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選挙後に求められる経済戦略 物価と失業率の関係から導かれるのは「消費刺激の政策」

【日曜経済講座】編集委員・田村秀男 総選挙後の政策目標
(MSN 8/30付より)


■脱デフレの抜本策を
≪各党が触れない日本の致命傷≫

今日は投票日だが、世はまるで幕末の様相を呈している。
「政権交代」が攻防の軸になり、攻める方は「世直しだ」と、守る方も「ええじゃないか」とばかり、何でもありの狂乱だ。グローバル経済危機の下、まとまりのない政策は日本の致命傷になる。かくなる選挙後は、各党、各議員は頭を冷やして政策の大目標をきちんと設定、合意し、新国会、新政権を運営してもらわなければならない。この大目標とは「デフレ病からの脱却」である。

筆者が見聞きした限り、選挙戦中に主要政党、候補者とも日本経済の病が「デフレーション(=デフレ)」であることを触れなかった。日本はこれまで10年以上もの間、物価が下がり続けるデフレ症状にかかり、金融危機後さらに深刻化している。このデフレ病を認めない最大の勢力は、金融緩和圧力を警戒する日銀官僚と財政支出拡大を嫌う財務省官僚である。

与野党とも「脱官僚依存」と言っているくせに、官僚の言い分に従ったのか、選挙前でも「デフレ」を問題視する議論は国会でもほとんど聞かれなかった。代わりに選挙期間中、連呼したのが「生活支援」や「雇用確保」である。

≪ケインズ卿の教えに従え≫
物価が下げ止まらないデフレーション下では、小手先の対策で生活や雇用を安定させられない。現代経済学の巨頭、J・M・ケインズ卿が強調してやまなかったのは「失業の主たる原因は、物価下落の予想である」という、極めてシンプルな定理である。

今の日本は経済全体の総合物価指数「国内総生産(GDP)デフレーター」が1990年代後半から下落し続けている。日銀がより重視する消費者物価指数も「リーマン・ショック」後の昨年10月以来、下落基調にあり、7月には下落率が初めて2%を超えた。MSNの4月12日付「デフレは死に至る病」が解説するように、デフレは若者から職の機会を奪い、低賃金で不安定な非常勤労働者を増やす。

消費者が値下がりを期待して購入を我慢すれば、メーカーも商店街も値下げ競争で疲弊し、共倒れになる。デフレが始まった平成10年には自殺者の数が3万人を突破し、以来、高水準のままだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は日本のバブル崩壊後のデフレを研究し、日本を反面教師にしている。金融危機後はドルを大量発行して住宅ローンなどの証券化商品を買い上げる、ウルトラ金融緩和を実行している。オバマ米政権は同議長のデフレ防止の手腕を高く評価し、来年1月の任期を待たず早々と再任を発表した。

中国もデフレ不況防止のために財政、金融を総動員している。英国など欧州の中央銀行もデフレ回避に躍起となっている。人体にたとえると、1~2%程度のインフレ率は経済の「平熱」というのが国際常識だ。

≪デフレ対策に消極的な日本≫
金融商品バブル崩壊の結果、モノやサービスの需要を支えてきた金融機関が作り出す信用マネー約1千兆円が消滅した以上、当局がマネーを直接発行して供給するしかない。ところが、日本の場合、日銀は円供給の伸びを抑制している。ドル札や人民元札、欧州通貨に比べて増加量が限られる円の相場は高くなり、デフレ圧力を高める。

与野党にとっては、デフレ対策は票にならないし、むしろマイナスになるという。年金で暮らす高齢者や所得が安定している中高年層にとっては物価が下がれば生活が楽になる。物価が上がるインフレになれば、逆だと恐れる。

デフレ対策には金融緩和と並んで財政支出を増やすのが一番だが、巨額の財政赤字をどうするのか、とライバルから突っ込まれる。揚げ句の果てに、「赤字国債の発行は増やさず、無駄な予算をカットして財源を捻出する」と民主党は言い、自民党は消費税増税を視野に入れる。だが、予算削減も、消費税増税も景気を冷やすという意味ではデフレ要因だ。

≪超党派で取り組むべきだ≫
繰り返すが、デフレは若者世代の将来を閉ざし、年金などの負担を大きくする。若者こそは少子高齢化脱却の主役になるはずなのに、デフレの重圧がのしかかる。「子育て支援」や「授業料無償化」も聞こえはよいが、デフレの後追いでしかない。多少消費刺激効果があっても、その財源確保のためにさらにデフレにつながる政策をとるなら無意味だ。

日本の将来を見据える責任ある政党、議員なら、根本的なデフレ脱出策を党派を超えて打ち出すべきだ。それこそ、官僚任せにできない。

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私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

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