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200倍の効率でiPS細胞作製、米国研究所 ・・・日本は名誉だけで撤退ですかねぇ

200倍の効率でiPS細胞作製、米国研究所
(読売新聞 10/19付より)
全身の様々な細胞に変化できる人のiPS細胞(新型万能細胞)の作製過程で化学物質を加えることにより、培養期間を従来の2分の1に短縮し、効率も約200倍高めることに、米国スクリプス研究所のチームが成功しました。
同研究成果によって安全なiPS細胞を効率よく作り出せるようになる可能性があり、専門誌で18日に発表されました。

iPS細胞は、通常の細胞にウイルスなどを使って3~4種類の遺伝子を導入し作製しますが、動物の体内に移植するとガン化し易くなります。安全性の高い作製法の開発が進んでいますが、効率が落ちるのが課題でした。

研究チームのシェン・ディン准教授らは、細胞表面にあるタンパク質の中に、iPS細胞をできにくくしているものがあることに着目。
大人の皮膚細胞に4種類の遺伝子を導入した後、これらのタンパク質を阻害する化合物3種類を加えると、従来の方法ではシャーレ1枚あたり数個しかできなかったiPS細胞が数百個出現し、培養期間も4週間から2週間に短縮できました。

ディン准教授らは今年2月、ウイルスや遺伝子の代わりにタンパク質をマウスの細胞に導入し、iPS細胞の作製に成功しています。


オール・ジャパンによる最新の研究成果は?
先日、iPS細胞の研究を評価され、山中伸弥京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長が“ラスカー賞”を受賞したとのニュースがありました。

が、オールジャパンでiPS細胞研究を進めようとして設立された「物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター」の最新の研究成果は、09年8月27日付けで掲載されていた次の記事。

――低酸素濃度培養によるiPS細胞樹立効率の改善 “Cell Stem Cell”に報告
4因子(Oct3/4、Klf4、Sox2、c-Myc)をレトロウイルスベクターを用いてマウスおよびヒトの線維芽細胞に導入し、5%の低酸素濃度で培養するとiPS細胞の樹立効率が改善することを見出しました。マウス線維芽細胞にc-Mycを除く3因子でも同様の結果が得られました。
また、レトロウイルスのみならず、プラスミド、ピギーバック・トランスポゾンをベクターとして用いた場合でも、マウスiPS細胞の樹立効率が上昇しました。――

「医薬品市場で勝ちに行く」という姿勢の落差
「効率の改善」と「200倍の効率」とでは、研究の進展状況が、目に見えて突き放されていることが分かります。もっともこの状況は研究環境の問題であって、山中センター長に帰責するものではありません。

なぜなら、日米におけるiPS細胞の研究を取り巻く環境は、その体制から圧倒的に差が付いているからです。
日本のiPS細胞研究者が120人程度であるのに対し、米国は1200人。国家からの研究費支援では再生医療全体で200億円であるのに対し、米国は数千億円。産業へつなげるための企業参加も日本が10社余りであるのに対し、米国は80社超。

世界の医薬品市場は66兆円規模だと言われていますが、日本には「この医薬品市場で勝ちに行く」という貪欲さがあまりに欠けています。これは国民性に基づく向き不向きといった問題ではなく、認識の差の問題です。

他人に利用してもらえなければ、無いのと同じ
「どんなに優れたものであっても、他人に知られなければ、この世に存在しないのと同義」
どんなに画期的な技術も、どんな有力選手も、どんな名画も、公表されなければ誰からも評価されません。誰も目にしていないのですから、世間にとってはないのと同じなのです。

先の言葉は企業広告で最初に叩き込まれることですが、企業活動としては、本来、もう一段階加わります。

「どんなに優れたものであっても、他人に利用してもらえなければ、この世に存在しないのと同義」
有償であれ無償であれ、他人の役に立つところまで行かなければ、この世に存在しないのと同じことなのです。

例えば、アインシュタインが相対性理論で導き出した「E=mc2」は、実に簡潔で美しい数式です。
が、もっと大切なのはこの数式が「質量とエネルギーが等価である」という真理を示していること、物質はその質量に光速度を2乗したエネルギーを持っているということ。それを活用したものが原子力爆弾であり、原子力発電所です。

原爆はヒロシマ・ナガサキという悲劇に至りましたが、原発は放射性廃棄物の問題を残しつつも世界中で電気を供給する重要なインフラとなっています。
アインシュタインがなした相対性理論の完成も偉業ですが、その行為自体は、理論を紙にペンで書き記しただけ。その理論が原子力発電所という施設にまでなって、ようやく豊かな生活へつながり、多くの人々にとって意味のあるものとなるわけです。

・・・日本は、山中センター長のラスカー賞やいずれ受賞されるであろうノーベル賞という名誉だけ。産業化からは撤退ですかねぇ。

――――――――――――――――――――――――――
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

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