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日中首脳会談で『村山談話踏襲』『ガス田共同開発』を明言 ・・・鳩山の鳩は、ハト派のハト?

首相「東アジア共同体」提唱 日中首脳会談
(読売新聞 9/22付より)

初の日中首脳会談は、21日午後9時前(日本時間22日午前10時前)から1時間、ニューヨーク市内のホテルで行われました。

鳩山首相は、
(1)東アジア共同体の創設――52年に発足した欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が欧州統合の出発点になったことに触れ、ガス田の共同開発などを通じ、「東アジア共同体」をめざす
(2)東シナ海のガス田開発――「最近の中国の動きの真意が見えない」とクギをさしつつ、「いさかいの海ではなく、友愛の海」とするべく、日中共同開発に向けた条約交渉の開始を要請。
(3)歴史問題――首相は植民地支配と侵略への深い反省を表明した、1995年の『村山首相談話』を「踏襲する」と説明。胡主席は「評価したい」と述べた。

一方、胡主席は、次の5項目を提案。また、10月上旬に北京で予定している日中韓3か国の首脳会談に首相が参加するよう要請し、首相は出席する意向を示しました。
(1)首脳レベルの往来強化──両国指導者は接触を保ち、両国関係の発展のため尽力する
(2)経済貿易関係の強化・発展──両国の協力は金融危機を克服し、世界経済の回復を図る上で有益だ
(3)国民感情の改善──青少年や文化、メディアの交流を推進し、両国の国民感情を改善する
(4)アジア・国際問題での協力推進──朝鮮半島の非核化の推進、北東アジアの平和維持で尽力する。金融危機、気候変動、環境・エネルギーなどの地球規模問題に対処する
(5)意見の相違を適切に解決──両国間では問題や隔たりは避けられないが、両国関係の安定した発展という大局に影響を及ぼさないよう努める

また、地球温暖化問題に関し、胡主席は首相が示した温室効果ガスの「25%削減」との目標について、「積極的な対応を評価する」と述べた。

両首脳は朝鮮半島の非核化に向けた協力でも一致。首相が北朝鮮による日本人拉致問題について「日本には厳しい民意がある」と説明したのに対し、胡主席は「拉致問題を含めた日朝関係進展についても北朝鮮に働きかけている」と応じました。

日中首脳会談の要旨
【日中関係】
鳩山首相――戦略的互恵関係を中身あるものにしたい。
胡錦濤主席――日中関係は最も重要な2国間関係の一つだ。(1)首脳レベルの往来強化 (2)経済貿易協力の強化・発展 (3)国民感情の改善 (4)アジア・国際問題での協力推進 (5)意見の相違を適切に解決を提案したい。
首相――日中の信頼関係を構築し、それを軸に「東アジア共同体」を築きたい。
主席――アジア地域で日中協力は重要だ。村山談話を踏襲する首相の立場を評価する。

【東シナ海ガス田開発】
首相――東シナ海を「いさかいの海」ではなく、「友愛の海」にしたい。
主席――昨年の(日中共同開発の)合意は重要だ。近い将来、実務レベルの接触を提案したい。

【北朝鮮問題】
首相――北朝鮮の核、弾道ミサイル開発は容認できない。拉致問題には厳しい民意がある。
主席――拉致問題を含めた日朝関係の進展を(北朝鮮に)働きかけている。

【地球温暖化問題】
主席――首相の積極的な態度を評価する。中国も気候変動枠組み条約締約国会議(COP)の成功に向けて努力する。

鳩山の鳩は、ハト派のハト?
■村山談話を継承するとは・・・
村山談話とは、日中戦争を「わが国は遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたもの」と断じた談話です。

確かに村山談話は、日本帝国兵に蹂躙された人々の心に添うものかもしれませんが、決定的な事実の歪曲があることを述べていない点において、非常に不公正です。

まず、植民地支配が国際的に否定され、「民族自決」が世界正義となったのは1945年以降のことであり、決して不正義ではありませんでした。

もちろん、各植民地で宗主国に対するレジスタンスが行われていたのも事実です。しかし、「ある国が、その国益のために他国を征服することはあり得る」というのが、1945年以前の世界。第一次世界大戦に対する反省から1920年に“国際連盟”が発足したものの、それでも植民地保有国は植民地支配を続けていました。
ちなみに、米国はこの国際連盟に参加していません。

■日中開戦は“列強”の論理だけれども・・・
1929年に始まった世界恐慌後、列強各国は、自国圏内で経済を回す保護主義へ傾倒。共産主義経済で世界恐慌の打撃を免れたソ連を除いて、イギリスは「スターリング・ブロック」、フランスは「フラン・ブロック」、米国は「ドル・ブロック」、日本は「円・ブロック」という経済圏を形成しました。

当時の日本はインドを重要な貿易国としていましたが、そのインドをイギリスに取り込まれたため、日本の経済は困窮。日本は経済圏を拡大するために、大陸進出を志向するようになります。

この日本の流れを牽制し、さらに日本の国力を削ろうと締め上げてきたのが、米国、英国、オランダ、中国の4カ国でした。これを『ABCDライン』『ABCD包囲網』と言います。

中国が日本に抵抗するのは正当防衛でしょう。
が、米国が参戦したのは、それまで獲ろうとして獲れなかった中国・東アジアにおける権益を得ること、英国、オランダは、中国・東アジアで保有している権益を守ることが目的でした。中国に対しては反論の余地はありませんが、米国、英国、オランダに「日本は悪だ」と言われる筋合いはありません。

資源小国・日本にとって、米国による鉄・石油の対日輸出禁止、英国による石油の対日輸出禁止などの『ABCD包囲網』は効果的に働きました。日本は、同じように他国のブロックのすき間に陥って困窮していたドイツ、イタリアと同盟。ついに、中国・東南アジアへの軍事侵攻による物資供給ルートの確保という、“最後の一手”を打つところにまで追い詰められていきます。

■『ABCD包囲網』に屈していたら・・・
村山談話の「国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ」というのは、『ABCD包囲網』によって、石油を輸入する手段を失った1930年~40年代の日本に対して、「あのまま石油枯渇を待つことこそ正しかった」と言っているようなものです。

では本当に、中国・東アジアでの権益獲得をあてとして『ABCD包囲網』に乗ってきた米国や英国へ、「日本が悪うございました。どうぞお怒りをお鎮めになって、石油を恵んでください」と頭を下げていれば良かったのでしょうか?

軍事力が否定されていなかった1945年以前の国際政治を考えれば、鮎滝の結論は「否。抗戦すべし」です。

中国は満州(現・中国北東部)が戻ってくることで手を打っていたかもしれません。が、米国と英国は日本列島を「新たな権益分配の対象」と捉え直し、分割統治していたことでしょう。それが叶えば、米国は環太平洋を完全に掌握し、英国は対ソ連挟撃に向けて確固たる領土を得ることになります。

仮にそのような歴史を辿っていれば、1945年は、日本の『対米英独立戦争開戦の年』となっていたかもしれません。

この歴史の方が、オキナワ・ヒロシマ・ナガサキが無かった可能性は高いでしょう。けれども、当時の日本人の教育水準を考えれば、圧倒的多数の日本人が「民族自決」に覚醒。日本全土が、対米英ゲリラ戦の戦場となっていた可能性も高いと予想されます。
米国の一つの州になっていた可能性もありますが、皇国史観が頂点に達していた1940年代の日本。オキナワ・ヒロシマ・ナガサキも経なかったとすれば、「民族自決」の方が勝るでしょう。

■「あの悲劇を二度と繰り返さない国」という宣誓まで
日中戦争が日本の人類とチャイナの人類にとって、悲劇であったのは認めざるを得ません。しかし、石油・鉄の対日輸出の禁止という「兵糧攻め」にあっていた当時の日本人が、その兵糧攻めに屈した方が正しかったとは思えません。

現代の日本人が、「あの悲劇を二度と繰り返さない国となることを誓う」ことは正しいと考えます。しかし、「国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ」という村山談話は、この14年間、何度考え直しても日本国首相が発すべき言葉ではなかったと、鮎滝は考えています。

正直、最初の日中首脳会談で、村山談話の踏襲を認めた鳩山由紀夫氏には幻滅を禁じ得ません。しかもご丁寧に、国際法上、日本の独占を堂々と主張できる「東シナ海ガス田」について、「日中共同開発とする」という言質まで献上するとは。

もし鳩山氏の言う「友愛外交」が単なる「土下座外交」なら、それは友愛外交とは呼べません。なぜなら、友愛とは「友人に対する親しみの情」であり、対等に物を言い合う仲でなければ成立しないからです。友人とは、都合の良いヤツではなく、一目置く頼りになるヤツでしょう?


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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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