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旅行消費が約1兆円増加=休暇分散化効果を試算―観光庁 ・・・中小企業での週休2日が先でしょう

旅行消費が約1兆円増加=休暇分散化効果を試算―観光庁
(時事通信 6/28付)
観光庁は28日、大型連休を地域ごとにずらして設定する「休暇分散化」構想を実現させることにより、国民の旅行消費額が約1兆円増加するとの試算結果を公表した。同庁は「休日分散化は大きな経済効果が期待できることが実証された」としている。

同庁はゴールデンウイーク明けの5月中旬に、国民の休暇分散化に関するアンケート調査をインターネットを通じて実施。今年のGW中に実際に旅行した人と、しなかった人の両者を対象に、休暇分散化実現後の意向を尋ねた。

それによると、交通渋滞や観光地の混雑などを理由に旅行しなかった層の32.1%が分散化後は「旅行に行く」と回答。旅行した層でも全体の35.7%が「宿泊数を増やす」などと答えた。

同庁は、これらを踏まえて旅行消費額を試算。その結果、休暇分散化後に見込まれる宿泊などの需要増により約9890億円分の消費が新たに見込まれることが分かったとしている。


「休暇分散化アイディアボックス」に回答してみた
経済産業省と観光庁が共同で、「休暇分散化アイディアボックス」を始めたため、回答してみました。

設問は全部で8問。選択肢形式の「あなたの立場を選んで下さい」だけへの回答も可能で、記述形式の「選んだ選択肢に関するアイデア」は任意。

●設問1:あなたにとって、休暇取得の分散化は効果があると思いますか。

あなたの立場を選んで下さい:春の大型連休の分散化、秋の大型連休の創設のいずれも効果がないと思う。

選んだ選択肢に関するアイデア:
「供給側の論理」から言えば、取引先がブロックをまたぎ、発注・納品が滞るのはマイナス。

従来は、一斉休日だからこそ、お互いに休業であり問題なかった。しかし、ダラダラと「今週は東海にある当社が、来週は関西にある得意先が休業」とずれては、商談ペースは2倍の時間が必要になる。

休日分散に備えて在庫を積み増ししておくという手も、倉庫代の加算を生む。最終的に消費者へ届ける価格を下げなければならない中で、そのコストは無視できない。企業の利幅が減れば、社員給与にも少なからず響く。消費の元手である収入が減れば、消費も減る。

●設問2:あなたにとって、休暇取得の分散化のメリットと感じられるものを教えてください。 年次有給休暇を消化する口実にはなるだろう。しかし、取引先や商談窓口担当が働いていたら、こちらは休めない。

あなたの立場を選んで下さい:メリットは特にない。

選んだ選択肢に関するアイデア:
ワークシェアリングが徹底され、担当が入れ替わっても引き継ぎが完璧に出来る仕組みがあるなら話は別だ。だが、それが存在しない以上は、結局、休日出勤を増やし、有給はかえって取りにくくなり、旅行の計画すらままならなくなる。

●設問3:あなたにとって、休暇取得の分散化のデメリットと感じられるものを教えてください。

あなたの立場を選んで下さい:休日の異なる取引先との連絡が難しくなり、企業の経済活動等に支障が生じる。

選んだ選択肢に関するアイデア:
休日の異なる取引先との連絡が難しくなり、企業の経済活動等に支障が生じる。

東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所はどうするつもりなのか? 目まぐるしく経営環境が変化する中で、証券取引所も、順次に休業するつもりなのか?

上場企業にとっては、上場先取引所の他地域と異なる休日が、時価総額への反映に対する新しいリスクとなる。そのリスク回避を考えれば、東京証券取引所以外の取引所への上場は考えられず、東京一極集中を促進する。日本は狭いのだから、そのように腹を括るのも一つの姿勢だとは思うが。

実業においても支障がある。景気の悪い年は「仕事量の調整」という口実で休まされるだろうが、当然、そのような年の可処分所得は少ないため、基本は”巣ごもり”。

逆に、景気のいい年なら「商機」を逃さないため出勤を選ぶだろう。

観光庁が想定している休暇分散による観光業の充実は、景気が十年以上の長期的安定状態にでもない限り、実現されない。

●設問4:あなたは、休暇取得の分散化が実施された場合に何をしますか。

あなたの立場を選んで下さい:家でゆっくり過ごす

選んだ選択肢に関するアイデア:
ブロックをまたいだ取引先に合わせた休日出勤の可能性が高いことを考えると、宿泊旅行・海外旅行という選択肢は難しい。

学校の休みと連動することから、地域行事への参加はあるかもしれない。が、休日計画を立てようがない状態では、家でゆっくり過ごすのが基本となる。


●設問5:あなたは、「国民の祝日」の一部を休日ではない記念日とするとともに、休日については地域ブロックごとに別の日に設定することについてどう思いますか。

あなたの立場を選んで下さい:全ての祝日が休日であった方がよい

選んだ選択肢に関するアイデア:
アメリカ合衆国が経済活性化を理由として独立記念日の分の休日を他へ移すことがないように、祝日と休日を分けるのはナンセンス。

そもそも、国民の祝日に関する法律(祝日法)において、
第一条  自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
第三条  「国民の祝日」は、休日とする。
とあり、「国民の祝日をなぜ休日としているのか?」という法の精神はきちんと述べられている。

終戦記念日を「英霊をたたえ、国民全員が平和を祈願する日として、国民の祝日としよう」といった活動ならともかく、祝日と休日を切り離し、祝日の意味を希薄化するのは論外。

●設問6:休暇取得の分散化は、どの程度の地域に分散すべきだと思いますか。

あなたの立場を選んで下さい:5地域程度(例:「北海道・東北・北関東」、「南関東」、「中部・北陸信越」、「近畿」 「中国・四国・九州・沖縄」)

選んだ選択肢に関するアイデア:春と秋の連休における、ブロックによる休暇取得の分散化は不要。

ただし、お盆とその前後での分散化は、あってよいと考える。学校は元から夏休みであるため、「国民の祝日」と密接につながっている春と秋の連休とは、質的にも異なる。

その場合、隣県が広範囲に休むよりも、ある地域は休んでいてある地域は働いているという状態によって、日本全体としては一定の生産水準を維持されるのが望ましい。よってお盆の前には、北海道・東北・北関東、近畿、お盆の後は、南関東、中部・北陸信越、中国・四国・九州・沖縄という分け方になると考える。

●設問7:休暇取得の分散化は、どの程度の期間にわたり実施すべきだと思いますか。

あなたの立場を選んで下さい:その他

選んだ選択肢に関するアイデア:春と秋の連休での休日分散化は考えられない。

お盆の前後で、前に1週間、後ろに1週間の範囲で調整するのが許容範囲。
フランスのように広大な農地があるわけでもなく、鉱物資源がとれるわけでもない日本。人材みが資源である日本にとって、国中がダラダラと休むという選択肢はあり得ない。

●設問8:「年次有給休暇の取得を促進することが大前提」というご意見がありますが、あなたはどのように考えますか。

あなたの立場を選んで下さい:その通りだと思う

選んだ選択肢に関するアイデア:日本人は、自分が労働者であるとともに消費者であるという認識を深め、収入に見合った消費機会をきちんと取るべきだとは思う。心身のバランスなしに良い仕事は出来ないし、イノベーションは生み出せない。

隣に中国という13億人市場、その先にインドの13億人市場、アフリカの10億人市場がある中で、1億2000万人という日本市場はリスク分散先に止まる。が、その内需は無視できるほど小さくはない。その内需が、明日のイノベーションへの原動力となるなら大いに歓迎である。

しかし、心身をリフレッシュさせる休日確保の選択肢が、休暇分散化のみだとは考えられない。

例えば、週休二日などという勤務が出来ているのは大企業だけであり、中小零細企業は週休一日が当たり前であり、それさえも不定期になりやすいのが現状である。これを労働基準法の改正によって「労働者には1カ月内に最少でも5日の休日を取得させる。そのうちの1度は2日間の連休でなければならない」とし、法律の後ろ盾で、大企業に振り回される中小零細企業でも交渉力を有する社会整備は果たされていない。

経産省と観光庁の「休暇分散化」は、そうしたきめ細かな社会整備を放棄して、フランスという成功例のある休暇分散化に飛びついているだけにしか見えない。

観光庁が試算した「休暇分散化による経済効果1兆円」のために、日本の生産力を5兆円落とすような運用であれば、休暇分散化に意味はないと考える。

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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