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衆議院選挙 毎日新聞全候補者アンケートで自民と民主、対立鮮明に(4) 小泉構造改革とは何だったのか?

『衆議院選挙 毎日新聞全候補者アンケートで自民と民主、対立鮮明に(4)』で扱うのは、小泉構造改革とは何だったのか? ということです。

毎日新聞全候補者アンケートで自民と民主、対立鮮明に
(毎日新聞 8/20付より)
毎日新聞は衆議院選挙(30日投開票)に立候補した1374人を対象に、政策課題についての考え方を問うアンケートを実施。長く政権を担ってきた自民党に民主党が「政権交代」を突きつける対立構図を裏付けるように、多くの項目で両党候補者の主張の違いが鮮明になりました。

アンケートは7月21日の衆議院解散後から立候補予定者に配布を始め、衆議院選挙が公示された18日までに1347人から回答を得たもの。回収率は98%でした。


小泉純一郎元首相が進めた構造改革については、民主党は「あまり評価しない」と「まったく評価しない」の合計が98%。
自民党は「大いに評価する」「ある程度評価する」の合計が82%。なお、構造改革路線を修正する姿勢を示している麻生太郎首相の回答は「ある程度評価する」でした。

小泉純一郎元首相が行った主な施策
小泉純一郎元首相が行った施策は、大きく「官から民へ」という民営化、市場における規制緩和、社会保障への国庫負担の縮小に分けられます。

・郵政民営化
・道路関係4公団の民営化法案成立
・政策金融機関の統合民営化
・特殊法人の独立行政法人化

・構造改革特区の創設
・最低資本金制度の特例措置
・労働者派遣法(製造業への派遣を解禁)

・公的年金における控除縮小
・医療制度改革(窓口負担加増、診療報酬の引き下げ、保険料引き上げ、後期高齢者医療制度)
・生活保護費や児童扶養手当の削減
・介護・訓練費用の1割を負担とする障害者自立支援法

・有事関連法案
・テロ対策特別措置法

・国債発行額を30兆円枠へ抑制
・リサイクル法(資源有効利用促進法)
・ペイオフの解禁(預金保護額の上限設定)

小さな政府か? 大きな政府か?
05年に郵政民営化の是非のみを問うた“郵政選挙”があまりに印象に強い小泉構造改革ですが、その基本原理は「小さな政府」「官から民へ」と言われる流れにあります。

小泉氏は首相を退いて以降、あまりまとまった発言をしていないため、どの程度の規模まで具体的にイメージしていたかは分かりかねています。ただ一般論から言うと、小さな政府は、市場原理主義に近しい考え方であり、「より安上がりな政府、あまり干渉しない政府」を良しとします。

市場主義論者にも、儲かりにくい分野について政府によるカバーの必要性を説く人はいます。ただ、そうした分野でも長期的には稼ぐことが出来ることを証明する先駆者が表れ、新たな市場を形成するはずだと考える傾向にあります。

金融危機まで自民党政治の責任にするのは乱暴
小さな政府が、市場へあまり干渉しない性質のものであることとは確かです。しかし、金融危機に端を発する不況と、小さな政府は別問題です。

02年1月~07年8月までの日本が好景気にあったのは、統計上の事実です。ですが、その景気上昇は非常に緩やかであり、いざなぎ景気やバブル景気を知っている世代にとって、物足りないものであったのも確かでしょう。

「いざなぎ景気」は、1965年10月から70年7月の4年9カ月間で、民間消費が当初から160%へ伸びています。バルブ景気は、86年11月から91年2月の4年3カ月間で120%へ上昇を示しました。が一方、今回の好景気は02年1月から07年8月までの5年7カ月間で、110%程度でしかありません。

しかし、この経済状況の責任を自民党政府に求めるのは、議論として乱暴です。
この5年7カ月間の好景気は、世界で有り余った“投機マネー”がもたらしたものであり、その多くは資源富豪か個人資産の集合。その危うさを金融危機以前に見抜き、本気で警告をしていた人はほんの一握りに過ぎず、世の大勢は彼らを「悲観論者」「景気に水を差すKY」と呼んで弾き飛ばしていました。

特に、米国・中国への製品輸出という外需頼みの日本では、5年7カ月間も途切れさせなかっただけでも大したものでしょう。責めるとすれば、「5年7カ月間もあったのに備えが不十分だった」という論理がせいぜいではないでしょうか?

金融危機を政治と切り離せたら、「官から民へ」は動かない
不況を脱するには、「社会的な選択と集中」「市場における企業の新陳代謝」が必要だろうと鮎滝は考えています。

あえて乱暴な例を挙げれば、薬害リスクが関わる新薬審査でさえ民営化は可能です。この場合、製薬会社はもちろん審査会社も薬害訴訟のリスクを負うわけで、むしろどちらも億単位の損害賠償を生まないよう、政府におんぶにだっこの現状よりも、実は職責を全うする可能性は高いかもしれません。

鮎滝は、規制緩和と構造改革は加速することはあっても後退はないと考えます。
「仕事が官から民へ移った」ということは、「官に余裕ができる」ということであり、「官が官にしか出来ない仕事へ、人材を集中投下できる」ということです。その集中投下先が医療であったり、福祉であったりするわけです。よって、今さら郵便局を郵政省に戻して、税金で食べる公務員(タックス・イーター)を増やしてどうかなると考える論理には、非常に疑問を感じます。

ワーキングプア問題を考えれば、生活保護の受給基準の問題であるようにも思いますが、労働者派遣法の見直しは必要かもしれません。が、例えば「労働者を派遣することを業とする企業は、登録した社員の育成プランを立て、年1回以上、派遣元企業と登録社員、派遣先企業の3社で協議する義務を負う」など、人材派遣会社を、人員手配企業から人材育成コンサルタント企業へ変えさせていく方が良くはないかと思っています。


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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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