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日銀、現状「緩やかに回復しつつある」 ・・・日本経済の足を引っ張り続ける日銀を止めよ!

日銀決定会合:政策金利0.1%に据え置き 全員一致
(毎日新聞 8/10付)

日銀は10日、金融政策決定会合を開き、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を年0.1%程度に据え置くことを全員一致で決めた。会合後の声明文で「国際金融資本市場の動きを通じて内外の経済に与える影響に注意する必要がある」と指摘。米経済の減速懸念の高まりなどを背景に為替市場で進む円高が日本経済にも悪影響を及ぼしかねず先行きに警戒感を示した。白川方明総裁が同日午後、記者会見する。

日銀は同声明文で、景気の現状について「緩やかに回復しつつある」との判断を維持。先行きも「回復傾向をたどる」とのシナリオを堅持した。

米国では7月の統計で雇用回復の遅れが鮮明になったことを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が10日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和に踏み切るとの観測が拡大。外為市場で1ドル=85円割れ寸前まで円高・ドル安が進行したこともあり、日銀の対応が注目されていた。【清水憲司】

日本企業の利益幅を縮めている元凶 ―日銀―
8月10日の外国為替市場は、1ドル=85.72円、1ユーロ=112.94円という円独歩高。

米国も、ドル安という為替の優位性を生かし切れずに雇用状況が足踏みしていてダメです。EUも、ギリシャ問題を抱えていてダメですよ。しかし、日本も多くの企業が「10年度は1ドル=90円、1ユーロ=120円」という為替予想で利益計画を立てており、1ドル=85円の円独歩高は異常な過大評価です。

確かに8月9日発表された日本の2010年上半期の経常収支は、黒字額が前年同期比47.3%増の8兆5262億円と大幅に増加しています。

ですが、だからと言って、日本が円高に応えられるようになったわけではありません。日本は「加工貿易国」であり、円高は、基本的に日本企業の利益を削ぐ方向で働きます。

日本企業は10年度の為替相場を1ドル=90円で想定しており、米国で自動車を1万ドルで販売できれば、90万円で売れた利益が上がると考えています。ところが円高が進んで1ドル=85円となれば、85万円で売ったということであり、想定より5万円も利益が縮小したことになります。

日本企業が失敗したわけでもないのに、自動車1台あたりの利益が4万円、5万円と縮小しているわけです。販売台数が1万台なら4億円、5億円、10万台なら40億円、50億円の利益縮小です。

原材料が安くなろうとも、外国で売れなければ不良在庫
別に日本企業が失敗しているわけでもないのに、月間で何十億円も何百億円も為替相場での差損を被るなどたまったものではありません。自動車や電化製品を外国で販売している大企業の利益縮小は、当然に、日本国内の中小部品メーカーへのコスト削減圧力に繋がっていくわけで、日本は経済的利益だけでなく、技術力まで失ってしまいます。

もちろん、日本企業は多くの原材料を外国から輸入しているため、原材料費が5000ドルなら、45万円払うところを42.5万円で済むという恩恵もあります。ですが、円高でいくら原材料が安く買えるようになろうとも、完成させた製品を外国で売れなければ不良在庫を増やすだけで儲けにはなりません。

「円高=日本不利」という構造は経済局面がどうなろうとも変わりません。これは、加工貿易国ニッポンの宿命です。日本にとって円高を容認する理由は、唯一、国際政治圧力がかかったときだけです。

日銀は誰の目線で「緩やかに回復しつつある」などと言っているのか?
いまの日本・米国・EUの間で円独歩高が生じる理由は、単純に外国為替市場での需要と供給の関係上、「円」が不足しているということでしょう?

08年上半期、リーマンショック前で原油価格が1バレル=130ドルを越えた頃。産油国の首脳たちが、100ドル札の束で机を叩きながら「こんな紙切れで我が国の石油は売れない」と豪語したことがありました。品位に欠ける行き過ぎたパフォーマンスではありますが、そのぐらいドルが外国為替市場に余っていたわけです。

その後のリーマンショックで原油価格は急落し、ドバイショックなどもあって産油国の首脳たちはおとなしくなりました。が、米国はリーマンショックから立ち直るべく金融緩和へ舵を切り、余っていたドルは吸収されることなく外国為替市場に残っています。いまのドル安は米国経済が弱いだけでなく、ドルが余っていることも大いに影響していると考えて間違いないはずです。

ちなみに08年7月17日の為替相場は、1ドル=106.09円、1ユーロ=167.90円。つまり、「先進国同士の通貨において、たった2年で、1ドル=106.09円から1ドル=85.72円へ振れた」わけです。

米国輸出産業にとって有利なこのドル安を生かせない米国の弱さにもガッカリですが、いつまでもドル余りに付き合っている日銀の鈍さには幻滅を覚えます。「日本銀行券」を発行している日銀は、一体、どこの誰の利益を守るために動く機関なのでしょうか?

白川日銀総裁殿、何にもしないなら辞めはったら?
日銀には、政策金利の決定以外にも量的緩和という金融政策手段があります。

金融庁が日本国中の銀行に対して「リスクの高い企業株式・証券よりも、安全な日本国債を買いなさい」と指導した成果もあり、金融機関による中小企業向け貸出残高は1998年に340兆円もあったにもかかわらず、2008年には260兆円を割るところまで減少しています。

日本の中小企業に需要がないわけではなく、中小企業の側は技術革新・イノベーションを実現しなければ生き残れないと、研究開発に充てる資金を欲しています。しかしながら、多くが資金調達計画通りに借り入れができず、新事業の規模を縮小させてスタートさせたり、新規事業そのものを取りやめてしまっているのです。

円独歩高にさらされて輸出品から得られる利益を削られる輸出産業。融資を断られてチャレンジする機会を奪われ続ける日本の中小企業。デフレスパイラルから抜け出す気配すらない家計事情。
そう、いま日本の「円」は不足しているのです。日本国内の貨幣市場においてでも、外国為替市場においてでもです。

もし日銀が、民間金融機関がこぞって積み上げてきた日本国債を買い取って、「円」を増刷すれば。98年からの10年間で縮小した中小企業向け融資・80兆円を回復できれば、第2のSONYやHONDAを生み出すことだって出来るかもしれません。

ソフトバンクの前身であるコンピュータ卸売業者「ユニソン・ワールド」を孫正義社長が立ち上げたのは1980年。
三木谷浩史社長が楽天の前身である株式会社エム・ディー・エムを設立したのは1997年。
Amebaのサイバーエージェントが藤田晋社長と数名の従業員で設立されたのは1998年。
GREEが田中良和社長の個人的な趣味から始まったのは2004年。

「一代で大事業を興す」というのは、決して過去の話ではありません。
「人の夢は終わらねぇ!」はマンガだけの話ではありません。

日銀総裁を、なぜ今国会で参考人招致しなかったのか?
日本に暮らす人々のチャンスを悉く奪い続けている白川日銀総裁を、どうして今国会で参考人招致しなかったのでしょうか?

日銀の独立性があるからできない? そんなわけありません。米国議会は、バーナンキFRB議長を平気で公聴会へ呼びつます。

日本国政府・財務省が、電話や面談で日銀総裁を問い質すというのは問題でしょう。
けれども、「日本国国民の知る権利」を実行するため、日本国国会が日銀総裁の見識を公の場で聴くことは当然のことです。でなければ、日本銀行が日本の唯一の中央銀行でいる理由は、日本国民に対して超然していることになってしまいます。日本は、国民主権・法治国家であり、日銀も当然にその対象です。

日本国債を消化するために、民間金融機関に日本国債を買わせて民間企業への投資を引き上げさせてきた金融庁も重罪ですが、1ドル=85円に対してノー・プランという中央銀行総裁はもっと罪深いことを知らしめるべきだったのではないでしょうか?


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関連記事
国の借金、900兆円突破=過去最高を更新―6月末
(時事通信 8/10付)

財務省は10日、国債や借入金、政府短期証券の合計残高(国の借金)が6月末時点で904兆0772億円と、前回公表の3月末に比べ21兆1538億円増加し、過去最高を更新したと発表した。7月1日時点の人口推計(1億2742万人)で割ると、国民1人当たり約710万円の借金を負う計算になる。

国の借金のうち、普通国債は3月末比11兆7804億円増の605兆7520億円、特殊法人に対する貸し付け原資となる財投債は約1.6兆円増の123兆8187億円。国債全体では13兆3194億円増の733兆8084億円と最高額を更新した。

政府短期証券は約9.2兆円増の115兆2089億円で、国庫金の減少を補うため財務省証券の発行が増えた。
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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

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