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出演者にギャラが出る日本の『24時間テレビ』 外国のチャリティ番組はノーギャラが普通

外国人も呆れる“エセチャリティ”『24時間テレビ』最大の過ちとは
(日刊サイゾー 8/23付)

もはや夏の風物詩として定着した『24時間テレビ 愛は地球を救う』。今年で32年目を迎えて募金総額は272億円にのぼるが、一方で毎年お約束のように囁かれるのが「チャリティ番組なのに出演者にギャラが出るってどうよ?」という素朴な疑問だ。

これに対し日本テレビは、「基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払をしております」(2000年11月「放送倫理・番組向上機構」での回答)と説明しているが、実際には全ての出演者にギャラが発生しているのは公然の事実。その総額は2億とも3億ともいわれている。
かつて91年の司会に起用された帰国子女の西田ひかるが、「まさか出演料が出るとは思わなかった」と、“日本式チャリティ”のやり方に唖然としたという話は今では語り草だ。

実際、海外のチャリティイベントで出演料が発生する話はあまり聞かない。
アメリカで40年以上続いている超老舗チャリティ番組『レイバーデイ・テレソン』は、コメディアンの大御所で発起人のジェリー・ルイスが毎年司会を務めているが、ギャラは1ドルも支払われない。豪華ゲストも同様で、最近ではセリーヌ・ディオンやテルマ・ヒューストンなどの大物がノーギャラで歌っている。

フランスでも、民放の「フランステレビジョン」がこれを真似た番組『テレソン』を、1987年から20年以上続けているが、出演する芸能人は全員がボランティアだ。

そんな中、あたりまえのように出演料が発生する日本の『24時間テレビ』。はたして海外メディアの目にはどう映るのだろうか。日本在住の外国人記者にこの疑問をぶつけてみた。まずは日本在住満3年のアメリカ人記者の声。
「アメリカでもしジェリー・ルイスがギャラをもらっていたらそれはもうスキャンダルだね(笑)。かつてインド洋津波被災者のための『ツナミ・エイド』が放送されたときも、マドンナやハリウッドセレブ達が全員ノーギャラで参加をしていたし」

在日5年のフランス人記者はやや興奮気味にこう語る。
「絶対におかしい! フランスの『テレソン』もタレントがたくさん出るけど全員が無償参加。番組で発生するお金は極力チャリティに使われるべきだよ」

まだ来日2年目を迎えたばかりのカナダ人記者は、「みんな無償で出演しているとばかり思っていたからショックだよ。でも本当に? 交通費とかじゃなくて?」と、にわかには信じ難い様子。『24時間テレビ』が日本人のチャリティ精神を喚起してきた貢献面を評価する声もあると説得(?)してみたが、「カナダやアメリカでその考えは通らないね。チャリティとはリーダーが手本を示すべきで、本来大金を稼げるはずの多忙な著名人があえて時間を割いて出演するから、一般視聴者にも意識が芽生える。むしろ日本人がなぜ怒らないか不思議」と手厳しい。

これについて、最大の要因はCMの存在と分析するのは、海外のテレビ事情に詳しいある関係者。アメリカの『テレソン』もスポンサーはつくものの、スポンサー料は全て寄付に廻されてCMは一本も流れない。しかし、日本の場合は日テレが広告収入を得ていることを関係者全員が知っているため、収益があるのにギャラが出なければタレントが不満を抱くのは当然という理屈だ。CMをなくして全員が無償という申し合わせを徹底さえすれば、タダでも出るという芸能人はいるはずだと、この関係者は語る。

当然ながら、CMを流さなければスポンサーはつきにくくなり、制作費が確保できなければ番組規模は維持できない。どの程度の著名人が無償で出演してくれるかも不透明だ。仮にそれで番組が成り立たないというのであれば、無理して続けずに別の方法を模索する必要があるのかもしれない。

これについて日本テレビはどう考えるのか。質問状を送ったところ、極めて短い以下のような回答がファックスで送られてきた。
「貴社から書面でご質問を受けましたが、弊社では番組の契約や編成に関するご質問については一切お答えしておりません」(総合広報部)

なにもタレントの契約内容まで個別に開示してくれと要求するつもりはないが、「国民的チャリティ番組」(日テレ公式サイトより)と銘打っている以上、番組編成に関するいかなる質問に一切答えないという姿勢には首をかしげざるをえない。

おりしも今年から、メイン会場が武道館からお台場の東京ビッグサイトへ変更。キャパシティは武道館の約半分に縮小される。
「徹底した制作費の削減が厳命されている。控え室のお菓子代まで削られた。そこまでしてやる意味あるのかという声もある」(日テレ関係者)と、現場から聞こえてくるのは嘆き節ばかり。

かつてビートたけしはオールナイトニッポンで『24時間テレビ』について「ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、これ以上貧乏人から金巻きあげんな。チャリティっていうくらいならおまえら全員ノーギャラで出ろよ!」と吠えて喝采を浴びた。日テレは今こそ、殿の御金言に耳を傾ける時ではないだろうか。
(文=浮島さとし/「サイゾー」9月号より)

えーーーっ! ギャラ出してるの?!
「欽ちゃんの頃からそうだったのあろうか・・・」と思うと、なかなかショックな話です。

『24時間テレビ』で集まる募金は、毎年・10億円から11億円です。その番組でタレント起用で生じるギャラが総額2億円、3億円ともなっているのが事実なら、日本テレビの言う「いくらかの謝礼」の域は明らかに超えています。

「CM収益があるからギャラをタレントに払え」というタレント側の言い分も、その条件を飲む日本テレビもおかしい。どちらも労働の対価を求めるサラリーマンの論理でしょう。

「夏休みの最後、大きなイベントの一つも打ちたいときにボランティアに励む。それも舞台に立つだけで歓声の上がるスターが率先して取り組んでいる」だからインパクトがある訳です。

セリーヌ・ディオンがタダで歌うなんて普通はしないことですから、米国で『テレソン』は凄いと注目を集め。故人となったマイケル・ジャクソンたちが呼びかけた『We Are The World』も、「マイケルだけでなく、レイ・チャールズやスティーヴィー・ワンダー、ボブ・ディラン、ポール・サイモン、シンディー・ローパー、ダイアナ・ロスたちが、著作権を寄付するこの曲に参加するの!」という衝撃から、6300万ドルという著作権収入の寄付ができたわけです。
こうした衝撃を、日本テレビは理解できていないのでしょうか?

チャリティは、情熱と度量の見せ所
完全ノーギャラのチャリティ企画でも、「そのチャリティに参加したタレント」というイメージは長期的な利益となり得ます。

従って、最初の発起人が純粋なボランティアで始めたとしても、「ボランティアにも理解のある有名人というイメージ戦略に使いたいという下心を持った者」も混ざってくるでしょう。しかしそうした下心を持った追随者に対しても、むしろ発起人は「これで好感度が上がるわけですし、ノーギャラで良いですよね?」と主導権を握れる立場にいます。

その日をボランティアに当ててタレントのイメージアップを図るか、やはり普通のコンサートを開くのかといった判断は、タレント事務所が持っているオファーのあったタレントの育成計画で位置づけて決める話です。

日本テレビも、『24時間テレビ』の個別会計をきちんとして、番組制作費を上回ったCMスポンサー料は寄付金に上乗せする情熱と度量を見せれば、タレントに2億円も3億円も支払うなどという気色の悪いチャリティ番組から脱却できるはずです。そうすれば、より多くの顧客の力を借りたいチャリティ企画で、観客動員数を半減させるなどというチグハグな判断もしなくて済んだでしょう。

必要経費は必要経費としてちゃんと確保して構わないでしょう。素人が多く関わる番組ですから、取材費にしても形になるかどうか分からない段階から、しっかりかけておかないと本当に形にならないままスケジュールに追い込まれてしまいます。それでも会計が明朗であれば、付け入れられる隙はありません。

制作している日本テレビも中途半端ですし、そこへタレントの権利として付け入るタレント事務所側も中途半端。「マラソンも番組構成も、やっぱり本家は違うなぁ」と思わせる、日本テレビの本気さを見せる必要があるのではないでしょうか?


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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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