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新型インフル、ワクチン接種後2例目の死者 ・・・ワクチンは重症化を避けるため、特効薬とは別物です

ワクチン接種後2例目の死者 80代男性
(毎日新聞 11/16付)

厚生労働省は16日、長野県の80代男性が、新型インフルエンザワクチン接種の4日後に死亡したと発表した。ワクチン接種後の死亡報告は2例目。男性は肺気腫の基礎疾患があり、主治医は「接種と死亡の因果関係は評価不能」と報告した。今後、専門家が精査し、ワクチンの安全性を改めて評価する。

厚労省によると、男性は11日午後に接種した。13日午後から家族に「動くのが苦しい」と訴え、15日未明にトイレを済ませたところで転倒。意識はあり、家族がベッドに運んだが、同日朝に死亡していた。死因は呼吸不全という。男性は接種の2日前に頭痛があったが、主治医が検温や肺炎の検査をして、接種可能と判断していた。

使われたワクチンは阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)製で、同じ製品番号のワクチンは約13万7000本(約27万回分)が出荷済み。15日までの副作用報告は入院相当1件を含む19件で、報告頻度は他製品と同程度という。【清水健二】

新型インフルエンザ:ワクチン接種の70代男性が死亡
(毎日新聞 11/14付)

厚生労働省は13日、新型インフルエンザワクチンを接種した富山県の70代男性が、接種翌日に急性呼吸不全で死亡したと発表した。男性には肺気腫の基礎疾患があり、主治医は「持病が原因で、ワクチン接種との関連はない」と判断。厚労省は専門家に因果関係の検討を依頼し、安全性を改めて評価する。ワクチン接種後の死亡例は初めて。【清水健二】

毎日新聞の科学技術担当は何をしている!
どうも「ワクチン」について、特効薬か何かと勘違いした理解が広まっているようです。特に、毎日新聞の清水健二記者の不勉強は目に余ります。

そもそもワクチンとは、人間をはじめとする生物が持っている「免疫機能」を効果的に使う予防医療の一つ。その目的は重症化防止と闘病期間の短縮にあります。

ワクチンは、毒性を無くしたかあるいは弱めたウイルス・病原体を注入することで、ヒトの体内に接種したウイルス・病原体に対抗する「抗体」を作らせて、以後、その感染症に“かかり難くい体”にしていく方法です。
種類にもよりますが、接種から1~2週間で免疫機能が上昇していき、1カ月間ぐらいで抗体が整います。

季節性インフルエンザで何度か実体験した方もおられるでしょうが、あくまで“かかり難くい体”になっただけであり、ワクチン接種をしていてもインフルエンザにかかることはあります。
また当然の免疫反応として、ワクチン接種後には、ワクチンとして入ってきた病原体を駆逐するための発熱を伴うこともあります。

ワクチンは重症化を避けるため、特効薬とは別物
例えば、香港A型が流行する年に香港A型のワクチン接種をしていても、香港A型のインフルエンザにかかることはあります。別に「バリアー」を張れるわけではないため、ウイルスを口にすれば「感染状態」になります。

ただし、感染状態になっても、体内に香港A型インフルエンザ専用の抗体をすでに用意できているため、ワクチン接種をしないまま罹患するよりも、インフルエンザ脳症などの重症化へ至る可能性は著しく減ります。その発症を「少し熱っぽいなぁ」という程度へとどめたり、床へ伏せって体力の損耗を強られるような闘病になることを防いだりできるわけです。

ワクチン接種は、医学思想上、特効薬とは根本的に異なります。ワクチンは病気に強い体を作っていくものであり、医学思想的には「漢方」により近いと考えてよいでしょう。特効薬のイメージに近いのは、タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬やペニシリンなどの抗生物質。

「どうせ罹るなら意味がない」というのは、楽観過ぎ
40代、50代ともなれば、多くの種類の感染症をくぐり抜けてきた歴戦の免疫機能があり、またウイルスが取りつく細胞も落ち着いてきているため、たいていの感染症には対応できると思います。

しかし、10代以下では事情が異なります。
免疫機能はまだ経験不足であり、成長期にあって細胞も活性化していますから、重症化リスクの高い体をしています。また週5日、学校という一施設で百数十人、数百人での集団生活を送ることから感染リスクも高いと言えます。感染症を上回る体力もある時期ですが、わざわざ真っ新な体でウイルスの中へ飛び込むこともないでしょう。

集団予防接種の再検討
ワクチン接種は、無力化したとはいえ、体内に病原体を入れる予防医療。
したがって、ある一定の割合で副作用がつきまといます。脳症にまで至る重度のものから、「予防接種を受けると、いつも熱が出る」という、ワクチンとして入ってきた病原体を駆逐するべく一時的に免疫機能を引き上げた当然のものまで、幅広い反応が出ます。

しかしそれでも、学校での集団予防接種などは、これを機会に復活を検討した方が良いのではないでしょうか?

なぜなら、元気な10代~30代の多くは自己治癒できますが、その家族、同級生・同僚の家族への伝染となると事態は深刻だからです。産まれたばかりで免疫機能を整える途上にある弟や妹、強い薬品を飲めない妊娠中のお母さん、古希や米寿を迎えた曾祖父母や祖父母にとっては、まさに命がけの問題です。

「手を尽くしたが及ばなかった症例」ではないのか?
インフルエンザなどの感染症を「社会的リスク」として捉えた時、清水健二記者のように、単に「ワクチン接種後に死者」と騒ぐのは害悪です。事実を報じるのは記者の職務ですが、危機感を煽るだけなら野次馬と大差ありません。

亡くなられた御二方が、ともに肺気腫の基礎疾患を持っておられる高齢者で、しかもワクチン接種後4日以内での死亡となると、ワクチンとの関連付けはかなり難しいでしょう。仮に因果関係が認められたとしても、「ワクチン接種がなかった方が、この冬を無事に過ごされた可能性は高かったか?」というとこちらも不透明です。

「手を尽くしたが及ばなかった」というのが、冷静な報道ではないでしょうか?

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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