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財政健全化:新卒が生涯で負担する公的債務は1人あたり1395.3万円 60歳なら155.0万円

10年以内に黒字化=基礎収支で目標-菅首相
(時事通信 6/14付)

菅直人首相は14日午後、衆院本会議での各党代表質問で、財政健全化に向けて、政府が今月中にまとめる「財政運営戦略」に、2020年度までに国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化する方針を明記する考えを明らかにした。自民党の谷垣禎一総裁への答弁。

首相は、自民党がプライマリーバランスを10年以内に黒字化するとしていることに触れ、「私たちもそれで十分かどうかは別にして、この程度の目標はしっかりと掲げたい」と述べた。

首相は「強い経済、強い財政、強い社会保障実現のため、不退転の覚悟で臨みたい」と強調。自らが提案した超党派の「財政健全化検討会議」について、谷垣氏が参加の前提として民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)の撤回などを求めたのに対し、首相は「与野党の壁を越えた議論をぜひ行いたい。ややこしい条件を抜きにして一緒に議論しよう」と呼び掛けた。 

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、首相は「(同県名護市辺野古に移設するとした)日米合意を踏まえつつ、沖縄の負担軽減に全力を尽くしていきたい」と述べた。

小沢一郎民主党前幹事長の「政治とカネ」の問題に関し、首相は「自ら決断して幹事長を辞任し、政治的には大きなけじめを付けた」と指摘。野党側が求めている同氏の国会招致について「国会での扱いについては国会で決めてもらいたい」と述べるにとどめた。

09年度末の公的債務残高883兆円、1人あたり693万円・・・
財務省が発表した、2009年度末の公的債務残高は約883兆円。これを、前回の国勢調査から推計される2010年の日本国の人口・1億2738万人で割れば、1人あたりの負担は693万円。「もう借金は止めないと」という思いになります。

勝間流では、日本政府が持っている米国債や国有地等の資産売却で、公的債務残高は約400兆円減らせることを重視するそうです。
が、鮎滝に言わせれば、日本国が黒字体質とならなければ、何も解決したことにはなりません。約90兆円の米国債を売り払うことが出来たら幾分か楽になることは確かですが、それで米国の景気を冷ました場合、日本国は輸出依存体質であるにもかかわらず有力な輸出先市場を縮小させることになります。

わが家の借金を祖父母の遺産で返済しても、わが家が借金体質から抜け出さなければ、再び借金を増やすことになるでしょう。そこで案の定、また大きな借金を抱えてしまったとしたら、あてにできる遺産はもう存在しないため、自己破産するしか手がなくなってしまいます。
問題の勘所は、あくまでわが家のランニングコストが収入を上回っていること、月々の生活費が月給よりも大きいという点です。

世代によって“残っている就労期間”は異なる
「赤ん坊と高齢者とでは、“残っている就労期間”が違うよなぁ。借金を返すには働いて稼ぐしかないから、この世代間格差は大きな問題なのではないか?」と、勝間氏への反論を考えている中で、ふと疑問に思いました。

もちろん、定年後も消費税等を払っておられるため、高齢者の負担が全くの“0円”というわけではありません。

しかし、日本国の公的年金は、積立方式ではなく賦課方式を採っています。
賦課方式の年金とは、現役時代に積み立てた貯金を取り崩すというものではなく、現役時代に積み立てていた額と期間に応じて、現役世代の平均所得の何割かを定年後の世代が受け取るという方式。その姿は、所得の再分配であり、“現役世代による定年後世代の扶養”です。

だからこそ鮎滝は“就労所得”にこだわり、「就労所得において、幾ら負担しているか?」を見るべく、人口推計を使って各世代の総就労期間(年・人)を計算してみました。

※65歳定年制で計算し、65歳以上は0年間。20歳以下も就労予備軍として就労期間を45年間。
 0~ 4歳・・・45(年)×539万(人)=2億4255万(年・人)
 5~ 9歳・・・45(年)×561万(人)=2億5245万(年・人)
10~14歳・・・45(年)×593万(人)=2億6685万(年・人)
15~19歳・・・45(年)×606万(人)=2億7270万(年・人)
20~24歳・・・45(年)×681万(人)=3億0645万(年・人)
25~29歳・・・40(年)×743万(人)=2億9720万(年・人)
30~34歳・・・35(年)×838万(人)=2億9330万(年・人)
35~39歳・・・30(年)×970万(人)=2億9100万(年・人)
40~44歳・・・25(年)×862万(人)=2億1550万(年・人)
45~49歳・・・20(年)×790万(人)=1億5800万(年・人)
50~54歳・・・15(年)×766万(人)=1億1490万(年・人)
55~59歳・・・10(年)×881万(人)=8810万(年・人)
60~64歳・・・ 5(年)×976万(人)=4880万(年・人)
65~69歳・・・ 0(年)×829万(人)=0(年・人)
70~74歳・・・ 0(年)×695万(人)=0(年・人)
75~79歳・・・ 0(年)×591万(人)=0(年・人)
80~84歳・・・ 0(年)×432万(人)=0(年・人)
85歳~  ・・・ 0(年)×385万(人)=0(年・人)

国民1人が1年あたりに負担する金額は、約31万円
各世代の総就労期間の合計数は28億4780万(年・人)となり、これで883兆円を割ると「国民1人が1年あたりに負担する金額」が算出されます。その額は31万0064円。

この1人が1年あたりに負担する金額を各世代の“残っている就労期間”で掛けると、各世代が生涯で負担する公的債務が次のように出てきます。
 0~ 4歳・・・1395.3万円
 5~ 9歳・・・1395.3万円
10~14歳・・・1395.3万円
15~19歳・・・1395.3万円
20~24歳・・・1395.3万円
25~29歳・・・1240.2万円
30~34歳・・・1085.2万円
35~39歳・・・930.2万円
40~44歳・・・775.1万円
45~49歳・・・620.1万円
50~54歳・・・465.1万円
55~59歳・・・310.1万円
60~64歳・・・155.0万円
65~69歳・・・0円
70~74歳・・・0円
75~79歳・・・0円
80~84歳・・・0円
85歳~  ・・・0円

随分と不条理な世代間格差 しかしそれでも
超就職氷河期を乗り越えた新卒者が1395.3万円も返済し、団塊世代の大量退職者が155.0万円や0円。
随分と不条理な世代間格差ですが、“就労期間”が気力・体力から決まってくるものである以上、憤慨しても仕方がありません。

また、「そんなにも借金をするぐらいなら、子どもをうむと子どもが可哀想」というのも、経済学としては誤り。

1人より2人、3人と兄弟姉妹を作ってあげた方が、子どもたちの1人あたりの負担は減ります。一家庭・家計に限っても、一人っ子同士で結婚して、お互いの両親四人の老後と自分たちの子どもの面倒を見るのは大変です。しかし、3人兄弟や4人姉妹という二人が結婚して両親の老後を考える方が楽観的になれます。

定年75歳制などで、少しでも負担を和らげる
医療の発達を考慮して、定年を65歳から70歳へ、70歳から75歳へと延長すると生涯負担を幾分か和らげることが出来ます。

65~69歳で829万人、70~74歳で695万人もおられますから、現状の人口構成比で定年70歳制を採ると、国民1人が1年あたりに負担する金額は約26.1万円へ縮小。定年75歳制を採ると、国民1人が1年あたりに負担する金額は約22.4万円に減ります。
定年75歳制の場合、24歳以下が生涯で負担する公的債務は1230.7万円へ抑えられる計算となります。

定年後にエンジニアとしのキャリアを活かして、同じエンジニア同士で起業した方々が、しばしばニュースになります。当人にとっては生き甲斐や自己実現なのでしょうけれども、それこそが、日本国の現状にも適った行動なのだと思います。

「返済できる金額である」という合理的な認識は大切
また、「生涯で1395.3万円という借金は、充分に返済可能な数字」という冷静な判断も重要です。
一生に一度の買い物である住宅・マンションは、一般に4000万円ぐらいを予算に見ます。そのことを思えば、平均的にはきちんと返せる金額です。後は、返し始めるのが早ければ早いほど、返済が楽になるという次元の問題だと考えられます。

住宅ローンを引き合いに出している時点で、公的債務としては異常値です。
とはいえ、お金で済む話。それを「こんな借金、知~らない」と日本国を倒産させて、ほとんどの国へビザなしで渡航できる日本国パスポートの信用力、世界で2位、3位の経済力を争ってきた評価への積み重ねまでを失うのはナンセンスです。

私有財産に対する借金返済ではないけれども、発展途上国にうまれていたなら得られない、日本国という貴重かつ有用な共有財産を維持するために必要な借金返済なら、完済以上のメリットがあるはずです。

返せる金額のうちに、返済方法を決めるのが“大人の責務”
そこへ行くと、消費税率引き上げ絶対反対を掲げ、一見して弱者の味方を装っている社民党には疑問を感じます。

公的債務を減らさない限り、新卒の若者たちが1395.3万円の公的債務を背負うことに変わりはありません。消費税というかたちで広く薄く負担するか、昇級が極まる50代、60代の所得から徴税するか、定年を10年延長して75歳とするか、何かしらの対応策を練らない限り公的債務は膨らむ一方です。

超党派の“財政健全化会議”への参加を蹴るあたり、社民党は「私たちは、ずっと野党でしたし、日本の公的債務など負担しません」と言っているように聞こえます。

参議院議員選挙において日本国の財政健全化は、最重要争点の一つです。特に、今年、初めて投票権を行使する20歳の若者、年が若ければ若いほど、「自分が負担する公的債務を数百万円という単位で減らせるかどうか?」を左右する大きな選択となります。

――――――――――――――――――――――――――
関連記事
財政健全化会議、参加できぬ=福島社民党首
(時事通信 6/13付)

社民党の福島瑞穂党首は13日、那覇市で記者会見し、菅直人首相が超党派の「財政健全化検討会議」創設を呼び掛けたことについて「消費税を値上げしないと明言してからにしてほしい。値上げのための議論ならくみすることはできない」と述べ、消費増税の可能性を否定しない限り、参加を拒否する考えを示した。

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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