中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ネット経由で遺体診断「Ai情報センター」発足 ・・・「何でも“心不全”」に光を当てられるか?

ネット経由で遺体診断 「Ai情報センター」発足
(産経新聞 12/9付)

低い解剖率などが問題とされる死因究明制度を改善するため、コンピューター断層撮影(CT)で遺体内部の異状を調べる死亡時画像診断(Ai)の読影業務を、専門医がインターネット経由で請け負う「Ai情報センター」が9日発足した。
日本放射線科専門医会のメンバーらが財団法人として設立。解剖せずに体表観察だけで死因が決まり、誤った認定や犯罪見落としも生じているとの指摘がある中、Aiでスクリーニングし、不審な遺体を解剖に回すシステムの定着を目指す。

メンバーの山本正二千葉大学病院講師(放射線科)によると、遺体と生きている患者は画像診断のポイントが異なるが、遺体画像を読影できる知識や経験を持つ医師は国内に10人未満しかいない。センターに所属する読影専門医は、読影できる医師がいない医療機関からの要請により、メールのやりとりなどでCT画像を診断する。情報が漏れないようセキュリティーにも配慮するという。

山本講師は平成19年に千葉大学病院にAiセンターを設置、院内で亡くなった患者に対し原則的にAiを実施してきた。

外部の医療機関からも医療事故調査で読影を求められたり、子供の虐待事件で捜査機関から画像所見の鑑定書作成を依頼されたりすることなどが増加。中立性を保つために独立した第三者機関の設立準備を進めてきた。山本講師は「すべての遺体を解剖できない現状ではAiは重要な役割を果たす。医療機関だけでなく捜査機関にも活用してほしい」と呼び掛けている。費用は1万~5万円程度となる見通し。

「何でも“心不全”」に光を当てられるか?
日本では年間約100万人が死亡、うち8割は病院などで亡くなられていますが、残り2割は急死や事故といった変死です。
フィンランドのように変死体すべてを解剖する国もありますが、日本では「警察官が犯罪に巻き込まれた」と判断して司法解剖される以外は、ほとんど解剖されていないのが実情。警察庁によると、08年の1年間で変死体16万1838のうち解剖されたのは1万5716体で、解剖率は9.7%に止まっています。

では、解剖されなかった変死体はどのように扱われるのでしょうか? 変死体とはいえ、警察官が長年の経験を頼りに遺体を観察した結果、「事件性はない」と判断した遺体。多くは「心不全」として遺族へ引き渡されることになります。

いかにも死因らしく聞こえる「心不全」ですが、心臓の停止・呼吸の停止・瞳孔の散大の三兆候をもって「人の死」としている日本にとって、亡くなられた方の心臓が止まっているのは当然のこと。心不全という言葉は、亡くなられた結果を示していますが、「なぜ、心不全・心停止に至ったのか?」には答えていません。

警察官の経験を疑い出すときりがなくなります。が、力士・時太山の暴行死事件は、遺族が傷だらけの遺体を見て「けいこ中の体調不良で急死したというのはおかしい」と感じて、新潟大学医学部に行政解剖を要請して事件であることが判明しました。

人間同士が関わり合う社会だからこそ死因は重要
誰もが必ず最期の時を迎えるわけで、その死の経緯をのこされた遺族へ伝えられないのは、人間同士が関わり合って築いている社会においておかしいでしょう。

人間は万能ではありませんから、変死体をすべて解剖をしたとしても、体表面に変化が出なかった死因などを見落とすことはあるでしょう。しかし、確認は1回よりも2回、1人よりも2人で行った方が良いことは周知された経験則。裁かれる事件を見逃す可能性を下げさないよう、ごく平穏に暮らしている人たちの中へ殺人者が紛れ込ませないよう、亡くなられた方のために真相を明らかにするよう、解剖率を引き上げることは重要です。

もちろん、人口に対する解剖医人数や、解剖医の業務量における解剖へ費やすことのできる時間など、日本には日本のこれまで辿ってきた経緯があります。すぐに解剖率を20%や30%へ上げていくのは難しいでしょう。

そこを補う可能性をもっているのが画像診断(Ai)です。
これまで解剖医しか充てられなかった司法解剖へ画像診断医が加わることで、従来なら隠れていた事件を明らかにできるかもしれません。また画像診断は電子資料として残すことができるため、後日、検証を行うこともできます。

本当は、「日本国内で死亡した人は、もれなくすべて画像診断を実施。警察が必要と認めるときは画像診断医から情報提供を受け、また画像診断医が診断結果から必要と認めるとき警察へ通報する。さらに詳しい調べか必要なときは司法解剖を行う」という体制が組めると良いと考えますが、これがその最初の一歩となって欲しいと思います。


――――――――――――――――――――――――――
関連記事
◆何でも「心不全」 日本は死因不明社会を脱せるか?(1) 今日の本:『チーム・バチスタの栄光』(08/01/23)
◆何でも「心不全」 日本は死因不明社会を脱せるか?(2) 今日の本:『死因不明社会』海道尊(08/01/23)
◆逮捕まで長かった 時津風部屋・斉藤さん死亡で、元親方と兄弟子3人を逮捕(1)(08/02/08)
◆逮捕まで長かった 時津風部屋・斉藤さん死亡で元師匠を逮捕(2)(08/02/08)
◆逮捕まで長かった 時津風部屋・斉藤さん死亡で元師匠を逮捕(3) 今日の本:『重訂解体新書』(08/02/08)
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
アクセスカウンター
プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

スポンサー広告
↓あなたもブログ始めるなら↓ 無料blog

↓アフィリエイト始めるなら↓ アフィリエイト・SEO対策

↓英会話を始めるなら↓ 英会話スクールWILL Square

↓アクセスアップなら↓
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング参加中
応援してやってくださいm( _ _ )m
↓ワンクリックお願いします↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 ニュースブログへ

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 漫画ブログへ

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

本を買う
↓楽天ブックスを使う↓

---------------------------
↓アマゾンで商品検索↓

---------------------------
↓ベストセラー本のご紹介↓
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。