経済発展の結果、こんな冷たい社会になるなんて」
「何があっても切ることのできぬ親への情はどこへいったのか」
この母親の孤独死は、社会保障制度が整わないままに走り続けてきた中国社会に、「より良い暮らしとは何か?」という疑問を投げかけました。

そこで、自ら中国へ福祉システムを構築しようと、NPOや社会起業を始めたのが“ベター・ライフ”と呼ばれる若者たちです。
その萌芽は09年の四川大地震で見られ、多くの中国人の若者たちが、ボランティアや支援物資の提供に被災地へ駆けつけました。昔の中国なら、「火事場泥棒対策に人民解放軍が動員された」などというニュースが流れたことでしょう。

北京発「毛沢東批判」とは、おもしろい
片や、チャイナ・マネーの威力と中国の高度経済成長を謳歌する“ニュー・リッチ”。
片や、中国人とはこうだったのかという自問を始めた“ベター・ライフ”。

北京発で毛沢東批判が出てくる背景には、中国政府の実力を認めつつもGoogleの中国撤退を惜しむなど、相反する方向性を見られるようになった中国の若者世代の姿があるように思われます。


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上海万博の裏で崩壊する庶民の暮らし
(J CAST 4/28付)

5月1日の上海万博開幕を控えて、現地から届けるクローズアップ現代「シリーズ 中国・転換のとき」。第2回は「築けるか『ベターライフ』」だ。

親孝行契約書――老人がたむろする朝の公園を国谷裕子キャスターが歩いている。公園では体操、ダンス、バドミントンなどを思い思いに楽しんでいるが、中国の都市のなかでも、上海はとりわけ高齢化が進行しているという。

その高齢者たちはいま、きびしい生活環境に追い込まれている。かつては大家族で、老人たちは子供や孫に囲まれて暮らすのが当然だったが、一人っ子政策などの影響で子供との別居が増え、家族の絆は希薄になり、中国でも老人の孤独死が社会問題になっている。急激な発展は豊かさをもたらした反面、メンタルなダメージも与えたと心理カウンセラーの林貽真さんは解説する。

「(社会主義から自由経済への)大きな変化を経験したいまのお年寄りたちは、自分たちの過去を否定された気持ちになっている。理解してもらえないさびしさや、評価されないという辛い気持ちを抱えている」

そんななか、上海のある区では奇妙な契約が5000件以上結ばれた。「親孝行契約書」である。パパやママの肩叩きをしたら1回10円あげるといった契約ではない。
行政が年寄りの親と離れて暮らす子供に対し、「親孝行をします」という契約書にサインさせるのだ。具体的には、毎日電話する、週に1度は訪問、掃除、通院の付き添いをするといった内容。契約違反を続けると、区の担当者から「指導」が入る。番組では不動産会社で働く『親不孝娘』を取材していた。

「母には会いたいが、本当に時間がない」と彼女は弁解する。
収入は増えたが、物価も急上昇。マンションのローン返済に追われ、家事、育児、子供の勉強で手一杯。最近は仕事先で英語能力を求められ、その勉強にも時間を割かなければならない。「自分自身も勉強して能力を高めないと。そうしないと競争に負けて、仕事を失いかねません」。彼女は険しい表情で語っていた。

史上最大規模といわれる万博開催地・上海の繁栄は、こうした労働者たちの高負担、老人たちへのしわ寄せで支えられているということだ。(ボンド柳生)

東京株、終値は156円安 3カ月ぶりの一時1万円割れ ・・・投資家にチキンが増えた?

東京株、終値は156円安 3カ月ぶりの一時1万円割れ
(産経新聞 5/20付)

20日の東京株式市場で、日経平均株価が2月10日以来、約3カ月ぶりに取引時間中に1万円の節目を割り込んだ。前日の欧米市場の下落や中国の株安が心理的な重しとなった。ただ、取引終了間際に買い戻しの動きが出て、終値は1万円台を回復した。

平均株価の終値は前日比156円53銭安の1万0030円31銭で、取引時間中に9999円59銭まで下落した。東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は同12.49ポイント安の898.15で取り引きを終えた。

ドイツ政府の空売り規制方針で、欧州の金融市場に対する警戒感が再燃。19日は米、仏、独など欧米の主要市場が軒並み下落した。

20日は上海、香港など中国市場も軟調で、これを嫌気した東京市場では電機、銀行、証券など幅広い銘柄が売られた。ただ、「割安株に買い戻しの動きが強まり」(大手証券関係者)、終値は1万円台に戻した。

・・・投資家にチキンが増えた?
経済学では、「経済への参加者は、一般に“リスク回避型”である」と想定します。しかし、ドイツ政府の空売り規制方針を受けて金融市場への警戒感が高まるというのは、最早、リスク回避型ではなく“チキン(臆病者)”でしょう。

上記のニュースは株価だけですが、為替市場では円が急騰。1ドル=90.09円、1ユーロ=110.94円という高騰ぶりであり、今期を1ドル=95円、1ユーロ=125円という為替見通しで始めた日本企業にとってはいい迷惑です。

本来、空売りは、不正な相場操作として摘発されてもおかしくないもの。その空売りを規制するというドイツ政府の方針は、至極、真っ当なことです。正論に対して動揺する金融市場とは、一体、何をする市場なのでしょうか?

米国でサブプライム・ローンが急拡大していく最中、米国金融市場の第一線から退いたある銀行家は、金融工学のもとで次から次へと金融商品が“開発”されていく市場に対し、「金融業は経済の主役ではない、金融業は実業を支える脇役であるべきだ」と批判しています。
あの金融危機を経験しても金融市場は懲りることなく、正気を取り戻すこともなく、企業が資金調達するための場から、すっかり「誰に損を押し付けるか?」の駆け引きに終始する賭博場へ成り下がったということでしょうか?

「ギリシャをIMFとEUで拠出する13兆円で支援する。しかし、それを自己中心的で強欲な投資屋の空売りで紙切れにされたはたまらない。13兆円が有効に作用するように、あらかじめ金融市場を是正しよう」
各国政府が投入するのは自国民から集めた税金が中心ですから、責任ある政府としてはごく普通の発想です。

投資家同士の博打打ちでハイリスク・ハイリターンとなった市場を、相応の政府介入によりミドルリスク・ミドルリターンへ戻してくれるなら、大損することが減る分だけ資産運用もし易くなるでしょうに。やはり、今の投資プレーヤーの多くは、リスク回避型ではなく“チキン”であるように思います。


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関連記事
IMF:ギリシャ支援を正式決定へ 過去最大の融資に
(共同通信 5/10付)

国際通貨基金(IMF)は9日、理事会を開き、財政危機に陥ったギリシャに3年間で計300億ユーロ(約3兆5000億円)の支援融資を行うことを正式決定する。IMFの一国への支援額としては過去最大。欧州連合(EU)のユーロ圏諸国も7日に支援を決めており、協調融資の総額は1100億ユーロ(約13兆円)となる。

IMFは融資の条件として、厳しい歳出削減と増税を組み合わせた財政再建策を求めている。ギリシャの財政危機は日米の株式市場急落の原因となるなど世界の金融市場に波及しつつあり、IMFは危機拡大を防ぐ姿勢を示す。第1弾の融資はギリシャが85億ユーロの国債を償還する19日までに実施する。債務不履行は当面回避されるが、ギリシャ国内は混乱しており、財政再建が順調に進むか不安視する向きもある。(ワシントン共同)


第110回オリコン調べ「本」ランキング 今週発売の注目本:べしゃり暮らし、名探偵コナン

第110回オリコン調べ「本」ランキング(5月10日~5月16日)

▽書籍総合
1位(初):AKB48総選挙公式ガイドブック
 (FRIDAY編集部)・・・47,384部
2位:1Q84 BOOK3(村上春樹)・・・31,392部
3位(↑):体脂肪計タニタの社員食堂
 500kcalのまんぷく定食(タニタ)・・・28,948部
4位(↑):日本経済の真実 ある日、この国は破産します
 (辛坊治郎、辛坊正記)・・・24,470部
5位(↑):もし高校野球の女子マネージャーが
 ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
 (岩崎夏海)・・・21,876部
6位(↑):知らないと恥をかく世界の大問題
 (池上彰)・・・18,730部
7位(↑):超訳 ニーチェの言葉(白取春彦)・・・18,210部
8位:1Q84 BOOK1(村上春樹)・・・18,188部
9位:ドラゴンクエストモンスターズ
 ジョーカー2 NDS版 ランクアップナビゲーター
 (Vジャンプ編集部)・・・18,029部
10位(↑):Cath Kidston “HELLO!”
 FROM LONDON(宝島社)・・・17,363部
――『体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食』が3位、辛坊副委員長の『日本経済の真実 ある日、この国は破産します』が4位へ上昇。「何はともあれ身体が資本」「将来不安を何とかしてくれ」という声が聞こえてきそうなランキングです。

『AKB48総選挙公式ガイドブック』はFRIDAYで作るんですね。「講談社で写真誌」という話からなのでしょうが、ちょっと気になっただけです。



▽コミック
1位(↑):のだめカンタービレ 24
 (二ノ宮知子)・・・69,819部
2位:NARUTO 51(岸本斉史)・・・62,825部
3位(初):QあんどA 2(あだち充)・・・49,184部
4位(初):こどものじかん 8(私屋カヲル)・・・41,068部
5位(↑):ドロップ 10
 (品川ヒロシ、鈴木大、高橋ヒロシ)・・・39,981部
6位(初):隣のあたし 4(南波あつこ)・・・37,632部
7位(↑):鋼の錬金術師 25(荒川弘)・・・37,086部
8位:家庭教師ヒットマンREBORN! 29
 (天野明)・・・36,384部
9位(初):魔女は二度喘ぐ 3(北川みゆき)・・・35,330部
10位(初):グッドモーニング・キス 5
 (高須賀由枝)・・・33,917部
――あだち充先生は多作ですねぇ。高橋留美子先生と並んで、「一体、抽斗が幾つあるのか?」と興味の尽きない漫画家です。


▽文庫
1位(初):居眠り磐音 江戸双紙 33 孤愁ノ春
 (佐伯泰英)・・・92,483部
2位:告白(湊かなえ)・・・85,962部
3位:俺の妹がこんなに可愛いわけがない 6
 (伏見つかさ)・・・39,170部
4位:東京島(桐野夏生)・・・30,138部
5位:卒業(東野圭吾)・・・19,365部
6位(↑):瞬(河原れん)・・・13,901部
7位:使命と魂のリミット(東野圭吾)・・・10,711部
8位:眠りの森(東野圭吾)・・・9,605部
9位(初):織田信奈の野望 3(春日みかげ)・・・9,570部
10位:読むだけですっきりわかる日本史 文庫版
 (後藤武士)・・・9,395部
――佐伯泰英『居眠り磐音 江戸双紙 33 孤愁ノ春』が初登場第1位。居眠り磐音 江戸双紙シリーズは人気が高いです。


◆オリコンランキング(11位以下の書籍ランキングはページ中ほど)


今週発売の注目本:
『べしゃり暮らし 10』(森田まさのり)・・・圭佑は、トリオ“べしゃり暮らし"で辻本、子安と養成所YCAの集団面接に臨む。しかし血気盛んな関西人・岩隈に敵対心を抱かれ、二人は面接官を前にボケの応酬! ついには殴り合いに。一癖も二癖もあるヤツらと共に、いよいよYCA入学か!?
作者自身が吉本興業の芸人養成所NSCに入学するなど、綿密な取材を行なった本作。お笑いに青春のすべてを賭け、本気でプロの芸人を目指す若者たちに期待。(5/19発売)

『名探偵コナン 68』(青山剛昌)・・・前巻に続いて小林先生の事件後篇。68巻では、映画『名探偵コナン天空の難破船』 でも大活躍した怪盗キッドが登場(5/18発売)


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IMF声明:「日本、消費税引き上げを」財政健全化求める ・・・スウェーデンの非ケインズ効果

IMF声明:「日本、消費税引き上げを」財政健全化求める
(毎日新聞 5/19付)

国際通貨基金(IMF)は19日、「日本政府は11年度には財政再建を開始し、消費税を徐々に引き上げていく必要がある」とする声明を発表した。日本の財政が先進国で最悪の状況に陥っていることを踏まえ、国債発行の限度額などを盛り込んだ財政健全化に向けたルールづくりを求めた。

声明は、ギリシャの財政危機を念頭に「国家財政への監視の目が厳しくなる中、信頼性のある財政再建策を早期に策定することが非常に重要」と指摘。東京都内で会見したリプスキーIMF筆頭副専務理事は「財政の安定性が確保されることが消費者や企業に安心感を与え、成長につながる」と語り、消費税増税は景気回復を阻害しないとの見方を示した。

また、声明は日銀の金融緩和策について「市場の安定化に寄与している」と評価したうえで、デフレ解消のため、一層の緩和策の推進を促した。

IMFは同日まで、日本政府との定期協議などの対日審査を実施していた。【坂井隆之】

“あの日本”がIMFから注文を受けるとは・・・
ギリシャ問題で相当に危機感を強めているのでしょう。
選挙前の日本が財政赤字を悪化させることに対して、IMFが牽制をしてきました。“あの日本”が、このような注文を受けるということは、日本国債の9割が日本国内で消化されていようとも、やはり日本の公的債務残高は危険過ぎわけです。

これ以上の赤字国債発行は、公的債務残高が恐怖となり逆効果」だということを、当ブログでしばらく前に言及しました。

実際に、「財政健全化を犠牲にした財政出動が、将来の増税を想起させて逆効果に終わった」ということが、1990年代のスウェーデンであったそうです。その現象を『非ケインズ効果』と呼ぶそうですが、今夏の参議院選挙で“バラマキ選挙”をやれば同じことになるでしょう。

「重くのしかかる公的債務残高の恐怖と、財政出動への期待感」
この距離感は誤ってもらっては困ります。


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関連記事
「非ケインズ効果」をご存知ですか?
(新s 森信茂樹・中央大学法科大学院教授)

5月11日付の日経朝刊は、「独首相『所得税減税先送り』」と題するきわめて興味深い話を、バーゼル発の記事として伝えている。内容を要約すると、以下のとおりである。

ドイツのメルケル首相は、「これまで政権公約としていた所得税減税を当面凍結する」と表明した。その理由は、財政的な裏付けのない減税という公約について、国民から財政悪化への懸念が広がり、野党から批判された結果、連立与党への得票率が大きく減り、地方議会選挙での敗北につながったためである。

同じような話が、スウェーデンにもある。
1990年代初頭のバブル経済崩壊により、GDP比12%という大幅な財政赤字に陥ったスウェーデン政府は、景気回復をもくろむ大減税を93年に行った。ところが、国民の多くは、「今日の減税は、明日の悪いニュース」(富田俊基氏の「日本国債の研究」)と受け取り、翌94年に選挙が行われた結果、財政再建にコミットした社民党が選挙で政権に返り咲いた。新たな政権は財政再建にコミットする政策に転換したことから、経済回復が始まり、経済成長と財政再建の両立が可能となった。

放漫財政政策の効果
わが国では、「失われた10年」と称される90年代に、大量の国債を追加的に発行して減税や公共事業の追加がケインズ政策として行われた。しかし国民は、将来の国債の償還や利払いに不安を感じ、近い将来増税があるのではないかと考え始め、所得の増えた分を追加的な消費に振り向けず貯蓄に回した結果、景気対策の効果が極めて少なかったという実証研究がなされている。

このように、財政事情の悪い中、大盤振る舞いの放漫財政政策を行っても、国民は、将来の増税を予想して財布のひもを緩めないので、期待されたような需要追加効果が出ないことを、「非ケインズ効果」と呼び、欧州系の学者を中心に研究が進んでいる。
冒頭のドイツの例は、放漫財政に対するドイツ国民の懸念を表したものである。

この「非ケインズ効果」は、逆向きにも働く。
つまり、一旦財政再建に向けての政権の強いコミットメントがなされると、民間経済主体の経済政策に対する信認は回復し、将来不安が解消され、消費をはじめとした経済活動は活発化する。これが、先述の、スウェーデンの例である。

大幅な財政赤字を抱える今日のわが国において、政府が中長期的な経済・財政運営にコミットすることによって、人々の財政、ひいては自らの生活に対する将来不安が解消され、経済にプラスの影響をもたらすこととなる。かつてイタリアの財務大臣が言ったという「財政赤字が多いのは幸運だ。財政再建により景気回復が図れるから」ということが、わが国でもいえる日が来るかもしれない。

重要な条件
このことは、増税すればそのまま経済が良くなるといっているわけではない。重要な条件がある。それは、国が、国民の安心できる社会保障制度の整備を行うことにより、国民が財政再建に納得することである。政府が増税路線に転換することと、国民が負担増を納得するような社会保障制度(医療・介護・年金・少子化対策)の提示とがパッケージでなされる必要がある。

10キロ圏の全頭殺処分決定 口蹄疫で政府が新対策 ・・・現場には、自衛隊風呂と宮崎の魚介を

10キロ圏の全頭殺処分決定 口蹄疫で政府が新対策
(時事通信 5/19 15時16分)

宮崎県で口蹄(こうてい)疫の被害が拡大している問題で、政府は19日、首相官邸で「口蹄疫対策本部」(本部長・鳩山由紀夫首相)を開き、新たな口蹄疫対策をまとめた。

発生地から半径10キロ圏内の全頭の家畜にワクチンを投与した上で殺処分することや、10~20キロ圏内の農家に家畜の早期出荷を促すことが柱。さらに、殺処分に伴う農家の損失を補てんするため地元自治体に特別交付税を措置することも決定した。感染地域の広がりを抑えるとともに、経済的に厳しい状況に直面している農家を支援する。


口蹄疫感染確認を町別で図にすると・・・
円の表示だといまいち感染拡大状況が解りにくいため、宮崎県のホームページで公開されている「口蹄疫の疑似患畜の確認」に基づいて、プロットで町別の感染確認戸数を表してみました。

↑別窓で大きい画像


面として感染拡大を起こしているのは、宮崎県川南町大字川南と川南町大字平田。
隣接する都農町、高鍋町になるとガクンと感染戸数は減少。
新富町では2戸となり、西の方へ遠く距離の離れたところで感染が確認されているえびの市では4戸のみ。

状況把握で手を抜くとダメですね 申し訳ありません
未明にアップした記事では、「宮崎ブランドは試験管内のみとなる覚悟を」と言っていました。が、あれは状況確認で手を抜いた勇み足でした。ニュース等からの想像以上に、より良い方向で感染範囲は偏在していました。

本当は、“大字”だけでなく“丁目・番地”まで把握した上で考えたいところですけれども、そこまでの情報は個人で把握することは出来ません。よって大字のレベルで話をします。

「最初から、感染の有無に関係なく全頭殺処分」という措置は、川南町のみ。「ワクチン接種をした上で全頭殺処分」は、都農町、高鍋町まで。新富町とえびの市に関しては、戸別単位での封鎖で足りるでしょう。
政府はもう一段階ずつ上の対応を考えているようですが、よりリスクを小さくする方法を考え出す立場として、政府案が正しいと思います。

ただ、政府案が、「流通させない肉の買い取り」と「殺処分に伴う農家の損失を補填」の2本立てを採っていることは理解に苦しみます。そこは、損失補填の1本で良ろしいと思います。

現場には、自衛隊風呂と宮崎の魚介を
方向性が決まれば、後は体力勝負。

日本人は風呂文化ですから、作業に従事される方々の心身をリフレッシュのため、作業の後に一息付けるよう“自衛隊風呂”を置かれると良いでしょう。泳げるぐらいに広いお風呂は、心地よいものです。防護服を廃棄して、アルカリ性の石鹸で身体・頭髪を洗ってしまえば、誤って口蹄疫ウイルスを外へ持ち帰ってしまうことも防止できて一石二鳥。

アレルギーのある方は別として、しばらく食肉には手を伸ばしにくいと思われます。宮崎は魚介もおいしい土地柄ですから、朝昼晩の食事は魚介を用意した方が良いでしょう。

誰がやってもしんどい現場であることは明らか。日々、心と身体を洗濯できる時間を取れる心配りも、あって良いように思います。


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参考資料
◆口蹄疫被害に対する義援金を募集します(宮崎県HP)
◆口蹄疫に関する情報提供について(宮崎県HP)

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関連記事
殺処分作業、農家雇用の方針 農水省、豚優先で処理急ぐ
(朝日新聞 5/19 15時1分)

家畜の伝染病の口蹄疫が広がっている問題で、農林水産省は、家畜を殺処分する作業の際には、自分の農場で処分が終わった畜産農家らに参加を依頼する方針を固めた。雇用して日当を払う。感染が急激に拡大し、人手不足で作業が追いつかない現状があるほか、専門的な作業のため家畜の扱いに慣れた農家の力が必要と判断した。殺処分は感染時のウイルス排出量が牛より多い豚を優先させる方針。

宮崎県内では18日までに家畜約11万8千頭の殺処分が必要となったが、埋める処分まで終わったのは約5万5千頭にとどまる。埋める場所の確保が難しいのに加え、国や県、市町村職員らの人手が足りない。

宮崎県は1日、防疫措置に必要な人員が足りないとして、陸上自衛隊に災害派遣を要請。18日までに約170人が派遣された。だが、家畜を畜舎から運び出し、獣医師が薬を打つ間に家畜を支えるなどの作業は、自衛隊員でも困難な場合が多いという。

このため農水省は、経営する農場で口蹄疫が発生し、殺処分が終わった畜産農家らに対し、別の農場での処分の作業に参加するよう依頼し、家畜伝染病予防法などで規定された日当を払う方針だ。

殺処分が終わった農家は、感染拡大を防ぐため外出を控えて自宅にとどまる場合が多く、「流行防止のため作業を手伝いたい」と希望する人もいるという。ただ、心理的な負担を感じる農家もいるとみられ、依頼は希望者に限る。

殺処分は牛より豚を優先させる方針だ。豚は1カ所の農場で飼われる頭数が多く、感染が出た際に殺処分が必要な頭数も膨らむ。宮崎県で殺処分対象となった家畜約11万8千頭のうち豚は約10万9千頭。感染した豚1頭が排出するウイルスの量は牛1頭の約1千倍とも言われ、同省は感染拡大防止には豚の処分が特に必要とみる。

これまで発生していた宮崎県川南町や都農町に加え、南方の高鍋町、新富町にも感染が広がり、半径10キロの移動制限区域が広がった。感染地域を拡大させないよう、現在感染が集中している地域でも、特に周辺部の農場の処分を急ぐ方針だ。(大谷聡)

口蹄疫について、対岸から過酷な戦術提案 ・・・宮崎ブランドは試験管内のみとなる覚悟を

キレイな防疫ラインは形成できない、と見切りを
東国原知事が『非常事態宣言』を出されたとき、「封じ込めようとしていたエリアを超えられた」というようなことを言われてましたが、一重のキレイな防疫ラインを想定しているのでしょうか?


中心から殺処分、周縁から予防接種で挟撃すべし
拡大の状況が状況ですから、一次ライン、二次ライン、三次ライン・・・と二重、三重の防疫ラインを想定し、物量に物を言わる布陣をしないと封じ込めは難しいでしょう。

各ラインで考えられる対応は、一次ラインまでは全頭処分と消毒、二次ラインまでは感染立入調査と消毒、三次ライン内は予防接種強制と消毒。一番外の三次の方が、より内側の二次よりも強い措置となるのは、山火事で延焼を抑えるのと同じ原理。先に風下や麓側を炭にしてしまって、町までは燃えないようにするやり方です。

もっとも、知事自身がまったく眠れてないご様子。ここまでの人員・物量は手当できてないかもしれませんが、殺処分は感染を確認した中心から、予防接種はおよそ口蹄疫ウイルスが届いていないと思われる周縁から始めて、挟撃する形が「最悪でも九州から出さない」という戦術でしょう。

宮崎ブランドは試験管内のみとなる覚悟を
これはこれで、大事に育ててきた『宮崎ブランド』を、一度、試験管だけを残して潰してしまう過酷な戦術です。しかしながら、対岸にいる鮎滝には、他の戦術を考えられません。

今や全国区となった『宮崎ブランド』を捨てていただくのは、宮崎に生まれ、宮崎で生きてきた方々に強いるには酷なこと。10年単位の時間を要するであろう『宮崎ブランド』の再生に奮闘することになるのも、また宮崎で生き抜こうと決めた方々。

あまりに理不尽だと鮎滝自身も思います。
しかし、それが疫病。この理不尽さを超えるには、それを上回り、耐えきる知恵と力がいります。

試験管のみを残して、一度、宮崎ブランドを潰す覚悟をしていただけないでしょうか?

宮崎県、3月末に口蹄疫見逃し(共同通信) ・・・いやいや、今は犯人捜しをしている場合でなくて

宮崎県、3月末に口蹄疫見逃し 立ち入りも疑わず
(共同通信 5/18付)

宮崎県で4月23日に口蹄疫の感染疑いが確認された水牛について、県の家畜保健衛生所が、最初の感染疑い例が確認される約3週間前の3月末に農場に立ち入り検査をしたのに、典型的な症状がないため口蹄疫の可能性を疑わず、結果的に感染を見逃していたことが18日、分かった。

立ち入り直後に遺伝子検査をしていれば、感染した疑いのあることが分かったとみられ、早期に対策を取る機会を失ったことになる。

宮崎県は同日、同県川南、高鍋、新富各町の農場15カ所で口蹄疫感染の疑いがある牛や豚計30頭が確認されたと発表。県はこれらの農場で飼育中の計2万8454頭を殺処分する。処分対象は126カ所で計約11万4千頭となった。

県によると3月末、同県都農町の農場のかかりつけ獣医師から「下痢の症状がある水牛がいるが原因が分からない」と家畜保健衛生所に連絡があった。

同衛生所がすぐに立ち入り検査し、便などを採取したが、口の中がただれるなど口蹄疫の典型的な症状がなく、遺伝子検査などはしなかった。

その後、3月末に採取した検体を遺伝子検査したところ、口蹄疫の陽性反応が出た。

・・・いやいや、今は犯人捜しをしている場合でなくて
そもそも口蹄疫は感染力の強い病気であり、かつ普通の発熱や下痢の症状のみに止まる潜伏期間が平均で6日間もある病気。
前回、日本で口蹄疫が確認されたのは2000年のことであり、それは実に92年ぶり。今回も10年ぶりのことですから、余程、東アジアにおける口蹄疫発生状況に神経をとがらせた獣医師でもない限り、口蹄疫感染を疑うことは難しかったと考えられます。

ヒトの病気で言えば、「咳と発熱の症状から、結核を疑え」と言っているようなもの。明治の日本ならともかく、現代日本では「いつものカゼ薬が効きませんねぇ。ちょっと精密検査しましょう」とか、カゼではあまり見られない重症化を受けて、ようやく疑いを持つところでしょう。
読売新聞も共同通信似たような文面で同じ記事を出していますが、そんな「神業をやってのける獣医師を育ててきましたか?」という話です。

今回の口蹄疫を言うなら、昨年の新型インフルエンザだって「最初に見逃したのは誰だ?」ということ。あまり有意義な話ではありませんよね?

現役学生の言う獣医師の多くは、「ペットのお医者さん」
ここ数年、獣医師は「なりたい職業」の上位にランキングされるようになっています。ただし、そこでイメージされているものの多くは「ペットのお医者さん」。実際に、獣医学部を卒業した学生の進路も、ペットを対象とした“小動物臨床獣医師”を希望する比率が年々高まっています。

一方、家畜や酪農に関わる獣医師を“産業動物臨床獣医師”と言いますが、こちらは敬遠される傾向にあります。牛や馬の体温を直腸で計るなど、大型動物を扱う産業動物臨床獣医師は肉体的負担が大きく、活躍の場も地方の農村となるため人気が出にくいのです。

畜産農家や酪農家側としては、「食の安全」「食肉、鶏卵のトレーサビリティ」といった観点から需要は高まっています。けれども、地方自治体や公的研究機関など公務員の獣医師でさえ、相次ぐ組織の統廃合に伴う人員削減や事業の縮小・外部委託によって、収入どころか身分的にも不安定となっています。

「しんどい仕事で、大切な仕事であるのに、産業動物臨床獣医師を厚遇してこなかった」
犯人捜しをするなら、そこまで話を突き詰めていかなければ不公正でしょう。

対岸から犯人捜しをするのは、非礼に過ぎます
今もなお、九州の獣医師は1戸1戸の農場を見て回り、感染が確認されれば殺処分を言い渡していっているわけです。

殺処分と言っても、ただの殺処分ではありません。1戸の牧場で飼われていたものは全頭処分となり、廃業・破産宣告をするようなものです。さらに、かかりつけの獣医師なら、出産にも立ち会ったかもしれませんし、「食欲がないみたいだ」「下痢をしている」と聞いたら往診に駆けつけて、農家と一緒に育ててきた牛たち、豚たちを殺処分にしなければならないわけです。
畜産・酪農家の方々と苦楽を共にしてきた獣医師たちにとって、これほど心を削り、身を削る日々は無かったのではないでしょうか?

それを対岸から犯人捜しをするのは、非礼に過ぎます。
対岸からやることは、大量の人員と物資を用意して九州へ送ること。「市ヶ谷の自衛隊は動かせないか?」「石灰をかき集めろ!」と、送り込める人員と物資を目一杯まで準備し、輸送する手はずを整えて、宮崎を助ける方法、九州を助ける方法を考えることでしょう。


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関連記事
「普段の下痢」…宮崎県が口蹄疫発生見逃し
(読売新聞 5/18付)

宮崎県内で被害が拡大している口蹄疫を巡って、農林水産省が最初の感染疑い例を確認した3週間前の3月下旬、同県家畜保健衛生所が、感染した水牛を診察しながら発生を見逃していたことがわかった。

同省などによると、同県都農町で水牛を飼育する農家から、かかりつけの獣医師を通じ、県家畜保健衛生所に「水牛が発熱している。牛乳の出も悪い」という連絡があったのは3月31日。

この日のうちに同衛生所の職員は立ち入り検査を実施し、4頭の水牛に発熱や下痢などの症状が出ているのを確認した。しかし、「普段の下痢」と判断して口蹄疫の可能性を疑うことなく、通常の風邪の検査をしただけで、同省にも報告しなかったという。

この水牛農家から南東に600メートル離れた繁殖牛農家では4月9日、口の中がただれた牛が1頭見つかった。同衛生所はこの時も口蹄疫と見抜けず、20日に「最初の感染事例」として発表した。このため最初の水牛についても22日に血液の遺伝子検査を行った結果、ようやく23日に口蹄疫の感染疑いが判明したが、この時点で既に5例の感染(疑い含む)が発覚していた。口蹄疫の検査結果は通常、1日か2日で判明するため、もし3月末の段階で実施していれば4月初旬には拡散防止対策がとれたとみられる。

口蹄疫は、早期に家畜の移動制限などを講じる必要があり、口蹄疫に詳しい後藤義孝・宮崎大教授(家畜微生物学)は「県が3月の時点で徹底した消毒などの対策を取っていれば、ここまで感染は広がっていなかった可能性がある」と指摘している。

「避難の種牛6頭クロなら…」宮崎畜産の危機 ・・・初手を誤ったかもしれんねぇ

「避難の種牛6頭クロなら…」宮崎畜産の危機
(読売新聞 5/17付)

宮崎県で発生している家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題は、宮崎牛のブランドを支える種牛49頭の殺処分にまで発展した。

残る種牛は直前に避難させた6頭のみ。

JA宮崎中央会の羽田正治会長は16日の記者会見で「もし、(残る)6頭がクロであれば、宮崎の畜産は終わり。種牛を育てるのは7、8年はかかる」と沈痛な表情で話した。

県の発表によると、発生例(疑い例も含む)は同日現在で、1市3町の計111農場に拡大し、殺処分される家畜は計8万5723頭になった。殺処分される種牛49頭は、県家畜改良事業団で次世代のブランドを担う若い牛が中心。

口蹄疫は発生すると、家畜伝染病予防法に基づき、発生地周辺は家畜の移動が原則禁止される。しかし、最優秀の6頭は宮崎牛の生産に欠かせないため、県の要請を受けた国が特例で移動を認め、13日に同事業団から約20キロ離れた西都市へ避難した。

同事業団で感染した疑いの牛が見つかったのは14日。6頭は、移動前の遺伝子検査で感染していないと判定されたが、ウイルスは潜伏期間があり、感染している可能性もあるという。このため県は15日から1週間にわたって遺伝子検査を行い、その後も経過観察する。

宮崎牛は全国トップクラスの肉質とされ、ブランド価値を維持するため、種牛の精液は県内だけで流通させている。宮崎県は鹿児島、北海道と並ぶ全国屈指の和牛子牛の供給基地でもあり、年間約8万頭の子牛が出荷され、うち約半数は県外で松阪牛や佐賀牛などとして肥育される。現在、人工授精用の凍結精液は15万3000本あり、県は約1年分の人工授精は賄えるとみている。

※口蹄疫・・・口蹄疫ウイルスの感染による急性熱性伝染病で、病名は発病動物の口、ひづめ及び乳房周辺の皮膚や粘膜に水疱が形成されることに由来する。

口蹄疫による家畜の致死率は、幼畜では50%を越えることがあるが、成畜では一般に低く数%程度。しかし、ウイルスの伝染力が通常のウイルスに類を見ないほど激しく、感染した家畜は産業動物としての価値を失うため、日本でも口蹄疫は家畜の法定伝染病に指定されている。

伝染力が強く、牛、豚などの家畜や野生の偶蹄類動物が感染する。犬、猫、鶏、ネズミ、野鳥などの非感受性動物による機械的伝播や、汚染された飼育器具、機材、飼料、人、車両などを介した間接的な伝播も多い。
人への感染はないといわれている。

口蹄疫流行とその対応概要
宮崎県で最初の口蹄疫感染と思われる個体が出たのは、3月31日ないし同26日。ただし当時は、口蹄疫の可能性を疑われることなく、精密な鑑定も行われませんでした。

事態が動き出すのは4月に入ってから。4月9日、16日と立て続けにイバラキ病などに似た症状を見せる牛が確認されたため、鑑定へ回したところイバラキ病などは陰性。ここでようやく、同じような症状を示す「口蹄疫」への感染が疑われるようになり、『家畜伝染病予防法』に基づく対応が始まります。

4月20日、宮崎県は当該農家から半径10キロを移動制限区域、半径20キロを搬出制限区域に指定し、消毒ポイントを設置して感染拡大の防止を開始。4月25日までで、殺処分予定は1108頭に上ります。

しかし感染確認の拡大は収まることなく、4月28日に国際連合食糧農業機関が“アウトブレイク”と発表。4月30日、相次ぐ感染報告から移動・搬出制限区域が宮崎・鹿児島・熊本の3県へに拡大されます。

翌5月1日に宮崎県は、自衛隊に災害派遣を要請。「感染経路の究明は、国でなければできない」との東国原宮崎県知事らの要望を受けて、政府も動き出します。

現在7種類の型が確認されている口蹄疫ウイルスのうち、今回のウイルスが、最近アジア地域で流行しているものと近縁であることが確認されたのは5月4日のこと。

現場から上がってきた声は感染経路・金銭支援
5月6日、九州地方知事会が国に出した要望は、国に迅速な蔓延防止対策や口蹄疫ウイルスの感染源、侵入経路の特定。また、家畜が出荷できない農家や殺処分を余儀なくされた農家への経済的支援など。

5月7日に宮崎市を訪れた小沢民主党幹事長へ、東国原宮崎県知事が求めたことも、ウイルスの侵入経路の早急な解明、抜本的な予防対策、畜産農家などの被害を補償。

5月13日、九州市長会が決議した要望は、患畜の処分・埋却に伴う費用負担など支援制度の拡充、収入が途絶える農家に対する一時金の給付、畜産業者への日本政策金融公庫による無利子融資など。

つまり、地元が求めたのは「ウイルスの出所の究明」と「家畜を失うことによる損失の補填」。

でも、行政の“初手”としては誤りだったかもしれません
畜産家の側から見れば当然の発想であるものの、それに行政が乗って“初手”を打つのは誤り。感染経路などはDNA型が解れば推測できるため放っておいても良く、損失補填も事態が収束するまでどうせ出荷は止まわけですから、行政にとっては後回しで良いわけです。

行政が打つべき“初手”は、「防疫措置の広域展開」でしょう。

「犬、猫、野鳥なども媒介になる口蹄疫を止めるため、最初からヒト・モノを最大投入した限界の広さで消毒ポイントを設定。畜産、一般車の区別なく消毒措置を開始」「感染確認畜産農家から県周縁へ向かう立入調査を1~2隊編成し、感染確認済み地域を拡げる。県周縁から感染確認畜産農家へ向かう立入調査部隊を3~4隊編成し、感染確認済み地域を拡げる」など。

一般論として、初手から過大な防疫を打つことが必要
畜産農家にとって牛や豚は、財産であり、唯一の収入源。それを殺処分するということは、製造業なら工場を潰すのと同じようなもの。「家業を潰すかどうか?」の選択を迫られるわけですから、口蹄疫感染が確定しても、その事実を納得するまでにも相当の時間を要するでしょう。

ということは、『家畜伝染病予防法』を運用する行政において、最初の一報を受けた時点で「手遅れを察した処置」を組み込むのが妥当だと考えられます。だからこそ、行政の“初手”は「防疫措置の広域展開」。

市議会・県議会・国会議員もいるわけで、予算的手当は、そちらに丸投げしてよいことです。行政は、1戸1戸の畜産家を潰すかどうかの判定をしている最中ですし、こういう時こそ、役割分担でしょう。

前代未聞の大流行 多分、まだ国側の危機意識は弱い
奇しくも、2000年に日本で92年ぶりに口蹄疫が確認されたのも宮崎県でした。その時に最初に口蹄疫が疑われる牛の発見(3月12日)から、感染確定、疑い例を含めた殺処分を経て、家畜の移動制限解除(6月9日)までに3カ月の時間を要しています。00年の時に口蹄疫が確認されたのは、宮崎県で3戸、北海道で1戸のみ。

ですが、今回はたった2カ月で1市3町の計111農場へ拡大し、殺処分される家畜は計8万5723頭。まさに前代未聞の危機的状況だと言えます。

00年に北海道を含めてたった4戸を静めるために要したのが3カ月間。単純な掛け算だと、今回の大流行は、およそ収束の目処が立てられません。

宮崎の子牛は、将来、高級松阪牛や佐賀牛などへ育てていくための子牛。雌牛の発情期・妊娠期間は変わりませんから、ほかの道県が代わりに増産できるものでもなく、黒毛和牛飼育・供給へ与える影響は計り知れません。

その「計り知れない影響」を小さくする手段は、防疫のみ。
結局いくらになるか解らない金銭的手当は、今はどうでもよいので、とにかく人的、物的手当を最優先。自衛隊員の投入、かき集められるだけの消毒剤を投入し、口蹄疫の感染拡大を一刻も早く止めることに注力する必要があるでしょう。


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関連記事
口蹄疫被害で首相、1000億円投入を指示
(読売新聞 5/17付)

鳩山首相は17日昼、赤松農相と首相官邸で会談し、宮崎県で感染が拡大している口蹄疫被害への対応として、2010年度予算の予備費から1000億円を充てるよう指示した。

「口蹄疫防疫対策本部」の本部長も農相から首相に格上げし同日夕に会合を開く予定だ。

首相はこれに先立ち、筒井信隆衆院農林水産委員長(民主)らと会い、家畜伝染病予防法の改正か特別措置法の制定を早期に検討する考えを明らかにした。また、自らの宮崎訪問も検討する意向を示した。

平野官房長官は17日午前、農林水産省の山田正彦副大臣を長とする対策チームを編成、現地に常駐するよう指示した。

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参考記事
◆わが国に発生した口蹄疫の特徴と防疫の問題点(独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構)
↑2000年に宮崎県で発生した案件の事後検証
◆口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針(農水省・2004年)
◆口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について(村上洋介)

先週のニュース(5/10-5/16)菅財相「国債44兆円以下」を表明、ユニクロ旗艦店上海

先週のニュース(5/10-5/16)菅財相「国債44兆円以下」を表明、ユニクロ旗艦店上海

――<特別編>―――――――――――――――――――
映画『名探偵コナン 天空の難破船』を観てきました ・・・怪盗キッドは自由だなぁ

映画『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』を観てきました ・・・「銀魂」は、映画になっても「銀魂」
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5/16 アフリカビジネスの光と影 トヨタ、南アで絶対的な存在 ・・・南アに根付くために48年間でも

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5/13 「国債44兆円以下」民主に波紋、参院議員反発 ・・・バラマキ批判が民主の存在意義でしたよね?

5/13 第109回オリコン調べ「本」ランキング 今週発売の注目本は・・・お休み

5/12 もんじゅ手順書に操作法書かず、訓練もなし ・・・零細企業かっ!東海村で懲りろよ

5/11 国債を44兆3千億円以下に 菅氏が抑制表明 ・・・手緩いっ!目標なら税収と同じ37兆円以下

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アフリカビジネスの光と影 トヨタ、南アで絶対的な存在 ・・・南アに根付くために48年間でも

アフリカビジネスの光と影 トヨタ、南アで絶対的な存在
(産経新聞 5/14付)

南アフリカ共和国南西部の大都市ケープタウンから飛行機で2時間、インド洋に面した白い砂浜が広がるリゾート地、ダーバン。ここにトヨタ自動車の現地子会社「南アフリカトヨタ自動車」の工場がある。約7300人が働く南アフリカ最大の雇用主だ。

世界中に工場を展開するトヨタが、南アフリカで生産を始めたのは約半世紀前の1962年。現地製部品の採用を増やしながら、主力車種「カローラ」などを生産しており、一部は欧州にも輸出している。

中国、インドなど新興国市場への出遅れが指摘されるトヨタだが、南アフリカでのシェア(占有率)は約22%でトップ。しかも、その座を約30年間維持してきた。

南アフリカは48年から94年までアパルトヘイト(人種隔離政策)を実施。国民の9割を占める黒人は満足な教育を受けることができなかったため、トヨタは工場内に職業訓練校を開校し、クルマづくりに必要な技術や技能、さらには一般常識などを指導してきた。

世界の主要国と歩調を合わせ、日本もアパルトヘイトを批判し、経済制裁を実施したが、この間もトヨタは日本で匠(たくみ)と呼ばれる優秀な熟練技能者や技術者をダーバンの工場に派遣し、クルマづくりのノウハウを伝授し続けていたという。そのため、「現地政府や関連企業にとってトヨタの存在は絶対的なもの」(日系商社)と映るようだ。

アフリカ大陸の総人口は世界の14%を占めるが、国内総生産(GDP)は4%にすぎない。しかし、南アフリカのGDPはタイとほぼ同水準で、アフリカ全体の約20%に達しており、アフリカ経済全体の牽引役となっている。

「(アフリカは)富裕層の下の中間層が厚く、消費市場としては有望だ」。トヨタで新興国を担当する布野幸利副社長は、モータリゼーションの進展が今後見込まれるアフリカを含む新興国市場について期待を寄せる。

こうした思いは他の日系自動車メーカーも同じ。日産自動車、ホンダ、スズキなどもすでに南アフリカに進出。デンソーなど自動車部品メーカーも次々と工場を建設している。

自動車メーカーだけでなく、電機メーカーもアフリカに熱い視線を送る。パナソニックは今年2月、日本の大手電機メーカーとして初めてナイジェリアに駐在員事務所を開設。エアコンの販売を強化しており、将来的には同国で年間110億円の増販を狙う。

だが、トヨタのような成功事例はまだ数少なく、全体の売上高、利益に対する貢献度も微々たるものだ。

「労働力人口は確かに大きい。しかし、企業にとって即戦力となる優秀な人材は少ない」。南アフリカに進出する日系企業を調査した日本貿易振興機構(ジェトロ)のスタッフはこう明かす。

・・・南アに根付くために48年間でも
TOYOTAが工場内に職業訓練校を開校し、48年間かけて、南アフリカ共和国にモノづくりを根付かせたことは高く評価できます。が、南アの人口は約5000万人。アフリカ大陸全体は10億人市場ですから、まだ「TOYOTAが南アに根付いたこと」を“光”とするには早いでしょう。

現在のアフリカで即効性を有している産業は鉱業。タンザニアの金、ザンビアの銅、ボツワナのダイヤへと抜ける“資源回廊”では、特に有力な産業となっています。ここを北上できてこそ、「アフリカビジネスの成功」と言えるのではないでしょうか?

しかし、この“資源回廊”周辺国へ、政治・経済ともに深く獲りに行っているのが中国。中国資本で建設した掘削施設へ、中国人管理職が入り、現地住民たちが鉱脈掘りを行っています。

途上国の開発においては現地国政府に口を出さない代わりに、本国の中国から資本・管理者・労働者を送り込み、現地で中国人商人たちによる中国人街を形成し、売上・給与所得を本国の中国へ送金するのが“中国流”。現地国へほとんど富・技術を落とさない中国流は、その国の国政選挙で「中国をはじめとする外国資本をとるか? 外国資本と訣別して自国労働者の保護をとるか?」が争点となるほど、深く入り込んでいます。

チャイナ・マネーに物を言わせる“中国流”より、48年間かけて人材を育ててきた“TOYOTA流”の方に好感を持ちます。が、アフリカ市場の争奪戦も、外国資本頼みの第1段階から、現地国民が力を発揮し始める第2段階間近といったところ。グローバリゼーションの中にあって“TOYOTA流”は、時間が掛かりすぎるのかもしれません。


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関連記事
「日産4年で世界一視野」ゴーン社長、提携先模索
(読売新聞 5/14付)

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は13日、読売新聞のインタビューに応じ、4月に決めた仏ルノー、独ダイムラーとの資本・業務提携に新たな企業が加わる可能性について、「あらゆる機会を検討する」と述べた。

そのうえで、「4年間のうちに我々の連合が、販売台数で世界最大の自動車グループになる可能性はある」と、規模拡大を目指す姿勢を鮮明にした。現在の世界第1位のフォルクスワーゲン・スズキ連合の販売台数(2009年実績)は862万台で、ルノー・日産、ダイムラーは合計で764万台だ。

ゴーン社長は4月に決まった3社提携の狙いについて、「環境対応車の開発にはコストがかかる。各ブランドの維持には、大規模な連合による協力が必要だ」と述べた。また、今後3年間で「新型マーチ」など低価格小型車3車種を世界各国に投入して100万台の販売を目指すことを明らかにした。特に、新興国市場を取り込み、販売台数の大幅増を狙う。

ユニクロ旗艦店上海にオープン ・・・年率20%成長、世界売上高5兆円への道

ユニクロ旗艦店上海にオープン 顧客争奪戦が激化
(共同通信 5/15付)

【上海共同】カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが中国事業強化の拠点と位置付けるグローバル旗艦店が15日、上海市にオープンした。売り場面積は約3600平方メートルと世界のユニクロ店舗の中で最大。

中国の消費市場が拡大する中、最大の経済都市の上海にはヘネス・アンド・マウリッツ(H&M、スウェーデン)や、人気ブランド「ザラ」を持つインディテックス(スペイン)など世界の衣料品大手が旗艦店を構えており、ユニクロの本格参入で顧客争奪戦が激しくなりそうだ。

最新商品の発信地となる旗艦店はニューヨーク、ロンドン、パリに次ぎ4カ所目。百貨店や高級ブランド店が並ぶ上海の目抜き通りに面している。地上3階建てで、商品を着せたマネキンが吹き抜けの中を上下するなど来客の目を楽しませる工夫を施した。

中国の店舗としては65店目で、ファーストリテイリングは中国の店舗数を10年以内に1000店に拡大し、売上高1兆円を目指すとしている。

・・・年率20%成長、世界売上高5兆円への道
昨晩のNHK総合で放映された『追跡! A to Z』で、柳井会長がユニクロの目標として掲げておられた「年率20%成長、目標は世界売上5兆円」という言葉に心を揺さぶられました。

「日本国内で1兆5000億円、外国で3兆5000億円の売上をめざす」
「世界には日本の50倍の市場があって、ユニクロはそのうちの30億人、40億人をターゲットにできる」
こんなにグローバリゼーションを冷静に理解し、従来の日本企業とはスケール違いの青写真を描いている方だったとは、正直、思っていませんでした。

現在は13億人市場の中国進出で、「企業成長に人材育成が追いつかない」と四苦八苦しておられるようです。が、中途半端にマネジメントを覚えた“ニュー・リッチ”に経営権を与えず、日本国内研修などでユニクロ流を学ばせて、ユニクロのマネージャーを育てる人材育成手法が確立すれば、中国市場で確固たる地位を占めるまでにそれほど時間は掛からないでしょう。するとアフリカ進出を射程に入れるのも、あと5年、6年という話。

「“Winner takes all.”に参加するチャンスとするか、衰退を待つか」
電気自動車とか、前者を選ぶとおもしろいでしょうねぇ。



追記:NHKには、コンテンツのネット配信に積極的であって欲しい
鮎滝にとって『追跡! A to Z』と『ハーバード白熱教室』は、最近のNHKの良作です。

ハーバード白熱教室』はハーバード大学のサイトから無料配信(当然、英語で)されていますが、政治哲学のような込み入った話は、日本語翻訳をしてもらわないとついていけません。そういう鮎滝にとって、非常に助かるし、純粋におもしろいと思うコンテンツです。

NHKオンデマンドでも“見逃し”を見られるようになっていますが、“見逃し”より前に遡ることは出来ません。
ここがいま一歩の足りなさを感じるところ、「有料配信にしているのだから、もっと多くのコンテンツを見られる“プレミア会員”を作ればよいのに」「DVDソフトで受注販売なら稼げるだろうに」「NHKは赤字決算となっているのだから、もっと貪欲でよい」と考えたりするのですけれども。

国策としてコンテンツ産業を強くするならば、公共放送機関もその流れに乗ってよいのではないでしょうか?
プロジェクトXなどの日本語コンテンツの翻訳・ネット配信、ハーバード大学の公開講義の他にも、アッテンボローがBBCで制作した動物ドキュメントや刑事コロンボなどの外国コンテンツの翻訳・ネット配信は、大いに伸長する余地があるのではないでしょうか?


中毒ギョーザ袋、再鑑定で穴 千葉県警、当初見逃す ・・・こんな日本警察で申し訳ない

中毒ギョーザ袋、再鑑定で穴 千葉県警、当初見逃す
(中日新聞 5/15付)

中国製ギョーザ中毒事件で、千葉県内で被害者が出た2事件のギョーザの袋から小さな穴が見つかったと14日、警察庁が発表した。千葉県警はこれまで「袋に穴はない」としていたが、警察庁科学警察研究所(科警研)による再鑑定で確認された。農薬を混入したとして今年4月、中国の警察当局に逮捕された男は「注射器を使って農薬を注入した」と供述しており、千葉の袋に穴がないことが矛盾点となっていた。

警察庁によると、2つの袋の穴はいずれも1カ所で大きさは1~2ミリ。注射器で刺してできた穴とみられるという。袋はいずれも刃物などを使い切り離して開封されていたが、穴は切れ端の方から見つかったという。

2事件では、千葉市と市川市で2007年12月と08年1月、ギョーザを食べた7人が農薬「メタミドホス」による中毒を起こした。千葉県警は事件直後ルーペを使った目視や水漏れ検査を実施したが、穴は見つからなかったとしていた。

千葉県警の捜査幹部は重要な手掛かりを見落としていたことについて「当時の鑑定が不十分であったと言わざるを得ない」とミスを認めている。

・・・こんな日本警察で申し訳ない
他国を巻き込んだ国際刑事事件でこのような失態をしようとは、この件に関しては、中国へ頭を下げるしかありません。

当初、日本が“中国国内混入説”を主張した根拠は「農薬入り冷凍ギョーザの袋は密閉状態だった」ということ。密閉されていた以上は、ギョーザの封入前に農薬が入れられたに違いないと考えたからです。しかし、結果的に同説を支える「袋の密閉」を覆す証拠、針穴を見落としておきながら、強硬に“中国国内混入説”を主張していたわけで、このことに関しては何の申し開きも出来ません。

いま“中国国内混入説”を支えているのは、中国において逮捕された、元天洋食品従業員の呂容疑者の自供のみです。
自供のみとなる理由は2つ。一つ目は操業停止に追い込まれたとはいえ、下水管から犯行に使った注射器が今頃になっても出てくるものなのかという信憑性、二つ目は注射針の太さに比して袋に空いている穴が小さいことの整合性に疑問が残るからです。

何度、失敗したら初動捜査の重要性を理解できるのか
こういう事柄があやふやになるからこそ初動捜査が重要なのであり、そこで誤った千葉県警の罪は大きいと言えます。

千葉県警で冷凍ギョーザの袋を押収した当初に針穴を発見していれば、2008年1月から、日本側での混入はあり得ないという証拠を積み重ねることが出来ていました。2年4カ月もあれば、ローラー作戦をかけて、冷凍ギョーザの袋に触れることが出来たすべての関係者について、農薬入手経路の有無の確認とアリバイ確認まで済ませていたでしょう。

「防犯カメラに不審人物が記録されていないか?」「店頭や商品搬送中に不審人物を見なかったか?」「天洋食品からコープの店頭に並べるまでに、犯行がなされた可能性はないか?」と、一つ一つ日本側での混入の可能性を証拠によって潰して“中国国内混入説”を完成させていれば、呂容疑者が逮捕されようとも、逮捕されなくとも説得力の揺るがない犯行説となっていたのです。

日本警察は、襟を正すべき事件と受け止めたか?
初動捜査の見落とし・誤りが、どれだけ多くの真犯人を取り逃がし、どれだけ多くの冤罪事件を引き起こしてきたかは日本警察もよく解っているはずのこと。至近では、足利事件で菅家さんに濡れ衣を着せていたことが明らかとなり、國松警察庁長官狙撃事件を迷宮入りさせてしまいました。いずれも、初動捜査に問題があったと考えられる事件です。

今回の毒入り冷凍ギョーザ事件において、「また同じことを繰り返してしまった」という反省は、おそらく日本警察側にありませんよね? 捜査本部の管理官や警察庁長官による会見もないですから。

ビジネスの世界には“ピンチを乗り切る謝罪力”などという言葉も出てきていますが、警察官僚は未だ追い付いていませんか?


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関連記事
毒ギョーザは「梱包の外から注射」 日本側証拠と合致
(産経新聞 4/30付)

有機リン系の農薬「メタミドホス」による中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、危険物質混入容疑で逮捕された「天洋食品」元臨時従業員、呂月庭容疑者(36)が中国公安省に「(農薬は)冷凍ギョーザが梱包された段ボール箱の外から、注射して混入した」と供述していることが29日、日本の警察関係者への取材で分かった。日本側の捜査結果と合致するため、警察庁などでは供述の信憑性は極めて高いとみている。犯行の具体的手口が明らかになったのは初めて。

警察関係者によると、呂容疑者は中国公安省の調べに、「(天洋食品の)工場の冷凍庫に侵入し、袋入りの冷凍ギョーザが梱包された段ボール箱の外から、注射器を横向きにして針を刺して注入した」と供述。注入量については「(3日間にわけて)3回やった。(1回あたり)20ccほどだったと思う」と説明した。


平成20年1月に兵庫県で中毒を起こしたギョーザと同じ製造月日で、大阪府枚方市のスーパーにいったん配送され、「袋がべたべたする」として回収された未開封ギョーザ6袋については、袋の表面からメタミドホスが検出されている。

このうち1つの袋だけが、表と裏に注射針の貫通したとみられる直径約1ミリの穴が開いていたことが明らかになっている。6袋は、同じ段ボール箱に入れられて日本に輸出され、店舗に配送されていた。

中国当局が押収した注射針の長さや、梱包用段ボールの厚さを検証した中国側の捜査結果を踏まえ、段ボール箱の中に、立てて並べられた冷凍ギョーザのパッケージは、段ボールの横から刺した注射針が1袋目までは達する位置にあったことが、警察当局の捜査でも判明。呂容疑者の供述と犯行状況とは矛盾しない、との見方が強まった。

このため警察庁では、枚方市のケースについて、パッケージを貫通した針先から農薬が段ボール箱の中に広がり、他の5袋の外側にも付着した疑いがあるとみている。ただ、千葉県で中毒を起こした冷凍ギョーザの袋からは穴が見つかっていない。開封時に破いた部分に穴があった可能性もあるが、警察庁は混入経路の全容解明のため、5月中に幹部らを中国に派遣し、さらに情報交換を進める。

韓国の漫画がヨーロッパに進出「漫画でも韓流ブームの到来か」 ・・・日本が抜かれることはあるよ

韓国の漫画がヨーロッパに進出「漫画でも韓流ブームの到来か」
(サーチナ 5/14付)

今年、韓国の漫画が、フランスなどのヨーロッパ市場に相次いで進出していると韓国メディアが報じている。

ヨーロッパ市場では、日本の漫画の人気は高く、これまで韓国の漫画の認知度は低かった。しかし、韓国では昨年、韓国における漫画誕生100周年を記念して様々なイベントを開催。海外でも韓国漫画の認知度を高める活動を展開している。

韓国漫画家協会長のキム・ドンファ氏は、朝鮮戦争に参戦したフランス軍人と、韓国少年の間の友情を描いた『少年と兵士(仮題)』を早ければ年内にフランスのカステルマン出版社を通じ、出版すると報じている。

また、4月29日から韓国で公開された映画『雲から抜けた月のように』の原作漫画家であるパク・フンヨン氏も、フランスのデルクール出版社から『6日天下(仮題)』を6月にも出版。

さらに韓国市場では正式デビューしていないコ・ヒジン氏も、フランス人作家の原作による『レア』で、8月にもヨーロッパ市場に進出する。

韓国メディアによると、フランスで韓国学の学士過程を置く大学では、ここ10年の間で専攻者と韓国語受講生が急激に増加しているという。この現象について、リヨン第3大学のイ・ジンミョン教授は、「韓国の漫画などの影響も大きい」として、「漫画や映画、アニメーション、インターネットなどで韓国文化に接し、それに引かれて学生たちが韓国語を選択したのではないか」との見方を示している。

韓国内の漫画家のヨーロッパ進出を後援する、オレンジエージェンシー社のパク・ジョンヨン室長はヨーロッパ市場での韓国漫画の出版に対し「韓国の漫画が日本の漫画の亜流だとの認識から脱却したことであり、韓国漫画と韓国の作家の独創性と芸術性が認められたという証明である」と強調。

日本国内でも韓国漫画の進出の動きが見られ、5月初旬からは、韓国の移動通信会社SKテレコムが、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIを通じて、韓国内の漫画コンテンツをモバイルで提供するサービスをスタートさせている。

SKテレコムの関係者は「今回の日本進出を皮切りに、今後はアジア、ヨーロッパ、アメリカなどで徐々に市場を拡大し、韓国文化コンテンツの優秀性を積極的に知らせていく」と発言している。

世界の漫画市場でも「韓流」が巻き起こるのか、その動向に注目が集まりそうだ。(編集担当:李信恵・山口幸治)

何十カ国もの国々で日本漫画は親しまれているが・・・
フランスは日本漫画の評価が高い外国の一つであり、ジダンは「キャプテン翼がきっかけでサッカーを始めた」ということを公言しています。他にもイタリアのデル・ピエロ、トッティ、アルゼンチンのメッシ、ブラジルのロナウジーニョなどが、『キャプテン翼』を読んでいたり、実際にプレーを真似したことを話しています。

小学館の漫画では、高橋留美子作の『らんま1/2』が韓国、中国、台湾、イタリア、スペイン、フランス、スウェーデン、ロシア、米国、ブラジルなど24カ国で翻訳出版。同じく高橋留美子作の『犬夜叉』が23カ国、青山剛昌作の『名探偵コナン』が22カ国、藤子・F・不二雄作の『ドラえもん』17カ国で出版されています。
集英社では、『NARUTO』『BLEACH』が30カ国、『ONE PIECE』が25カ国で翻訳出版。

TVアニメだと、『ポケットモンスター』が68カ国、『クレヨンしんちゃん』が40カ国、『ドラえもん』が35カ国、『ONE PIECE』が28カ国で放映されています。

漫画でも、日本が抜かれることはある
韓国のクリエイターの多くは、日本漫画に影響を受けていることを認めつつも、自分の表現を模索する段階に入っています。15世紀に入ってから漢字とも系統の異なる表音文字“ハングル”を生み出した国なだけあって、ここからの速度が速いのが韓国の特徴であり、その典型がMMORPGです。

コンピュータ・ゲームは日本のお家芸だったはずですが、殊にMMORPGについては、ハンゲームやネクソンなど韓国勢の勢いは別格です。国を挙げて全世帯ブロードバンド化を済ませている環境を活かし、玉石混淆状態になるほど多くのソフトを提供しています。
これらMMORPGの画力に、『シュリ』『冬のソナタ』『猟奇的な彼女』『宮廷女官チャングムの誓い』といったストーリー展開力を組み合わせれば相応の作品が出来上がるでしょう。

日本の漫画家は「漫画に国家間競争は関係ない」と言うかもしれません。が、韓国の漫画家にとって、著作権を守ってくれる、より大きなマーケットを目指して日本漫画誌に参入することは一つの選択肢。売れる漫画誌とその掲載枠は限られていますから、漫画家同士の競争は当然にあり得る未来となります。

『ヘタリア』のように日本ではウけても、韓国では不評というツボの違いはあります。しかし、日本で多くの作家が中国の三国志に魅了されて様々に描いているように、高句麗・新羅・百済の時代などを歴史スペクタクルとして描く韓国人作家が現れれば、日本人にとっても魅力的な作品となるでしょう。

漫画でも、日本が韓国に追い抜かれる日はあり得ることです。


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プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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