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BRICs、自国通貨での貿易決済推進 ・・・「人民元」決済になると元の切り上げは?

BRICs、自国通貨での貿易決済推進
(日経新聞 4/16付)
【ブラジリア=佐藤賢】新興国の代表であるBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)4カ国は15日夜(日本時間16日午前)、ブラジリアで首脳会議を開いた。国際通貨基金(IMF)など国際金融制度改革で協調し、新興・途上国の発言力を拡大する方針で一致。BRICsの2国間貿易で米ドルを介さない自国通貨建て決済を研究することを盛り込んだ共同声明を発表して閉幕した。

声明は国際金融改革に重点を置き、6月の20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)をにらんで、世界秩序の多極化に向けた結束をアピールした。ドルに代わる国際基軸通貨体制の具体策にまでは至らないものの、中印を軸に先行した景気回復で世界経済での存在感を高める中、新しい国際経済秩序づくりで米国を牽制する意図もにじむ。


・・・「人民元」決済になると元の切り上げは?
現在の為替レートは「1ドル=6.83元」。
中国企業が、中国で作った製品を米国へ輸出して100ドルで売ると、683元の売上高を得られる計算です。先進国はこの人民元は安過ぎるとしており、中には1ドル=3元、つまり中国企業が100ドルで売って300元の売上高になるぐらいが妥当としている意見もあります。

歴史的に観るといまの中国は、1985年、円高ドル安を容認する『プラザ合意』直前の日本と同じような立場にいます。

プラザ合意以前の日本は1ドル=235円という円安を享受し、莫大な貿易黒字を得て日本経済を潤していました。
しかし、プラザ合意がなされたその日のうちに1ドル=205円となり、その後も急速に円高が進行します。急速な円高は日本に『円高不況』をもたらし、それを乗り切るための『定期金利政策』、誰でも幾らでもお金を借りて土地・株式を転がす『バブル景気』を経て、今の1ドル=92~93円という現状に至ります。

1985年以降の日本の経緯を考えると、1ドル=3元、人民元が今の倍の価値になる元高ドル安はあり得る未来です。
「中国ばかりが儲けているのだから当然だろう」という気分にもなりますが、元高ドル安は、ドルが相対的にさらに弱くなることを示しています。これが円とドルの関係にまで波及した場合、円高ドル安を誘引し、1ドル=70円や80円といった円高不況を呼び込む恐れもあります。

人民元切り上げについて菅財務相の歯切れが悪い理由が、元高ドル安のあおりを受けて円高ドル安になることを危惧したものであれば、菅財務相は合格点の取れる経済閣僚だということになります。

「人民元」には、対ドルを無視できる可能性もある
ただし、1985年の日本と2010年の中国には、2つの大きな違いがあります。

1つ目は、中国には人口・13億人という巨大マーケットを抱えていること。
世界の20%が中国人なのですから、何とも圧倒的な市場規模。内需拡大政策を図っている中国が再び外需頼みを必要とするのはもう少し先、一人っ子政策の強烈な副作用“超少子高齢化社会”に直面する2020年代以降でしょう。

2つ目は、「人民元」決済圏を拡大させ得ること。
周辺諸国と戦争の経験はあるものの第2次世界大戦の戦勝国であり、清の時代からそれほど影響範囲を変えることなく、国際政治の舞台で“途上国の代弁者”としてやってきた中国には、幅広い選択肢があります。

すでに中国に隣接する東南アジアの国々では一部「人民元」決済が浸透し始めており、軍事的・資源政策的にアフリカ諸国との関係も強めています。「これからは、我々中国との貿易は、すべて人民元で決済しましょう」と中国が持ちかけた場合、世界の20%という巨大市場は対ドルのリスク分散として機能し、かなり多くの国々が真剣な検討に入るでしょう。

自国通貨決済ができる経済圏が拡大するということは、日本円が宮崎県と大阪府でやりとりされるように、例えば人民元がベトナムとナイジェリアでやりとりされるようになるということ。そうなってくると中国にとって、「いま、元は対ドルでいくらか?」という関係を考慮する必要性は薄れていきます。

第2次世界大戦で敗戦国となり、戦後、何かとアジア諸国から危険視されていた日本。そんな日本にとって、日本円決済圏を拡げることは「大東亜圏構想の再来か?」と国際世情を騒がせるだけであり、夢のまた夢の選択肢です。

中国の外需先は、米国ではなくアフリカかもしれない
2020年代を考えると、中国の外需の行く先は、物に満ちあふれている米国でなければならない理由はありません。急速な経済成長を続けるいまの中国が外国製品の吸収先となっているように、アフリカ大陸は新たな外国製品の吸収先となっているでしょう。

現在、アフリカの人口は9億人程度ですが、人口増加地域。2025年には、世界人口の17%を占めると考えられており、家計所得の増加余地も大きい潜在的な巨大マーケットです。

15世紀、明の鄭和が率いる大船団は、東南アジア、インドからアラビア半島、アフリカの東海岸(現ケニア)まで到達しています。15世紀後半から始まった欧州列強による植民地争奪戦には参加できなかったものの、旧宗主国ではないという中国の地位は、現代では有効に働くでしょう。

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関連記事
中国GDP、11.9%の高成長 1~3月
(朝日新聞 4/15付)
【北京=琴寄辰男】中国国家統計局が15日発表した今年1~3月の国内総生産(GDP)成長率は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比11.9%だった。2007年10~12月(12.0%)以来の高成長。力強い景気回復が確認されたことは、中国の経済政策運営の焦点となっている通貨・人民元の切り上げを促す材料になる。


金融危機が深刻化していた前年同期(09年1~3月)の水準が低いため、成長率が高めに出ている面もあるが、09年10~12月(10.7%)に続き、2四半期連続の2ケタ成長となった。年後半は成長率が下がり、今年の年間成長率は9%前後に落ち着くとの予想が多い。「8%前後」という中国政府の年間目標の達成は難しくなさそうだ。ドル換算した名目GDP総額で日本を抜き、世界2位になるのも確実な情勢だ。

政府の内需拡大策で高水準が続くインフラ整備などの固定資産投資は、1~3月も前年同期比25.6%増と高い伸びを示した。特に都市部の不動産開発投資は同35.1%増と、09年年間の16.1%増を大きく上回り、不動産市場の過熱ぶりを裏付けた。個人消費の動向を示す消費総額も1~3月に同17.9%増と堅調だった。

一方、外需は、1~3月の輸出額が同28.7%増と回復し、水準では金融危機が深刻化する前の08年1~3月を上回った。ただ国内景気の回復で輸入額も急増し、3月単月の貿易収支は約6年ぶりの赤字になった。中国政府は「世界経済はなお多くの不確実性に直面している」(胡錦濤国家主席)と、先行きへの慎重な見方を崩していない。

中国政府が「3%前後」への抑制を年間目標とする消費者物価は、3月は前年同月比2.4%上昇で前月(2.7%)より鈍化した。一方、3月の主要70都市の不動産価格は、平均で同11.7%上昇し、05年7月の月次統計開始以降で最高の上昇率を記録した。背景には、人民元対ドル相場の上昇抑制のための「元売りドル買い介入」で国内にもたらされる過剰な人民元がある。一段と強まる不動産バブルも、人民元切り上げを中国当局に迫りそうだ。

人民元の為替制度改革について、胡主席は12日のオバマ米大統領との会談で「具体的な改革の措置は、世界経済情勢の変化と中国の経済運営状況を総合的に考える必要がある」と指摘。景気回復の勢いや輸出の復調ぶり、国内のインフレ圧力などを見極める姿勢を示している。


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鮎滝 渉

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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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