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震災発生から丸15年 ・・・神戸新聞 1995年1月20日社説 「被災者になって分かったこと」

忘れずに生きていきたい 震災発生から丸15年
(神戸新聞 1/17付)

阪神・淡路大震災 1.17のつどいで、午前5時46分、一斉に黙とうを捧げる参加者ら=17日午前5時46分、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・山崎 竜)

6434人が亡くなった阪神・淡路大震災は17日、発生から丸15年を迎えた。神戸市をはじめ兵庫県内の被災地では、地震が起きた午前5時46分に合わせて追悼行事が営まれ、あらためて犠牲者の冥福を祈った。

神戸・三宮の東遊園地で開かれた「阪神淡路大震災1・17のつどい」には、昨年より約2500人多い約8千人が訪れた。約1万本の竹灯籠のろうそくに火がともされ、「1995 1・17」の文字が浮かび上がる中、地震発生時刻になると、参列者は静かに手を合わせ、犠牲者に黙とうをささげた。

続いて遊園地内の「慰霊と復興のモニュメント」前で追悼のつどいが行われ、神戸市灘区の自宅が全壊、近くに住む祖母=当時(85)=を亡くした同市北区の下浦裕美さん(49)が遺族を代表し「震災は多くの大切なものを奪ったが、人として大切なこともたくさん教えてくれた。そのことを忘れずに生きていきたい」と述べた。

また、神戸市の矢田立郎市長は15年を振り返り、「復興への道のりの中で、『命』『地域での助け合い』『日ごろの備え』の大切さを学んだ。この過程で生まれた絆を忘れず、安全・安心なまちづくりを目指していく」と誓った。

「この町」で祈り一途 阪神・淡路大震災15年
(神戸新聞 1/17付)

「1・17」が巡ってきた。阪神・淡路大震災は17日で発生から丸15年。復興区画整理事業や再開発は最終盤に入り、新しい街並みに、6434人もの犠牲者が出た痕跡を見つけるのは難しくなっている。しかし、あの人は確かにこの町に生きた。だから、一途にこの町で祈りをささげる遺族がいる。(西尾和高、安藤文暁)

神戸市長田区のJR新長田駅南地区。再開発で、28棟のビルやマンションが建ち、かつての下町は一変した。

「1人になった15年は早いようで、長かったわ」。駅近くの大正筋商店街で、妻好美さん=当時(57)=を失った無職佐向信久さん(76)は話す。
同商店街で総菜屋を営んでいたが、店舗兼住宅は全壊。早朝から仕出しの準備をしていた夫婦は生き埋めになった。信久さんはどうにか外に逃れたが、好美さんの姿がない。大声で呼びかけたが、返事はなかった。間もなく猛火が迫った。焼け跡で焼骨を拾うことしかできなかった。

信久さんは2年後、脳こうそくで倒れ店を畳んだ。夫婦の故郷・和歌山に家を建て墓地も買った。「もう帰ろう」と何度も考えた。しかし、そのたびに、笑顔でよく働く妻の姿が頭に浮かんだ。「そばにいるような気がして離れられなかった」

今は、商店街沿いにある市営住宅の13階に暮らす。「ここは妻と精いっぱい生きた町。最後までここに住みたい」。17日は自宅から妻の亡くなった場所へ手を合わせる。

昨秋、土地区画整理が完了した淡路市富島地区。鮮魚店経営田中和良さん(54)は17日、慰霊法要が毎年営まれる地元の興久寺で、父禎一さん=当時(78)=をしのぶ。

木造2階建ての店舗が全壊し、1階にいた禎一さんは梁の下敷きになった。車で病院へ搬送中、息を引き取った。
町は碁盤の目のように整備されたが、住民が減り、なじみ客も減った。家族4人で富島を出ることも考えたが「父と切り盛りしてきた店がある」と、とどまった。

興久寺も震災で全壊し、本堂はプレハブのまま。「仮設の寺だけど、質素なたたずまいが心を落ち着かせてくれる。静かに手を合わせられる唯一の場所」

今月末、高校教諭の長男(32)が結婚する。「幸せになれるよう見守って」と語り掛けるつもりだ。

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関連記事
「被災者になって分かったこと」 神戸新聞 1995年1月20日社説
あの烈震で神戸市東灘区の家が倒壊し、階下の老いた父親が生き埋めになった。三日目にやっと自衛隊が遺体を搬出してくれた。だめだという予感はあった。

だが、埋まったままだった二日間の無力感、やりきれなさは例えようがない。被災者の恐怖や苦痛を、こんな形で体験しようとは、予想もしなかった。あの未明、ようやく二階の窓から戸外へ出てみて、傾斜した二階の下に階下がほぼ押し潰されているのが分かり、恐ろしさでよろめきそうになる。父親が寝ていた。いくら呼んでも返答がない。

怯えた人々の群が薄明の中に影のように増える。軒並み、かしぎ、潰れている。ガスのにおいがする。家の裏へ回る。醜悪な崩壊があるだけだ。すき間に向かって叫ぶ。何を、どうしたらよいのか分からない。電話が身近に無い。だれに救いを求めたらよいのか、途方に暮れる。公的な情報が何もない。

何キロも離れた知り合いの大工さんの家へ、走っていく。彼の家もぺしゃんこだ。それでも駆けつけてくれる。裏から、のこぎりとバールを使って、掘り進んでくれる。彼の道具も失われ、限りがある。いつ上から崩れてくるか分からない。父の寝所とおぼしきところまで潜るが、姿がない。何度も呼ぶが返事はなかった。強烈なガスのにおいがした。大工さんでは、これ以上無理だった。

地区の消防分団の十名ほどのグループが救出活動を始めた。瓦礫の下から応答のある人々を、次々、救出していた。時間と努力のいる作業である。頼りにしたい。父のことを頼む。だが、反応のある人が優先である。日が暮れる。余震を恐れる人々が、学校の校庭や公園に、毛布をかぶってたむろする。寒くて、食べ物も水も乏しい。廃材でたき火をする。救援物資は、なかなか来ない。 いつまで辛抱すれば、生存の不安は薄らぐのか、情報が欲しい。

翌日が明ける。近所の一家五人の遺体が、分団の人たちによって搬出される。幼い三児に両親は覆いかぶさるようになって発見された。こみ上げてくる。父のことを頼む。検討してくれる。とても分団の手に負えないといわれる。市の消防局か自衛隊に頼んでくれといわれる。われわれは、消防局の命令系統で動いているわけではない、気の毒だけど、という。

東灘消防署にある救助本部へいく。生きている可能性の高い人からやっている、お宅は何時になるか分からない、分かってほしいといわれる。十分理解できる。理解できるがやりきれない。そんな二日間だった。

これまで被災者の気持ちが本当に分かっていなかった自分に気づく。“災害元禄”などといわれた神戸に住む者の、一種の不遜さ、甘さを思い知る。 この街が被害者の不安やつらさに、どれだけこたえ、ねぎらう用意があったかを、改めて思う。(三木康弘)


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阪神・淡路大震災で神戸新聞本社も被災。
しかし、2本の電話回線と印刷所、記者・編集者たちは生きていた。京都新聞の協力を得て、神戸新聞は1995年1月17日の夕刊から被災地の状況を内側から報じた。

毎日増えていく死亡者数。カメラを向ける先には、倒壊したビルや家屋、遺体にすがりつく遺族、わずかな望みをかけて生き埋めになった家族の救助を待つ人たち。神戸新聞紙上も、死亡者数、被害状況を伝えていた。

それを一変させたのが、社説「被災者になってわかったこと」だった。
生き埋めになっていた父の死亡を聞かされた三木康弘氏が、震災後、初めて書き下ろしたこの社説は、「神戸新聞が報じるべきこと」を明確にさせた。神戸新聞では、震災から立ち直ろうとする人たちの姿、そんな人たちに役立つ生活支援情報が大きく取り上げられるようになった。

神戸を忘れないことともに、真の論説の姿も問いたい。
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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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