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天皇陛下、中国の習副主席と会見 ・・・口下手の小沢氏は「特例」の扱い方も下手

陛下、中国副主席と会見=異例の経緯たどり25分間
(時事通信 12/15付)

天皇陛下は15日午前、皇居・宮殿「竹の間」で、来日中の中国の習近平国家副主席と会見された。陛下が中国の政府要人と会うのは、2008年5月に国賓として来日した胡錦濤主席(当時は副主席)以来。会見は午前11時から約25分間行われた。

宮内庁によると、会見で天皇陛下は「今回の訪日によって両国間の理解と友好関係が一層増進されることを希望しています。胡錦濤主席はお元気でしょうか」と述べた。習副主席は「元気です。現在ちょうど中央アジアを訪問しているところです」と答えた。
中国で大きな被害を出した四川大地震について、陛下が「大変だったと思います」と述べ、その後の状況を尋ねたのに対し、習副主席は「復興は順調に進んでいます。日本の政府と人々の支援に感謝します」と話したという。

習副主席は予定より10分ほど早く、午前10時35分ごろ宮殿に到着。玄関では肥塚隆式部副長と笑顔で握手し宮殿に入った。国家元首の場合は陛下が出迎えるのが通例。今回は河村武和式部官長が迎える予定だったが、到着が早まり準備が間に合わなかったという。

会見は、日中関係を重視する首相官邸側が宮内庁に要請し実現した。陛下と外国要人との会見については、1カ月前までに申請するとした「1カ月ルール」に反していたため、同庁の羽毛田信吾長官が「天皇の政治利用」に対する懸念を表明。小沢一郎民主党幹事長が同長官を厳しく批判する異例の事態となった。 

小沢氏の天皇論には、『内閣が負うべき責任』が欠落している
鮎滝は、手続き上の問題はあったものの、今回の天皇陛下と習副主席の会見は実現できてよかったものだと考えます。
なぜなら、単純に天皇陛下と中国の次期リーダーとが知り合うことは、プラスとなってもマイナスにはならないと考えるからです。機会は設定すること自体が難しい会見であり、中国は中国型共産主義の国でもありますが、礼や義を重んじる儒教の国でもあり、天皇陛下に謁見できた超VIP待遇を好意的に考えるはずです。

ただし、今回の件について小沢一郎氏が展開している天皇論には、決定的な欠落部分があると感じます。

確かに天皇陛下は、内閣の助言と承認により、国会召集や外国行使の接受といった国事行為を行われることになっています。それは、日本国憲法・第7条に「天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ」と定められている通りです。

一方、同じく日本国憲法・第3条には「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ」と定められています。つまり、内閣には、陛下にお出ましいただく国事行為に関して、内閣自身の責任で整理しなければならないわけです。
小沢氏の展開している天皇論に欠けているのは、この『内閣が負うべき責任』です。

鮎滝も、法治国家である日本において、法律ではなく、暗黙のルールに過ぎない「1カ月ルール」に縛られることには疑問を感じます。1カ月ルールを認めることは宮内庁に非公式の力を付与するようなものであり、このような目に見えない力は、象徴天皇という概念と対立する可能性をはらんでいます。

ですが、象徴であろうとなさる陛下は、内閣から請われれば少しご無理があろうとも会見をなさるでしょう。だからこそ、内閣が責任を持って、陛下にお出ましいただく場を厳選しなければなりません。

小沢氏は『政府・与党一元化』を強く主張されている
小沢氏は「役人の言う通りの発言を報道ばっかりしていてはいけません。ちゃんとよく憲法を読んで。そして、天皇陛下のお体がすぐれないと、体調がすぐれないというのならば、それよりも優位性の低い行事を、お休みになればいいことじゃないですか」と持論を展開して宮内庁を批判しています。

しかし、政権与党の幹事長を預かる身であれば、小沢氏自身も、天皇陛下のご公務・ご日程を考慮た上で、天皇陛下と習副主席の会見が無理なく行われる調整案を考える責務を負っていると思うのです。

最終決定は鳩山内閣総理大臣がすることですが、『政府・与党一元化』を強く主張されているのは、他ならぬ小沢氏ご自身。案件によって、小沢氏発信の決定であることを示されたり、内閣へ丸投げしたりするのは無責任ではないでしょうか?

口下手の小沢氏は「特例」の扱い方も下手
暗黙のルールとはいえ存在している「1カ月ルール」。今年の夏まで野党におられた小沢氏に、そこまで熟知しておくことを求めるのは、幾分か無理があります。

1カ月ルールという知らなかった慣例に気付いた時点で、小沢氏が採るべき選択肢は、態度を軟化させた上での説得であったはずです。例えば、
「そうか、1カ月前に、陛下へ日取りをお知らせする必要があったのか。不勉強で申し訳なかった。
しかし中国は、温室効果ガス削減問題など、これから関係を深めていく必要のある国だと考えている。その中国の次期リーダー・習副主席が天皇陛下に拝謁する機会は、実に得難いものであり、長期的に見て日本の国益となる。30分でいい。特別に日程調整を願いたい。
もちろん、先方へも特別に配慮したことを伝えておく」

あの強面の小沢一郎氏が頭を下げたなら、ずっとスムーズに話が進み、歓迎ムード一杯の会見となったはずです。
小沢氏が当初にイメージしていた会見は、「喜ばしい会見」「穏やかな会見」「有意義な会見」といった修飾語が付いていたはずです。そういった円満な会見の演出まで完遂して、初めてこの会見は成功だったと言えたはずです。

しかし宮内庁の対応に腹を立てたのか知りませんが、いつの間にか目的は単なる会見の実現へ矮小化され、このあたりの機微は弾き飛ばされてしまっています。日本にも「特例」を行う必要性を説き、中国にも「特例」扱いした恩を売れば、今回の会見の価値・効果はもっと高められたはずです。

口下手なだけでなく、「特例」の扱い方も下手な強者など迷惑なだけです。もう少しクレバーな振る舞いにならないものでしょうか?


憲法・第1条(天皇の地位・国民主権)
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

憲法・第3条(天皇の国事行為と内閣の責任)
天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

憲法・第4条(天皇の権能の限界、天皇の国事行為の委任)
1 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
2 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

憲法・第7条(天皇の国事行為)
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
1 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
2 国会を召集すること。
3 衆議院を解散すること。
4 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
5 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
6 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
7 栄典を授与すること。
8 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
9 外国の大使及び公使を接受すること。
10 儀式を行ふこと。
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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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