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モーターショー、しぼむ「東京」 ・・・東京モーターショーを中国人で満員にしては?

モーターショー、しぼむ「東京」 出展数が上海の10分の1
(朝日新聞 10/22付)

2年に1度の東京モーターショーが21日、千葉市の幕張メッセで始まった。世界5大自動車ショーに数えられているが、41回目の今回は不況のあおりと日本市場の地盤沈下を受け、海外勢の大半が参加を辞退。展示車も市販が前提の常識的なものが多く、「夢の車」の見本市としての存在感は薄れている。一般公開は24日から11月4日まで。

■出展半減、海外勢3社
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」のブース。エンジン音が響き渡る中、天井からつった白い布が落とされ、スポーツカー「LFA」が姿を現した。排気量4.8リットルで560馬力のV型10気筒エンジンを搭載。10年末から500台限定販売する3750万円の超高級車だ。

自ら開発にも携わった豊田章男社長が運転席から降り立ち、「車を好きになってもらえるように努力した」と運転する楽しさを訴えた。

しかし、こうした演出の一方で、会場には例年にくらべ「質素」な雰囲気も漂う。出展企業は前回07年の246社から、113社に減り、展示の総面積も前回の半分。なかでも、技術と斬新なデザインを競ってきた海外自動車メーカーは大半が姿を消し、参加は26社から3社にまで減った。

主催者の日本自動車工業会(自工会)によると、今回の募集を締め切った昨年10月には、海外から17社が申し込みを済ませ、数社が検討を続けていた。だが、世界的な景気後退を受け、独メーカーや米ビッグ3など辞退が続出。韓国の現代自動車はショー直前の9月20日ごろに「本社の方針変更で出品できなくなった」と連絡してきた。

自工会は一度参加を見送った英国メーカーから、出展料の割引で参加をとりつけ、さらに会員企業の過去の名車などでなんとか「空き地」を埋めた。

目新しいアイデアが売りの「コンセプトカー」(試作車)も、市販を意識した現実的なものになっている。コンセプトカーの製作費は1台1億円ほどとされ、業績の厳しいメーカーには重荷になるからだ。

■日本市場には期待薄
地盤沈下の理由は不景気だけではない。日本市場の魅力の低下も背景にある。

自工会の見通しでは、09年の国内新車販売台数(乗用車)は405万台。5年続けて減り、ピークの90年より2割少なくなった。人口減少で今後も大きな成長は期待できない。縮むパイも国産メーカーがほぼ独占。日本自動車輸入組合によると、乗用車販売に占める08年の輸入車シェアは7.4%。米国では33.4%、ドイツは35.1%だ。

お隣の中国市場は、09年の新車販売台数で世界一になる可能性が高く、今後も成長が確実とみられる。4月の上海国際モーターショーには、不景気の中でも、欧米有力メーカーや現代自動車を含む1500社が出展した。

先進国市場でも9月の独フランクフルトモーターショーには781社が参加。欧州メーカーの日本法人幹部は「フランクフルトは『欧州全体のショー』との位置づけだが、東京は日本市場向けだけ。中国の成長が著しいなか、景気が戻っても次回の東京に出展するかは微妙だ」と話す。

■環境前面 特色づくり
国内メーカーが今回のショーで展示に力をいれたのは、二酸化炭素排出量の少ない「エコカー」だ。

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は前後2人乗りの電気自動車の試作車「ランドグライダー」に乗って登場し、「ゼロ・エミッション(排出ゼロ)時代の到来」を力説。10年末に販売を始める「リーフ」に加え、12年以降にさらに3車種の電気自動車を売り出す方針を明らかにした。

ホンダの伊東孝紳社長はハイブリッド車の普及が最優先と述べ、来年2月に発売するスポーツ型のハイブリッド「CR―Z」などを紹介した。

ただ、エコカー開発にしのぎを削るのは欧米メーカーも同じ。フランクフルトショーの展示も主力はエコカーで、「東京」を特徴づけるには力不足だ。

自工会はショーの在り方をめぐる議論を始めており、来年春には方向性を出す。フランクフルト直後との開催時期の変更も検討。岡雅夫モーターショー室長は「海外メーカーは放っておいても戻ってこない。個性がないともうだめなのは確かだ」と話す。

いまの日本市場は「おいしくない」ですからねぇ
中国の7~9月のGDPはプラス8.9%。
昨年11月に打ち出した2年間で4兆元(約53兆円)超の内需拡大策が牽引しているわけですが、鉄道や高速道路などインフラ整備を中心に1~9月の固定資産投資は前年同期比33.4%増、個人消費の動向を示す小売総額も1~9月に同15.1%増となり、物価変動の影響を除いた実質では同17.0%増と堅調。

一方の日本はというと、9月のスーパー売上高が10カ月連続のマイナスとなる2.4%減。「1円セールを企業努力」と言っているうちは、若者の車離れを除いたとしても、どう考えても日本市場は「おいしい市場」には見えません。

アジアと“別枠”、アジアの中心でないと見られている東京
しかし、東京が「アジア市場への優秀な情報発信源」と評価されていれば、上海モーターショーと同程度の出展数があっても良いはずです。下図は朝日新聞の記事に添付されていた、各モーターショーにおける出展社数と入場者数比較。

フランクフルトとパリ、そしてジュネーブも同じEU市場で競合しているはずですが、上海と東京ほどの“圧倒的な差”は生じていません。これはフランクフルト、パリ、ジュネーブがEU市場への情報発信源として、それぞれに評価を得られていると見ることができます。

東京と上海の関係がそうなっていないということは、「東京と上海は別枠」「アジア市場の中心は上海だ」と見なされている仮説が立てられます。

東京モーターショーを中国人で満員にしては?
東京モーターショーが、日本の自動車ファンだけでなく中国の富裕層がこぞってやって来るようなイベントであれば、各国メーカーも購買意欲の高い中国人向けにアピール合戦を仕掛けてくるはずです。東京モーターショーが旅行社と協同し、一般公開日に合わせて中国主要都市と羽田空港を結ぶツアーを用意するだけでも、自体はかなり変えられるでしょう。

普通の企業は、黒字と赤字を繰り返すような不安定な経営を望みませんから、「東京モーターショーには中国から上客が来る」と分かれば、各社は独自に中国語の話せるプレゼンテーターを配置。日本人ではなく中国人相手に商談を進めるでしょう。

東京モーターショー主催者としては、なかなか複雑な心境かもしれません。が、「出展企業数を増やし、来場客数を増やす」というイベント成功を第一に考えるなら、各国自動車メーカーに「東京モーターショーは重要情報発信源の一つ」と思わせたいのなら、「会場へ自動車メーカーにとっての上客を呼び込む」しかないでしょう。
イベントプロデュースとは、そういうものではないでしょうか?

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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