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【追記】11年度の子ども手当満額は困難 野田副財務相 ・・・高福祉高負担を切り出すのは左派

11年度の子ども手当満額は困難 野田副財務相、財源難で
(共同通信 1/31付)

野田佳彦財務副大臣は31日、出演したNHK番組で、2011年度からの子ども手当の満額支給に関連し「ハードルは高い」と述べ、民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた満額支給の実現が難しいとの認識を示した。

11年度から2万6千円の満額支給を実施した場合、地方負担分などを含め年間5兆円程度の財源が必要となる一方、税収の大幅な落ち込みが直ちに回復しないとの見通しがあるため。財務省の政務三役が、満額支給について見直しの考えを示したのは初めて。

財務省の試算では11年度は51兆円超の歳入不足に陥る見込み。この数字にはマニフェスト項目は反映されておらず、満額実施となれば歳入不足が拡大する恐れもありそうだ。

ただ野田氏は「(満額支給が)できないとは言っていない。これからの作業だ」と説明。今年6月までに取りまとめる11年度から3年間の歳入や歳出規模の見通しを踏まえ、満額支給が可能かどうかを慎重に見極める必要があるとの意向を示した。

番組に出演した自民党の与謝野馨元財務相は「5兆円は人の所得を移転させるだけ。(財源を)どこから取ってくるかの話をせずにばらまく話だけをするのは不誠実だ」と厳しく批判。

高福祉高負担を切り出すのは左派 民主党の役回り
消費税率引き上げ論が出てくると、「デフレ不況の中で家計に、そんな余裕はない」という一言で思考停止してしまいます。

しかし、一般歳出・53兆円でさえ税収で賄えずに借金で穴埋めし、毎年・20兆円の借金返済をしているのが今の日本国の姿。これで世界第3位の経済大国を運営する中央政府だというのですから、情けなくなってきます。
どこかで“中福祉小負担”という、自民党が作ってきた日本国政府像を終わらせる必要があるのではないでしょうか?

いまベターな立ち位置にいるのは、中道左派の民主党です。
労働者側に立つ民主党が“高福祉高負担”の日本政府像を描くことは、至極、もっともな展開だと考えられます。「家計に余裕はない」と言っても、高福祉の対価として「子どもの教育・医療・飲食費、定年退職した両親の生活費が全額国家負担」となれば、事情は変わってくるでしょう。

例えば「公立高校実質無償化」は、これまで家計で考えてきた学資保険や教育費積立を再考させ、家計負担を軽減する方向へ向かうものです。

さらに考え方を進めて「国を牽引するエリートは、国家が育てる」という理想の元、旧七帝大(東京大、京都大、大阪大、名古屋大、東北大、北海道大、九州大)は学部に関係なく、全額国費負担で授業料無料とすることも考えられる選択肢です。

中には、旧帝大の全額国費負担と育英会等の奨学金が重複する学生が出てくるでしょう。
ある一人の生徒で国費負担と奨学金重複した時、国費負担を優先する考え方を採れば、奨学金の枠が一人分空くことになります。つまり学生にとって、一生懸命に勉強して全額国費負担となる大学へ行くことが、親を早くに亡くした等の事情で、将来を拓くのが難しくなった同世代を互助する社会貢献へもつながるわけです。

「生活保険としての税金」として質と量の検討を
一家計一家計で日々やりくりしてきたことが、巧く稼げている家計からの再配分を含めて、家計と政府間でやりくりする仕組みへ移行させることは可能です。

「税金をとられるのは嫌だなぁ」というイメージから、「税金を納めておけばとりあえず安心」というイメージへ変えられれば、一気にその方向へ流れ出すでしょう。一家計で完結させようとするから「家計での節税」というフレーズまで生じるわけで、「生活保険としての税金」となれば意外と大きな額でも許容されるのではないでしょうか?

企業側から自民党が考えるのなら、「どうせ不景気で法人税収は上がらない。今のうちに、超低率法人税で外国企業の本社を日本へ集中させよう」という発想もできるかもしれません。

が、日本人の気質を考えた場合。「生活保険としての税金」というイメージをアピールして、政府へも下手な資産運用など考えさせずに、コツコツとお金を回していく方が、適合するのではないでしょうか?
「日本人の価値観は多様化した」と言いますが、「不況のときの就職先は、役所か有名大企業」「成果主義よりも年功序列」「ステップアップより終身雇用」といった態度は変わっていません。「ニッチ市場を見つけて、起業しよう」という気運も、急速にしぼんでいます。

日本人はやはり日本人で、「ケインズか? 自由主義か?」という米国流より、北欧に多い“高福祉高負担”の方が巧く日本は回っていくのではないでしょうか?


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参考記事
「国の形」の議論を始める時(森信茂樹 中央大学法科大学院教授)
経済政策というものは、時々の異なる思想で運営される運命にある。「失われた時代」と称されるここ20年でも、まったく異なる二つの思想で経済運営が行われてきた。

変遷する経済政策の思想
一つは、90年代バブル経済崩壊後のケインズ政策である。「短期的には財政赤字が拡大しても、減税・公共事業により需要を拡大して経済が回復すれば、税収は増加し財政赤字は縮小する」という考え方で、小泉内閣の成立前まで続いた考え方である。結果的には巨額の減税で歳入レベルを構造的に低下させ、無駄な公共事業を全国展開させる結果に終わった。

小泉内閣はこれを否定し、「大きな政府は非効率、政府の規模が小さいほど経済効率がいい」「効率良い政府で経済が活性化すれば、税収も増え赤字は解消される」という新たな考え方の下、規制緩和・構造改革による経済活性化と財政赤字の解消(プライマリーバランスの黒字化)を目指した。一方で、税制改革による歳入確保努力はなおざりにされてきた。

このような二つの思想に基づく経済政策は、現在まで続くデフレ経済と危機的な財政赤字から判断する限り、とても成功とは言い難いもので、そのことが民主党政権登場につながる原動力となった。

新たな鳩山内閣は「コンクリートからヒトへ」という政策スローガンを打ち出した。公共事業を削減して社会保障を充実させ、それを経済成長につなげるというような意味だと考えられる。しかし、昨年末に公表された経済成長戦略は、抽象的すぎて「国の形」が見えるようなものにはなっていない。「国の形」とは、受益と負担のバランスを取った上で、どの程度の規模の政府が何を行うのか、その具体的な姿を示すことである。はっきりしないまま、2010年度予算で示されたものは、「中福祉・小負担」で、受益と負担の間の莫大なアンバランス(財政赤字)である。

民主党マニフェストで約束された、「新規施策の財源は歳出削減で」が実行されず、他方で「4年間は消費税率を引き上げない」としているので、今後とも「中福祉・小負担」といういびつな「国の形」は続きそうである。

政府の規模と経済成長の関係
最新のOECD統計を使って、政府の規模と経済成長の関係を考えると、いろいろ新たなことが見えてくる。まず社会保障支出と経済成長の関係であるが、これまで高齢化で社会保障支出が嵩んでくると国の活力が落ちると喧伝されてきたが、社会保障支出のレベルと経済成長との間には、負の関連は見受けられない、それどころか、社会保障レベルが上がるにつれて経済成長は安定的になっている。

次に、社会保障支出が充実している国ほど経済格差が小さいこと、格差が小さく平等度が高い国ほど、経済成長が高くなっていることも見て取れる。さらに、受益と負担のアンバランスのもたらす財政赤字が大きいほど経済成長が低いことが分かる。

このような事実の因果関係は必ずしもはっきりしないが、あえてストーリーを考えてみると「安定的な財源に裏打ちされた社会保障の充実は、人々に安心感を与え財布のひもを緩ませる。それが安定的な需要を生み出し経済成長につながる。また、格差が少ない社会では、みんなが切磋琢磨するので国民全体のレベルが上がり経済成長につながる」ということではなかろうか。

切磋琢磨する国へ
そこで、「政府の規模を今より大きくして、人々の勤労意欲を高めるような方向で社会保障制度を充実させ、生活の安心度合いを高める。同時にそれに見合う負担を求め、経済リスクにつながる財政赤字の拡大を防止する」ということが新たな思想として出てくる。

社会福祉の内容を、医療・年金・介護中心から子育て、低所得者対策へ、さらには教育へとシフトさせる。グローバル経済の下で、中国等からの低価格品流入による低所得化・非正規雇用化を防ぐ最大の対策は、教育の質を上げ労働の付加価値を高めていくことだ。

このような政策にはいずれも財源が必要となる。そのためには、国民と政府の相互信頼が不可欠である。事業仕分けの恒久化といった無駄の排除を継続的に行うシステムの導入により国民の理解を得ることを考えなければならない。

国会が始まったが、議論の本質は、皆が安心して「切磋琢磨」することのできる国づくりを行う具体的な形と、その意思を問いただすことではなかろうか。

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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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