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自分の組織でiPS培養、山中教授ら実用化に一歩 ・・・ヒトの成人で成功した大きい一歩

自分の組織でiPS培養 山中教授ら実用化に一歩
(共同通信 12/2付)

同じ成人の皮膚組織を培養の“足場”として使い、新型万能細胞(iPS細胞)を作製することに京都大の山中伸弥教授のチームが成功し、米科学誌プロスワン電子版に2日発表した。

胎児本人の組織を使った成功例はあるが、分化が進んだ大人の組織では初めて。患者本人の体細胞を使った再生医療の実現に一歩近づく成果といえそうだ。

チームの高橋和利講師は「自分の細胞を使うことで治療の安全性が向上する。創薬や病気のメカニズム解明にも役立つ」と話している。

足場は「フィーダー細胞」と呼ばれ、培養皿の下に敷いてiPS細胞に必要な成分を供給する役目。マウスや他人の皮膚組織を使う手法もあるが、未知の病原体に感染している可能性もあり、改良が課題だった。

チームは、0~73歳の4人から採取した皮膚を足場として使い、それぞれのiPS細胞をつくるのに成功。いずれもさまざまな組織への分化能力を備えていた。

ヒトの成人、しかも本人のもので成功した大きい一歩
10/21の記事では、マウスの細胞において、iPS細胞を従来の200倍の効率で作製することに成功したという米国研究所の研究成果を紹介しました。

先日の慶應義塾大学の研究チームによる成果も、ヒトへ応用できることまで示されたものの、動物実験での心筋細胞再生でした。


――心筋細胞:万能細胞から作った細胞を選別移植 慶大が開発(毎日新聞 11/30付)
万能細胞から作った心筋細胞を選別して移植する効率的な方法を、慶応義塾大学の研究チームが開発した。動物実験では、移植後の心臓への定着率が従来の30倍に向上。人の再生医療応用に一歩近づいたとしている。30日付の米科学誌「ネイチャーメソッド」(電子版)に掲載された。

ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)などの万能細胞は、神経、骨、筋肉など多様な細胞になるが、狙った組織だけを作り出すことは難しい。

同大の福田恵一教授(循環器内科)と、製薬企業「アスビオファーマ」の服部文幸・副主任研究員らは、心筋細胞が他細胞に比べてミトコンドリアを多く持っていることに着目。ミトコンドリアを一時的に発光させる試薬を使い、ヒトES細胞やヒトiPS細胞からできた細胞から強く光る細胞を選んだ。このふるい分けにより、99%以上の純度で心筋細胞だけを集められた。

また、マウスのES細胞から作った心筋細胞を1000個程度の固まり(直径約0・2ミリ)の状態で心臓に注入することで、細胞が流出せず、自然に膜状に広がって定着することも確認。この方法で、従来1~3%だった定着率は90%以上に向上した。――

このブログでは何度も何度も言っていますが、日本のiPS細胞研究は圧倒的に物量不足です。

もちろん、物量が単純に増えれば研究成果が比例して上昇するわけではありません。情報システム開発では「ブルックスの法則」というものが指摘されており、作業の遅れを取り戻そうと開発者人数を増やしても、開発者間の調整作業が増えるために、開発能率は上がらないどころか下がることもあり得るとされています。
しかし、これは一つのプロジェクトへ一つの開発チームで臨んだ場合のこと。

「iPS細胞をヒトの再生医療で実用化させる」という大目標だけを共有し、複数のチームが様々な角度からアプローチをかける研究開発競争ならば、ブルックスの法則は克服可能です。
「アプローチ1は、すでにAチームがやっている。Bチームは、アプローチ3で苦労しているな。それなら、我々Cチームは、アプローチ4から行こう」「いい発想だと思われるアプローチ2は、以前、Bチームが頓挫したことで放棄されている。しかし、我々Dチームは、直感を信じて改めてアプローチ2の可能性を検証する」などといった研究開発競争に、「開発者間の調整作業」などという生温い話は存在しません。そこにあるのは、「最初にゴールするのは誰か?」という競争意識であり、隙あらばやりかけの他人のアイデアをかすめ取る緊張関係です。

山中教授の『物質-細胞統合システム拠点 iPS細胞研究センター』へ資金を集中させるのも必要です。が、さらに国内で5なしい6拠点ぐらい同水準の研究拠点を新たに作って、ようやく日本国として諸外国と互していける競争力を得られると考えてよいでしょう。

日本のiPS細胞研究には、山中教授以外の方々の名前がもっと多く出てくる研究環境が、必要なのではないでしょうか?
最初に理論を固める基礎研究は、長い思考の先で得られる、一種のヒラメキの世界。しかし、基礎研究の成果を応用して実用化するのは、どうやったら高い効率性を保ったまま安全性を担保できるか試行錯誤を繰り返す、一種のスピード勝負。実用化研究のプレーヤーは、多い方が良いと考えられます。

――――――――――――――――――――――――――
関連記事
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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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