中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

仕分け第2弾:8事業廃止、14事業を縮減 ・・・参院選マニフェストとの整合は?

8事業廃止、14を縮減 刷新会議の独法仕分け
(読売・朝日・共同通信 4/24付)

政府の行政刷新会議(議長・鳩山首相)は23日、東京・日本橋の貸会議室で、「事業仕分け」の第2弾の作業を始め、内閣、外務、国土交通、厚生労働、経済産業の5府省が所管する9独立行政法人の27事業のうち、住宅金融支援機構(国交省所管)の住宅資金貸付業務など8事業を「廃止」と判定した。

8事業すべてを廃止すれば、約1400億円(2009年度決算ベース)の国費削減となる。

▽内閣府所管で、沖縄科学技術大学院大学の設立準備を行う「沖縄科学技術研究基盤整備機構」の運営委員会も、1回の会議費用が1800万~3000万円かかった経緯など高額な報酬や経費が問題視され、運営見直しが求められた。

▽外務省所管では、国際協力機構(JICA)の運営費交付金(国内施設運営費など)について、昨年11月の事業仕分けで指摘した施設の統廃合や役職員の給与水準引き下げなどへの取り組みが不十分だとして、さらなる縮減を求めた。
同機構については、関連公益法人やOBが役員を務める民間企業などとの取引も問題視。こうした法人・企業との関係見直しや、契約企業の経営状態などの情報公開を義務づけ、透明性を高めるよう求めた。

▽住宅金融支援機構の直接融資のうち「賃貸住宅向け」(2010年度予算4085億円)と「街づくり」関連(同4037億円)などを「廃止」と判定。
住宅金融支援機構の住宅ローン事業では、民間金融機関の未回収金を補填する住宅融資保険(同673億円)を「廃止」、長期ローン「フラット35」の資金を調達する証券化支援業務では不要資産の国庫返納を求めた。

▽厚労省所管では、福祉医療機構が高齢者の年金を担保に金銭を貸し出す年金担保貸付事業が「高齢者のなけなしの生活資金を担保にさせるのはおかしい」などの意見が相次ぎ、廃止とされた。ただ、同制度は約34万人(2008年度末)が利用しているため、仕分け人から「現行貸し付けの移行期間を理解し、代替制度やセーフティーネットを用意する」との意見も出た。
同事業は、高齢を理由に金融機関から融資を受けにくい高齢者が闇金融などに向かうのを防ぐため、01年度に創設された。

▽厚労省所管の「労働政策研究・研修機構」では、3事業のうち、成果普及と労働政策研究の2事業は「民間の方が優れたものもあり、一定の役割を終えた」として「廃止」と判断。

▽厚労省所管のハローワークの職業指導官の研修などを実施する労働大学校は「規模を縮減したうえで国が実施」となった。

▽国立病院の職員を「非公務員」とすることも決まった。

▽国立病院機構の診療事業(同7989億円)など14事業の「縮減」を求めた。

▽経済産業省所管で、中小企業の転業や創業を支援する「中小企業基盤整備機構」の議論では、機構が積み立てていた資金について「プールしておく理由にならない」(民間仕分け人)として、2000億円を国庫に返納すべきだと結論が出た。

▽中小企業基盤整備機構が全国9カ所の中小企業大学校で実施する経営研修(同48億円)は「自治体や民間の判断に任せるべきだ」と地方移管を含めた見直しを求めた。

・・・参院選マニフェストとの整合は?
民主党が参院選のマニフェストの叩き台として示しているものは、昨年の衆院選政権公約(マニフェスト)で掲げた7項目に、「成長力資本(成長戦略)」と「新しい公共」を加えたもの。

「生活の立て直し」「安定」を基本的視点に、(1)ムダづかい根絶 (2)子育て・教育 (3)年金・医療 (4)地域主権 (5)雇用・経済 (6)消費者・人権 (7)外交――を政権公約の柱へ。さらに、「成長戦略」として、科学技術や技術革新(イノベーション)、文化資源の活用などを想定し、「個性と協調を重視したソフトパワー強化」を追加。「新しい公共」としては、非営利組織(NPO)への寄付優遇税制拡充などを挙げています。

また、行政刷新会議は事業廃止だけで“哲学”はなし?
JICAには、高コスト体質のほか、発展途上国支援事業で同機構が「完了した」とする事業に欠陥の疑義があるものもあり、事業仕分けよりも外部査察の必要性を感じています。厚労省所管の「労働政策研究・研修機構」の廃止は、村上龍氏による『13歳のハローワーク』『新・13歳のハローワーク』などの方が良くできており、理解できます。

しかし、経済波及効果の高い住宅取得支援事業と考えられる「住宅金融支援機構」における事業廃止には、疑問を感じます。

金融危機直後、外需一辺倒の日本は、急激な輸出減少で手痛い目にあっています。日本経済には、リスク分散先として1億2000万人のマーケットに相応しい内需が不可欠なわけです。にもかかわらず、景気浮揚の雰囲気に乗って住宅市場が盛り上がってきている2010年4月時点で、住宅融資保険の廃止、「フラット35」の不要資産返納。

「住宅融資保険」や「フラット35」の利用申請が増え始めるのは、企業業績の改善見通しとともに、自分の年収見通しが落ち着いてきて、実家からも生前贈与で1500万円まで支援してもらえるようになった、まさにこれからでしょう。このタイミングでの住宅取得支援事業の縮小は、“政府による景気回復妨害”ではないでしょうか?

民主党は、国際競争力の強化支援まで止めるのか?
中小企業関連でも、中小企業大学校は個人的に社会人大学院へできるはずだと思っていますから、中小企業基盤整備機構から他へ移管する方向性は解ります。

ですが、中小企業基盤整備機構が高度化(集積化)支援のために積み立ててきた2000億円の国庫返納は、考えられない回答です。
日本の中小企業は、人件費に物を言わせた中国やベトナム企業と競争中であり、ゆくゆくはアフリカ企業とも戦うわけです。日本の中小企業は、今のうちに経営改善・企業体力向上策を済ませてしまわなければなりません。しかし、外国企業との競争の熾烈さは民間銀行もよく解っており、中小企業から融資申請があっても二の足を踏むのが実情です。

だからこそ、中小企業基盤整備機構による企業支援・2000億円が要るわけです。融資リスクの一部を同機構が持ってくれることで、民間銀行も中小企業の話を聞いてくれるようになります。

さらに付け加えれば、亀井郵政相案を丸呑みした『郵政改悪案』で、民間銀行が保有している金融資産はゆうちょ銀行へ吸い上げられようとしています。ゆうちょ銀行がこれまでやって来たことは、日本国債での資産運用のみ、企業融資の経験は全くありません。目利き・企業査定ノウハウのないゆうちょ銀行に、中小企業が経営改善をするための融資査定などできませんよね?

結局、民間銀行から吸い上げた金融資産で、ゆうちょ銀行が日本国債を買って終わり。これでは、民主党マニフェストの「科学技術や技術革新(イノベーション)、文化資源の活用」と整合性が取れていないように思います。

哲学のない歳出カットなら、政治家がやらなくとも良い
もっとも、いずれの結論も枝野行政刷新会議担当大臣らしいとは思います。

日本経済の設計や景気刺激策は、あくまで仙石国家戦略担当大臣・菅財務大臣の領分として、けじめを付けておられるのでしょう。そのけじめが無ければ、あらゆる事業において廃止という選択肢はなくなります。

けれども、哲学のない歳出カットなら、政治家がやらなくとも良いでしょう。そういった歳出カットは、予算総額の枠を決められた時の官僚の得意分野です。
哲学のない歳出カットを、政治家が行う意味はあるのでしょうか?

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
アクセスカウンター
プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

スポンサー広告
↓あなたもブログ始めるなら↓ 無料blog

↓アフィリエイト始めるなら↓ アフィリエイト・SEO対策

↓英会話を始めるなら↓ 英会話スクールWILL Square

↓アクセスアップなら↓
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング参加中
応援してやってくださいm( _ _ )m
↓ワンクリックお願いします↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 ニュースブログへ

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 漫画ブログへ

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

本を買う
↓楽天ブックスを使う↓

---------------------------
↓アマゾンで商品検索↓

---------------------------
↓ベストセラー本のご紹介↓
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。