中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2つの動力源を持つ“ハイブリッド車”という技術 ・・・ハイブリッド車の位置、販売方法の誤り(3)

新型「プリウス」国内全車リコールへ
(読売新聞 2/7付)

トヨタ自動車は6日、ハイブリッド車の新型「プリウス」のブレーキに不具合が発生した問題で、国内で販売済みの全車両について、リコール(回収・無償修理)の実施を決め、販売店に伝えた。

国土交通省と調整した上で、今週前半に正式発表する。

国内では、法律で定めた保安基準を満たさず、原因が設計や製造過程にある場合、国交省へのリコール届け出が義務づけられている。トヨタはプリウスの不具合は欠陥ではないとして、自主改修である「サービスキャンペーン」も検討したが、信頼回復を優先し、厳格なリコールに踏み切ることにした。リコールでは、不具合の原因となったアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の電子制御プログラムを修正する。

昨年5月に発売された新型プリウスは米国など約60か国・地域で計30万台以上が販売されており、米国などでもリコールや自主改修で同様の無償修理を行う。

プリウスは、「ブレーキが利きにくい」といった苦情が日米で100件以上寄せられていることが3日わかった。販売済み車両への対策を発表する前に1月末から工場で生産する車両に改善策を講じていたこともわかると、内外で不信感が強まり、5日に豊田章男社長が緊急記者会見で早期に具体策を決める考えを示していた。

蒸気機関から始まった自動車の歴史
前回までの記事では、まず「TOYOTAは、“ハイブリッド車”という新技術のコンセプト、その新技術の販売方法を謝ったのではないか?」という問題提起をし、「重量級の電子機器を積んだ車として、ソフトウェアのアップデートサイクルを作るなど、“プロダクション・タイプ”から“マス・プロダクション・タイプ”への成長は顧客参画で進める販売方法を採ること」を試考しました。

今回は「“ハイブリッド車”という技術を、どのように位置付けるか?」という話。

“T型フォード”が有名なため、「自動車=ガソリン車」というイメージがありますが、最初の自動車は蒸気自動車でした。蒸気機関車(1804年に初実用)や蒸気船よりも古く、1769年にフランスのキュニョーが発明したものが最初とされています。

次に市場へ登場したのが実は電気自動車で、蒸気、電気、ガソリンでデファクトスタンダードの座を争っていました。
特に、構造がシンプルで低速時にノッキングなどを起こさない電気自動車への期待は高く、ガソリン車よりも早い1899年で時速100kmを実現して有望視されていました。ただ一つ課題として残ったのが航続距離でした。その解決策の一つとして考えられたのが、「車に発電機を積もう」という発想。「ガソリンエンジン→発電器→整流器→蓄電池→電動モーター」という電気駆動方式です。

しかしちょうどその頃、ガソリン車の要素技術が大きく進展し、安定的に市場へ供給できる量産型ガソリン車“T型フォード”が登場。安価に購入できて、ガソリンをタンクに注げばどこまでも走れる“T型フォード”と、その延長にあるガソリン車が市場を席巻します。
蒸気自動車も電気自動車も廃れていきました。第一次世界大戦前後のことです。

2つの動力源を持つ“ハイブリッド車”という技術
「電気モーターで自動車を走らせよう」というのは、一周回ってきた“二周目の試み”にあたります。この歴史の中で、“ハイブリッド車”という技術はどこに位置付けられるものなのでしょうか?

Hondaは、自社の得意分野とそうでない分野を割り切っており、「主動力源はあくまでエンジンであり、モーターは補助動力」としています。モーターは、発進と加速時にエンジンの補助として、またエンジンでは効率の悪い低速走行時(時速30~40km)に動かすもので、基本的にエンジンで走ります。

Hondaのハイブリッド車も回生ブレーキが利き、減速に入るとエンジンが止まって、運動エネルギーを電気エネルギーへ変換して回収・蓄電します。
しかし、電気モーターはあくまで補助動力ですから、ブレーキも従来のガソリン車と同様に油圧ブレーキがメイン。「いったんブレーキを踏めば、回生ブレーキが利いているかどうかにかかわらず、油圧ブレーキは利いたままの状態になる」という設計を採ります。

一方のTOYOTAは、走行中にエンジンもモーターも動かし、燃費効率が高くなる最適状態へ持っていくよう制御させる仕組みになっています。

■THSⅡ(トヨタハイブリッドシステムⅡ)






TOYOTAのHPより)

「エンジンもモーターも最高効率で」という考え方は、いかにもTOYOTAらしい発想です。ですが、この両方をとるという基本思想が、エンジンブレーキ、回生ブレーキ、油圧ブレーキ、ABSが絡むブレーキシステムも複雑化させ、不具合につながったのではないでしょうか?

おそらくハイブリッド車でも、電気自動車でも、「ブレーキは、従来からの油圧ブレーキとABSで完結。回生ブレーキは、自動車の運動エネルギーを活用した補助的充電機能」と考えることは可能でしょう。こうするとブレーキの課題は、再び「タイヤでうまく摩擦を得る油圧の加減」へ戻って分かり易くなります。

また「電気モーターで自動車を走らせる“二周目の試み”」が成功し、電気自動車(EV)がデファクトスタンダードとなるなら、ハイブリッド車は過渡期の技術と位置付けられます。ハイブリッド車は、もう少し軽量なシステムでも良いのではないでしょうか?


――――――――――――――――――――――――――
関連記事
◆トヨタ社長謝罪、顧客に届かず 米で厳しい評価 ・・・ハイブリッド車の位置、販売方法の誤り(1)(10/2/6)
◆重量級の電子機器を積んだ車“ハイブリッド車” ・・・ハイブリッド車の位置、販売方法の誤り(2)(10/2/6)
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
アクセスカウンター
プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

スポンサー広告
↓あなたもブログ始めるなら↓ 無料blog

↓アフィリエイト始めるなら↓ アフィリエイト・SEO対策

↓英会話を始めるなら↓ 英会話スクールWILL Square

↓アクセスアップなら↓
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング参加中
応援してやってくださいm( _ _ )m
↓ワンクリックお願いします↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 ニュースブログへ

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 漫画ブログへ

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

本を買う
↓楽天ブックスを使う↓

---------------------------
↓アマゾンで商品検索↓

---------------------------
↓ベストセラー本のご紹介↓
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。