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「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う GDPで日本が世界第3位に転落する日(4)―象徴の登場

これまでの「「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う」をおさらい
「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う GDPで日本が世界第3位に転落する日(1)では、「GDP至上主義でいいのか?」という元朝日新聞論説副主幹・桐村氏による問題提起を。

「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う GDPで日本が世界第3位に転落する日(2)では、「GDP至上主義から脱却する方向性」として、GDPの総額競争以外による日本の魅力づくりを幾つか提示。
また、経済活動一辺倒ではない国際指標として、「1.持続可能かつ公正な社会経済学的発展 2.環境の保全 3.文化の保護と促進 4.良い統治」という4つの柱から概念作りが進められている「GNH(国民総幸福度)」に言及。

「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う GDPで日本が世界第3位に転落する日(3)では、「GNH」を提唱したブータン前国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクによる、「急ぎ過ぎない開発」という国作りを概観しました。

なぜ、いまGDPを問うのか?
GDP(=Gross Domestic Product:国内総生産)とは、「一国経済で、1年間に、新に生み出されたモノやサービスの生産額(付加価値額)の合計を、市場価格で表したもの」。要は、「国内で、1年間にどれだけのモノやサービスが買われたか?」という総金額。

1990年代より、「その国の成長率、経済的な勢い」「その国の活性度や熟成度」「その国およびその国の企業へ投資するで得られる収益の期待値」を見る上で、実に有効に働いてきた経済指標です。今の中国の勢いを図る上で、日本や米国が不況を脱したかどうかを見る上でも重要な数字です。

そんな有効な経済指標について、何故、いま一個人である鮎滝が再考しているのかというと、直接的な触発は、主馬さんの「パラダイムシフトをここで」という記事と、同じ日に見つけた桐村氏の論説にあります。

しかし、この2つの記事と今の日本および国際経済をつなげた時、「日本にとって、GDPを最重要指標とすることが、将来にわたって本当に有益なのか?」という、自分の疑問に変わりました。

日本が、GDPで世界第3位へ転落する衝撃
「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う(2)でも触れましたが、GDPで日本が中国に追い抜かれて世界第3位に転落する日は間近です。

GDPは大雑把に考えると「国民一人当たりの生産額×人口」となりますから、中国人の生産性が日本人のわずか10分の1に届くだけで、当然に追い抜かれるわけです。「13億人 対 1.2億人」という圧倒的な人口差がある以上、目に見えて魅力的な質を生み出すか、まったく新しい価値観をもってこない限り、日本が中国に飲み込まれるのは目に見えています。

日本は、経済立国という一点集中で戦後64年間を邁進し、経済力で国際的発言力を買ってきたという歴史的経緯を考えると、この危機感はかなりのもの。
「日本人の真心も伝わっているはずだ!」との批判もあるでしょうが、真心という精神性は、主観的かつ個人間でしか通用しないもの。「金の切れ目が縁の切れ目」「金のあるところに人は集まる」という日本語があるように、日本は世界のATMどころか、技術も頭脳もすべて吸い取られた「見所のない国」に成り果てるかもしれません。

政治力も軍事力もあるお隣の中国が、経済力で世界第2位となったときの衝撃への備えは、今からでは遅いぐらいです。

『オバマ』という分かり易い象徴の登場
一方、世界は今、『オバマ』という実に分かり易い象徴を得ています。
『OBAMA』と聞くだけで、国を挙げて環境産業に取り組む「グリーン・ニューディール」や、核兵器をコントロールできる範囲に抑える「核なき世界」といった、世界が直面している課題とその方向性が「パッ」「パッ」と浮かんできます。

こうした人物は、歴史上、何人も存在しました。
2001年。テロとの戦いが始まり、戦争が国家間だけのものではなく、国家とテロリスト集団の間でも起こるものだと認識された時。そこには、『ビンラディン』という分かり易い象徴がいました。
1991年。旧ソ連と米国の冷戦が、旧ソ連の社会主義がとうに限界を迎えていたという認識とともに終結した時。そこには、『ゴルバチョフ』という分かり易い象徴がいました。
1939年。ナチスドイツが第1次世界大戦以降の版図を塗り替えようとポーランドへ侵攻し、全体主義の勢いと脅威を認識させた時。そこには、『ヒトラー』という分かり易い象徴がいました。

上に挙げた事例は、歴史を振り返ったときに言える『後付け』に過ぎないかもしれません。後付けでないことを証明できても、そもそも『オバマ』が、「OBAMAJYORITY」なるものを形成するほどの象徴なのかは不透明。また、『オバマ』を信じて突き進むことが将来的に良いか悪いかも、明確ではありません。

しかし、従来のパラダイム(=ある社会を構成する根底にある思想・哲学)が覆る時や大きく見直しを求められる時には、二度、三度と『象徴』が登場したのは歴史的事実。であれば、分かり易い象徴の登場は、新しいパラダイムの前触れとして、注視した方がよいのではないでしょうか?

一個人が次のパラダイムを考える価値
パラダイムシフトが起こる時、一個人というレベルでは、その流れに身を任せるしかないでしょう。

一方、企業経営者というレベルには、その流れに乗るか抗うかの選択を迫られます。手元にある限られているとはいえ確かに存在する人材、設備、資金。これまで自分と社員、その家族を養ってきた企業です。舵取りを誤るわけにはいきません。

国家というレベルが、流れに乗るか抗うかの選択を行うのは、当然の責務です。
ここでありがたいことに、民主主義国家である日本では「選挙権の行使」「1票」という形で意思表示ができます。結果的には流れに身を任せることになるものの、その流れを特定人物による上意下達ではなく、「大衆の力」というボトムアップとして形成・参画できるわけです。

それ故に、「新しいパラダイムは何か?」と、一個人が問うことには意味があります。


「『くたばれGNP』ワンスモア」に思う GDPで日本が世界第3位に転落する日(5)―先進とは?」に続きます。
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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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