中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

宮崎県、3月末に口蹄疫見逃し(共同通信) ・・・いやいや、今は犯人捜しをしている場合でなくて

宮崎県、3月末に口蹄疫見逃し 立ち入りも疑わず
(共同通信 5/18付)

宮崎県で4月23日に口蹄疫の感染疑いが確認された水牛について、県の家畜保健衛生所が、最初の感染疑い例が確認される約3週間前の3月末に農場に立ち入り検査をしたのに、典型的な症状がないため口蹄疫の可能性を疑わず、結果的に感染を見逃していたことが18日、分かった。

立ち入り直後に遺伝子検査をしていれば、感染した疑いのあることが分かったとみられ、早期に対策を取る機会を失ったことになる。

宮崎県は同日、同県川南、高鍋、新富各町の農場15カ所で口蹄疫感染の疑いがある牛や豚計30頭が確認されたと発表。県はこれらの農場で飼育中の計2万8454頭を殺処分する。処分対象は126カ所で計約11万4千頭となった。

県によると3月末、同県都農町の農場のかかりつけ獣医師から「下痢の症状がある水牛がいるが原因が分からない」と家畜保健衛生所に連絡があった。

同衛生所がすぐに立ち入り検査し、便などを採取したが、口の中がただれるなど口蹄疫の典型的な症状がなく、遺伝子検査などはしなかった。

その後、3月末に採取した検体を遺伝子検査したところ、口蹄疫の陽性反応が出た。

・・・いやいや、今は犯人捜しをしている場合でなくて
そもそも口蹄疫は感染力の強い病気であり、かつ普通の発熱や下痢の症状のみに止まる潜伏期間が平均で6日間もある病気。
前回、日本で口蹄疫が確認されたのは2000年のことであり、それは実に92年ぶり。今回も10年ぶりのことですから、余程、東アジアにおける口蹄疫発生状況に神経をとがらせた獣医師でもない限り、口蹄疫感染を疑うことは難しかったと考えられます。

ヒトの病気で言えば、「咳と発熱の症状から、結核を疑え」と言っているようなもの。明治の日本ならともかく、現代日本では「いつものカゼ薬が効きませんねぇ。ちょっと精密検査しましょう」とか、カゼではあまり見られない重症化を受けて、ようやく疑いを持つところでしょう。
読売新聞も共同通信似たような文面で同じ記事を出していますが、そんな「神業をやってのける獣医師を育ててきましたか?」という話です。

今回の口蹄疫を言うなら、昨年の新型インフルエンザだって「最初に見逃したのは誰だ?」ということ。あまり有意義な話ではありませんよね?

現役学生の言う獣医師の多くは、「ペットのお医者さん」
ここ数年、獣医師は「なりたい職業」の上位にランキングされるようになっています。ただし、そこでイメージされているものの多くは「ペットのお医者さん」。実際に、獣医学部を卒業した学生の進路も、ペットを対象とした“小動物臨床獣医師”を希望する比率が年々高まっています。

一方、家畜や酪農に関わる獣医師を“産業動物臨床獣医師”と言いますが、こちらは敬遠される傾向にあります。牛や馬の体温を直腸で計るなど、大型動物を扱う産業動物臨床獣医師は肉体的負担が大きく、活躍の場も地方の農村となるため人気が出にくいのです。

畜産農家や酪農家側としては、「食の安全」「食肉、鶏卵のトレーサビリティ」といった観点から需要は高まっています。けれども、地方自治体や公的研究機関など公務員の獣医師でさえ、相次ぐ組織の統廃合に伴う人員削減や事業の縮小・外部委託によって、収入どころか身分的にも不安定となっています。

「しんどい仕事で、大切な仕事であるのに、産業動物臨床獣医師を厚遇してこなかった」
犯人捜しをするなら、そこまで話を突き詰めていかなければ不公正でしょう。

対岸から犯人捜しをするのは、非礼に過ぎます
今もなお、九州の獣医師は1戸1戸の農場を見て回り、感染が確認されれば殺処分を言い渡していっているわけです。

殺処分と言っても、ただの殺処分ではありません。1戸の牧場で飼われていたものは全頭処分となり、廃業・破産宣告をするようなものです。さらに、かかりつけの獣医師なら、出産にも立ち会ったかもしれませんし、「食欲がないみたいだ」「下痢をしている」と聞いたら往診に駆けつけて、農家と一緒に育ててきた牛たち、豚たちを殺処分にしなければならないわけです。
畜産・酪農家の方々と苦楽を共にしてきた獣医師たちにとって、これほど心を削り、身を削る日々は無かったのではないでしょうか?

それを対岸から犯人捜しをするのは、非礼に過ぎます。
対岸からやることは、大量の人員と物資を用意して九州へ送ること。「市ヶ谷の自衛隊は動かせないか?」「石灰をかき集めろ!」と、送り込める人員と物資を目一杯まで準備し、輸送する手はずを整えて、宮崎を助ける方法、九州を助ける方法を考えることでしょう。


――――――――――――――――――――――――――
関連記事
「普段の下痢」…宮崎県が口蹄疫発生見逃し
(読売新聞 5/18付)

宮崎県内で被害が拡大している口蹄疫を巡って、農林水産省が最初の感染疑い例を確認した3週間前の3月下旬、同県家畜保健衛生所が、感染した水牛を診察しながら発生を見逃していたことがわかった。

同省などによると、同県都農町で水牛を飼育する農家から、かかりつけの獣医師を通じ、県家畜保健衛生所に「水牛が発熱している。牛乳の出も悪い」という連絡があったのは3月31日。

この日のうちに同衛生所の職員は立ち入り検査を実施し、4頭の水牛に発熱や下痢などの症状が出ているのを確認した。しかし、「普段の下痢」と判断して口蹄疫の可能性を疑うことなく、通常の風邪の検査をしただけで、同省にも報告しなかったという。

この水牛農家から南東に600メートル離れた繁殖牛農家では4月9日、口の中がただれた牛が1頭見つかった。同衛生所はこの時も口蹄疫と見抜けず、20日に「最初の感染事例」として発表した。このため最初の水牛についても22日に血液の遺伝子検査を行った結果、ようやく23日に口蹄疫の感染疑いが判明したが、この時点で既に5例の感染(疑い含む)が発覚していた。口蹄疫の検査結果は通常、1日か2日で判明するため、もし3月末の段階で実施していれば4月初旬には拡散防止対策がとれたとみられる。

口蹄疫は、早期に家畜の移動制限などを講じる必要があり、口蹄疫に詳しい後藤義孝・宮崎大教授(家畜微生物学)は「県が3月の時点で徹底した消毒などの対策を取っていれば、ここまで感染は広がっていなかった可能性がある」と指摘している。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
アクセスカウンター
プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

スポンサー広告
↓あなたもブログ始めるなら↓ 無料blog

↓アフィリエイト始めるなら↓ アフィリエイト・SEO対策

↓英会話を始めるなら↓ 英会話スクールWILL Square

↓アクセスアップなら↓
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング参加中
応援してやってくださいm( _ _ )m
↓ワンクリックお願いします↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 ニュースブログへ

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 漫画ブログへ

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

本を買う
↓楽天ブックスを使う↓

---------------------------
↓アマゾンで商品検索↓

---------------------------
↓ベストセラー本のご紹介↓
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。