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もんじゅ手順書に操作法書かず、訓練もなし ・・・零細企業かっ!東海村で懲りろよ

もんじゅ手順書に操作法書かず、訓練もなし
(読売新聞 5/12付)

日本原子力研究開発機構は11日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で10日に起きた、出力調整に使う制御棒の操作ミスについて、手順書に具体的な操作法の記載がなかったことを明らかにした。

操作ミスした運転員は、「微調整棒」とよばれるこの特殊な制御棒の操作訓練を受けたこともなく、実物をこの日、初めて操作した。

もんじゅは、出力を下げるために制御棒を最下部まで挿入する際、残り6ミリ・メートルからはボタンを小刻みに押し、慎重に下ろす手順を定めている。ところが、操作ミスのあった微調整棒は、残り3ミリ・メートルになると挿入速度が他の制御棒の4分の1に落ちる。したがって、運転員はふつう、ボタンを余計に押し続けて挿入を完了するという。

しかし操作をミスした運転員は、そのような操作方法が手順書に明記されていなかったため、微調整棒に異常が起きたと考え、挿入作業を中止したという。

・・・零細企業かっ!東海村で懲りろよ
マニュアルなし、訓練なしって、「お前らは、青息吐息の零細企業かっ!」という話でしょう。

ところが周知のように「もんじゅ」は“超”の付く高コスト体質。
建設だけで当初予算・5900億円をかけており、ナトリウム流出事故後も費用投入が続けられ、これまでに投じられた費用は9000億円にのぼります(9000億円は、国の歳出で言うと全国の裁判所歳出の3年間分、環境省の4年半分)。さらに、維持管理費として毎年200億円を投じることになっています。

おカネだけでなく、時間も膨大にありました。
冷却用ナトリウム流出事故後、もんじゅは14年5カ月間も運用を停止していました。ずっ~~~と開店休業中だったわけですから、関係各所に運転再開の陳情にかけずり回る上役以外では、時間が有り余っていたはずです。“高速増殖炉”という高度のなことをやろうとしているのであっても、マニュアルの全面改訂、全マニュアルの点検・再編集をする時間もあったでしょう。それも、模擬訓練をして、作業の一つひとつに注意書を付けるぐらいの精度で。

核燃料を使うにあたって、マニュアルの徹底がいかに重要なことであるかは、被曝者・666名、死者2名という被害を出した1999年の「東海村JOC臨界事故」で十二分に戒められたことです。

日本は、原子力発電所を輸入しようとしている時
しかも今は日本が国策として、日本の原子力発電所を、エネルギー需要が急加速している新興国や途上国へ輸入しようとしている時。「もんじゅ」が転ぶことは、日本の原子力技術に傷を付けること。日本国経済の足を引っ張る所業です。

日本国が財政難にあるというのに、誰も原子力研究者の自己満足のために、毎年200億円もおカネを出そうとしているわけではありません。

メタンハイドレードの実用化は遅々として進まず、日本近海の天然ガス調査も進まず、“核分裂炉”ではなく“核融合炉”はまだまだ先の話。そうした日本のエネルギー政策を背景とした上で、「高速増殖炉が実用化できるなら、将来的に日本国民へ利益を還元できるかもしれない」と白羽の矢が立っているのが高速増殖炉・もんじゅです。

最先端研究にたずさわる立場というものは、本人の努力だけで得られたものではありません。それは国の研究であろうと、企業の研究であろうと同じで、そもそも“最先端の研究分野におカネを出せる母体”が無ければ、その研究は存在することさえできません。
国の研究であれば1億2000万人の国民が納めた税金、企業研究であれば外回りで1件1件契約を取ってくる営業マンや、製造工場のラインで機械油にまみれた工員たちが稼ぎ出す売上金があるからこそ“研究開発費”が出てくるわけです。

にもかかわらず、訓練なしのド素人を、マニュアルも持たせずに核制御棒の操作へ当たらせるなど言語道断。「現場監督の懲戒処分程度では済まない話だ」というのは、きっと自覚してないでしょうねぇ。


――――――――――――――――――――――――――
参考資料
東海村JOC臨界事故 (Wikipedeiaより)
1999年9月30日、茨城県那珂郡東海村で、JCO(株式会社ジェー・シー・オー)(住友金属鉱山の子会社)の核燃料加工施設が起こした臨界事故。666人の被曝者と死者2名を出した、国内最悪の原子力事故。

事故原因は、旧動燃が発注した高速増殖炉の研究炉「常陽」用核燃料を加工する中間工程を担うJCOのずさんな作業工程管理である。
JCOは「常陽」用の燃料を加工するにあたり、国の管理規定に沿った正規マニュアルではなく「裏マニュアル」を運用しており、例えば、原料であるウラン化合物の粉末を溶解する工程では、正規マニュアルでは「溶解塔」という装置を使用した手順だったが、裏マニュアルではステンレス製バケツを用いた手順に改変されていた。

事故当日はこの裏マニュアルをも改悪した手順で作業がなされていた。具体的には、最終工程である製品の均質化作業で、臨界状態に至らないよう形状制限がなされた容器(貯塔)を使用するところを、作業の効率化を図るため、別の、背丈が低く内径の広い、冷却水のジャケットに包まれた容器(沈殿槽)に変更していた。

その結果、濃縮度18.8%の硝酸ウラニル水溶液を不当に大量に貯蔵した容器の周りにある冷却水が中性子の反射材となって溶液が臨界状態となり、中性子線等が大量に放射された。これは制御不能の原子炉が出現したようなものである。
ステンレスバケツで溶液を扱っていた作業員の一人は、「約16kgのウラン溶液を溶解槽に移している時に青い光が出た」(チェレンコフ光)と語った。「うちが起こした事故はうちで処理しなければならない。」(社長・工場長談)とJCO関係者らが、数回に分けて内部に突入して冷却水を抜き、連鎖反応を止めることにより事故は終息した。

中性子線量が検出限界以下になったのが確認されたのは、臨界状態の開始から20時間経った午前6時半だった。水抜き作業等で被曝した人は計18人、その後のホウ酸水注入で被曝した人は6人だった。
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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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