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読売・BBC世論調査「日本人の72%、経済格差感じる」 ・・・「現実との乖離分析のない統計」

読売・BBC世論調査「日本人の72%、経済格差感じる」
(読売新聞 9/22付より)

読売新聞社が英BBC放送と共同実施した20か国対象の世論調査で、自国で経済的な豊かさが公平に行き渡っているかどうかを聞いたところ、日本では「公平だ」と思う人は16%にとどまり、「公平ではない」が72%に達しました。

同調査は6月から8月にかけて、面接または電話で実施し、読売新聞社は日本国内分を担当。各国の結果は下図の通り。

「公平ではない」はフランスの84%が最高で、日本はロシア、トルコ各77%、ドイツ76%、フィリピン74%に続いて高く、多くの国の国民が「格差」を強く感じていることを浮き彫りにしました。

「公平か? 公平でないか?」で二分すると、日本を含む17カ国で「公平ではない」という答えが多数を占めました。一方、「公平だ」と思う人が最も多かったのはオーストラリアで64%で、カナダは過半数の58%が公平と感じているという結果でした。

豪州・・・・・・公平・64%―公平ではない・32%
インド・・・・・公平・44%―公平ではない・27%
中国・・・・・・公平・44%―公平ではない・49%
米国・・・・・・公平・41%―公平ではない・55%
イギリス・・・公平・39%―公平ではない・57%
ドイツ ・・・・・公平・21%―公平ではない・76%
フランス・・・公平・13%―公平ではない・84%
日本・・・・・・公平・16%―公平ではない・72%
ロシア ・・・・公平・ 8%―公平ではない・77%

また、「政府が景気対策のため財政支出を大幅に増やすべきか?」については、日本では賛成47%、反対36%だったほか、15カ国で賛成が反対を上回り、政府が果たす役割への期待は高くなっています。

統計の危うさ「現実との乖離分析の不存在」
「またも、読売新聞ともあろう大新聞が・・・」というのが鮎滝の感想です。

私たちは知っていますよね? 中国の四川大震災の後がどうなっているか。私たちは知っていますよね? 北京・上海・香港に摩天楼がある一方で、中国の内陸・農村部では土を固めた住居が主流であること、いや都市部でさえ、旧き良き中国式住居が「立ち後れた旧市街」と扱われ、中国政府の都合で強制退去させられていることを。
にもかかわらず、そうした事象との差異を分析することもなく「中国では、44%もの人々が“今を公平だ”と感じているのですよ」という統計結果を見せられて、誰が信頼するでしょうか?

もし読売新聞が、BBCと共同実施したという一点で信憑性を支えているのだとしたら、読売新聞の取材能力は一笑に付すべきものと断定せざるをえません。
「いかなる結果であろうとも、ただ事実を伝えることがジャーナリズムだ」というのであれば、それはそれで結構でしょう。しかし、これまで読売新聞自身が糾弾したこともある「中国国内における不公正との整合性」を放り出すのは、マスコミとして無責任に過ぎます。

中国国内のアンケートが、都市部から農村部まで、ニューリッチから農工民まで万遍なく対象とされたものであるのかを、少なくともあわせて公表すべきでしょう。これでは、「国益のためならどんな強制退去も推し進めるべし」という中国政府に自信を与え、中国が香港を取り込むことで得た「健全なジャーナリズムの芽」を摘むことに加担するようなものです。

出生率を2.02に引き上げたフランスで公平感がない根拠は?
また、「長く出生率が2.00を下回り、“人口減少の危機”を抱いてきた中。思い切った保育施設の増設、子ども手当の拡充、育児休業の促進に踏み切り、出生率を2.02に引き上げたフランス」の分析も、本来ならこの統計へあわせて掲載されなければなりません。

◆フランスの出生率が2.02に上昇、30年前の水準へ回復 日本の出生率は1.34(09/1/14)
◆有給休暇を1カ月も取るフランス―旅行会社エクスペディアジャパン社調査―(09/4/11)

さらに指摘したいのが、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が発表している『母になるのにベストな国ランキング』との比較分析です。
このブログでは5月9日に取り上げましたが、同ランキングでは、上位10カ国は次の通り。
1位 ・・・・スウェーデン
2位 ・・・・ノルウェー
3位 ・・・・オーストラリア
4位 ・・・・アイスランド
5位 ・・・・デンマーク
6位 ・・・・ニュージーランド
7位 ・・・・フィンランド
8位 ・・・・アイルランド
9位 ・・・・ドイツ
10位・・・オランダ

同ランキングで3位にいるオーストラリアが、経済格差について「自国は公平である」というのは解ります。しかし、9位にいるドイツは「自国は公平ではない」と言っています。
この差は、一体、どこに起因しているのでしょうか?

いま鳩山政権は、出産育児への財政支出拡充を図っている
周知の通り、いま鳩山政権は、出産育児に関する財政支出を拡充しようとしています。リーマンショック以来の不況下にあり、政府財政が危機的状況にあるにもかかわらず、女性の4人に1人・男性の5人に1人が65歳以上という少子高齢化と人口減少の打開方法を模索しているわけです。

従って、『母になるのにベストな国ランキング』で3位、『経済的な豊かさが公平に行き渡っているか』について64%が肯定しているオーストラリア。同ランキングで9位にいながら、経済的公平性について76%が否定しているドイツ。これら諸外国の分析は、鳩山政権への提言として、非常に有益であるはずです。

読売新聞ほどの大新聞が、なぜそこまで追究しなかったのか? 民主的多数決で決まった新政権へ疑義を持つ者の振る舞いとも解釈されますが、これは私個人の邪推でしょうか?

ただ、読売新聞がデータを公表した以上、朝日新聞でも、毎日新聞でも、産経新聞でも、日経新聞でも、地方紙でも、取材・分析力さえあれば、この考察に参加できる状況が生まれています。政権与党に口出しをする足掛かりとして、シンクタンクが参戦するのも良いでしょう。

「出産育児への財政支出拡充は経済的格差を、是正するか否か?」
「経済的格差を是正する出産育児への財政支出拡充は、成立するか否か?」

この2つの問いに回答を出せる識者の登場を望みます。
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プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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