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東京ディズニーランドで成人式、ミッキー祝福 ・・・新成人に媚びる「成人式」が害悪では?

東京ディズニーランドで成人式 9回目、ミッキー祝福
(共同通信 1/11付)

千葉県浦安市の成人式は11日、東京ディズニーランド(TDL)で開かれ、ミッキーマウスやミニーマウスなどのキャラクターが新成人を祝福した。

TDLでの成人式は9回目で、浦安市の新成人の約7割にあたる約1100人が参加した。オープニングでミッキーマウスらが壇上に現れ、音楽に合わせてダンスを繰り広げると、晴れ着姿の新成人らで埋まった会場は大歓声に包まれた。

新成人の勝山彰子さん(20)は「ここで成人式をしたいから引っ越してきた。記念日をミッキーに祝ってもらえてうれしい」と笑顔で話した。

そもそも成人式は、戦後復興を志し、励まし合ったもの
初めての成人式は、戦後間もない昭和21年(1946年)11月22日に埼玉県蕨市(当時は蕨町)で行われた『成年式』です。

戦争で負けた日本は、北海道、青森、東京、横浜、宇都宮、名古屋、四日市、大阪、神戸、和歌山、徳島、岡山、呉、佐世保、福岡、小倉、熊本、鹿児島、ヒロシマ、ナガサキなど主要都市は、空襲・原爆で都市機能・生産機能に壊滅的ダメージを負った状態。モノを作る場所も、モノを買う余裕もなく、戦地から生還した復員兵や旧植民地からの引揚者で失業率は上昇の一途を辿り、虚脱と混迷の中にありました。

埼玉県蕨町も例外ではなく、「自分たちの祖国を、この町を平和で住み良い文化の高い町にしよう」と話し合い、高橋庄次郎氏は青年団を結成。そして「何としても次代を担う青年達には明るい希望を持たせ励ましてやりたい」と、昭和21年11月22日から24日の3日間にわたる『青年祭』を企画。青年祭の最初のプログラムとして行われたのが、『成年式』でした。

第1回成年式の式次第は次の通り
 ▽開会の辞(青年団長)
 ▽町長式辞
 ▽文部大臣の青年に與(与)ふる言葉(申請中)
 ▽埼玉県知事の青年に與ふる言葉
 ▽来賓祝辞(本県選出代議士 県議等)
 ▽成年者代表 誓の詞
 ▽閉会の辞

この時の成年式は、まだ一地方の青年団が企画した地方行事でしかありません。
戦中の政治体制がGHQによって変えられていく途上とはいえ、「文部大臣から激励の言葉をもらおう」と考えたあたりに、高橋庄次郎氏の「青年達を勇気付けたい」という信念の強さを感じます。申請が通っても代読だったでしょうが、“文部大臣閣下からの言葉”を欲したわけです。

ちなみに1946年は、第1次・吉田茂内閣の時で文部大臣は田中耕太郎氏。そのほか、大蔵大臣・石橋湛山、復員庁総裁・幣原喜重郎といった名前が並びます。

新成人に媚びる「成人式」が害悪では?
地方自治体の成人式担当は、「ディズニーランドへ連れて行ったり、タレントやミュージシャン、プロスポーツ選手などサプライズ・ゲストを招いたりしないと、なかなか今の若者は集まらないんですよ」「今の若者はシビアですからね。エコバッグやUSBメモリーなど、実用的な記念品でないと」と言うでしょう。

だったら、そんな式典、止めてしまってはどうでしょうか? 
「盛り上がるイベントを作ろう!」と考えている時点で、本来の目的を見失っていませんか? 成人式の目的は、「これから社会人として扱うぞ。社会人として、頑張っていこう」というケジメと励ましであって、エンターテインメントの提供ではありません。

また「“地元の大先輩の話を聞く”というだけでは新成人を集められない」という現象は、その地域コミュニティーによる教育の結果です。新成人に媚びて式典への出席率を上げるという対処は、何も解決していません。

成人の日とは、「新成人が、単に日本国へ生まれてきただけで享受できた恩恵を推し測り、自分たちが、後輩へ同じように恩恵を与えていく側になったと気付かされる日」。ここにディズニーランドでの遊びや、有名人の講演、記念品の実用性の有無など入り込む余地はないと思います。

必要なのは“社会参画への恐怖心”では?
――公立の小中学校で授業をタダで受けられたことが、グローバルに見てどれだけ希有で貴重だったのか。公立校を支えるために、地域の大人たちがどれだけ尽力していたのか。戦争にかり出されることもなく、児童労働が社会問題となることもなく、学生生活を満喫できたことがどれだけ贅沢なことだったのか。

これからは社会人だから、子どもたちを支える側だぞ。この社会を支える義務もあるが、民主主義だからこの社会を民主的に変える権利もある。今より良い社会があると思うなら、それを考えて、皆を説得して、作っていく側になったんだぞ――

必要なのは、堂々と酒もタバコもできるという問題の矮小化を粉砕する“社会参画への恐怖心”と、その恐怖心を克服する手掛かりとしての“先輩たちの体験談への渇望”。

地域コミュニティーによる教育は、成人の日に向けて「戦後60年間をどうやってこなしてきたか?」という市井の物語が求められる、もっと恩着せがましいものであって良いのではないでしょうか? 昭和21年、高橋庄次郎氏の頃から時代は下っていても、互助関係という社会の基本的仕組みは大して変わっていませんよね?


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関連記事
新成人への記念品、エコバッグやUSBメモリーも
(読売新聞 1/11付)

11日は成人の日。新成人への記念品は記念写真やアルバムなどが定番だが、北海道内ではユニークな記念品を贈る自治体も出てきた。

釧路市が選んだ記念品は「エコバッグ」。昨年から、成人式の式次第などを詰めて贈っている。10日の成人式でも、新成人に会場で手渡された。記念品の包装用紙や袋が会場周辺に大量にポイ捨てされていたため、ゴミ減量化を狙って採用。市担当者は「会場周辺のゴミが減りました」。

豊浦町は今年初めて、卓上用の電波時計を贈った。「時間を守り、節度を持って社会に出てほしいという願いを込めた」と町教委。新成人は「記念品の意味をそこまで難しく考えていませんが、時間はきちんと守ります」。

栗山町は今年初めて、USBメモリー(4GB)を記念品にした。新成人で組織する実行委員会が、「実用性が高いものを」と選んだ。成人式の様子を撮影した写真などのデータを収めて後日渡すという。

乙部町は成人式を昨年8月に開催したが、記念品には、山歩きなどに使えるアルミ製の飲み物ボトルを初めて採用した。若者の体力低下が指摘される中、新成人には「歩く」ことへの興味を持ってほしいと、あえてアウトドア用品を選んだ。町教委の担当者は「仕事をするにも勉強を頑張るにも、まずは健康が大事。元気な体を作ってほしい」と話す。
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鮎滝 渉

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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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