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菅首相、23日にも白川日銀総裁と会談 ・・・この遅さはグローバル時代に不適

菅首相、23日にも白川日銀総裁と会談
(時事通信 8/17付)

菅直人首相が23日にも日銀の白川方明総裁と会談することが17日、分かった。政府関係者が明らかにした。円高の進行や国内総生産(GDP)の伸びが大幅に減速したことを踏まえ、国内外の経済・金融情勢について意見交換する。政府は予備費や2009年度決算剰余金を財源とした追加経済対策の検討に入っており、首相は日銀に協力を求めるとみられる。

首相と日銀総裁の会談は6月21日以来で、菅内閣では2回目となる。

・・・この遅さはグローバル時代に不適
日本企業は、2010年度の為替相場を「1ドル=90円、1ユーロ=120円」と想定して利益計画を立てています。

「立てています」と断定しているのは、大手輸出企業が株主総会等で公開している『業績見通し』で、こうした為替予想を発表しているため。エコノミストの専有知識ではありません。
自社の株式を長期保有してくれる安定株主を確保するには、経営陣の経営能力の証明が重要であり、業績見通しで提示する予想純利益額に関して、「どうしてその金額となるか?」を明らかにしなければなりませんから、為替相場の予想も合わせて説明されるわけです。興味のある方は、思い付く企業を検索して「株主・投資家の皆様へ」「IR」「決算報告」といったページを覗いてみてください。

という「企業活動の前提」は、財務・金融・経済産業・国家戦略担当といった経済閣僚や日本銀行総裁なら当然の知識。にもかかわらず、1ドル=90円を超えた6月23日以降、85.77円と85円台に乗った8月3日からも、ずっと為替相場は放置状態です。

信念があるようでもない日銀総裁、何も言わない政府
「自由主義経済だから、政府介入は良くない」といった信念を感じさせる放任なら弁護のしようもありますが、8月10日の記事でも触れたように、日本銀行の現状認識は「日本経済は、緩やかに回復しつつある」です。

定量的統計資料を寄せ集めれば、日銀が判断したように見えるのかもしれません。
ですが、「TOYOTAは、1円の円高で400億円の営業利益が吹き飛ぶ」「日産は1円の円高で110億円の赤字」「SONYは1円の円高で70億円の赤字」といった、日本経済を牽引する大手企業が抱える『為替差損』という定性的な話を考慮すれば、7月30日~8月9日の為替相場は1ドル=86円台近辺で推移。8月10日に開かれた日銀の金融政策決定会合では、日本の中央銀行として、円高への強い懸念を内外へアピールする機会だったはずです。

それを1週間も公に問い質すこともなく放置した上、菅首相と白川総裁の会談は来週月曜日の8月23日・・・。
新しい週が始まったばかりの火曜日に、何すっとぼけたことのんびりしたことを言っているのでしょうか? トップ会談はスピーディーに物事を進めるための大鉈であるのに、実務者協議を間に入れようということでしょうか?

日本という国家が、絶対的に外需依存型経済から逃れられないという事実を理解できていないとしか思えません。

「日本=加工貿易国」は、小学校社会科で習う知識
資源輸入大国である日本は、『加工貿易国家』です。
原材料・燃料を外国から輸入して、日本国内の優秀な人材・機械を駆使して高い付加価値を付けて製品化。外国へ完成した製品を輸出・販売することによって利益を得るという国家であり、為替変動に対しては過敏に反応するぐらいで丁度いい経済構造をしています。

「内需拡大」といっても、日本の場合、その出発点は輸出産業以外にあり得ません。
輸出企業が外国への製品輸出で稼ぎ、その利益が輸出企業の社員へ給与として還元され、輸出企業の社員が日本国内でいつもより高価な物を買ったり、本やCD、DVD、メディアダウンロードを増やしたり、外食やエステ、キャリアアップ講座、映画、コンサートへ行ったりすることで、内需産業が提供する商品・サービスが売れるわけです。

確かに、今回発表されたGDPにおいて内需の寄与度は高くなっていました。けれどもそれは、米国経済が振るわず、外需が相対的に伸びていないからであって日本が内需型経済へシフトしたわけではありません。

日本近海でもとれる燃える氷(メタンハイドレード)を実用化したり、海水からレアメタルを抽出する技術を確立したり、核融合炉で永遠のエネルギーを手に入れたりといったイノベーションでもあれば、日本の外需依存型経済も変わるでしょう。しかしそうした大発明・大発見でもない限り、日本を取り巻く経済環境は不変のままです。

シングル、ダブル、トリプルの次は?
日本経済を牽引する輸出企業に『為替差損』、輸出企業を中心に日本企業の大半の株価を下げて『有価証券評価損』、中小下請け企業の受注減少にともなう『売上減少』というトリプルダメージを与えて、さらにサラリーマンの冬のボーナスへもダメージを与えかねない現状。

簡単にクビにされない内閣総理大臣や日本銀行総裁は、こうした痛みを感じなくなるのでしょうかねぇ。

丸1年も続けてきたエコポイント制度の延長などという話も出ているようですが、的外れもいいところ。

正直、計画的に動いている企業にとっては邪魔です。賢い企業は「今ならエコポイント付」「今ならエコカー減税・補助金も」と駆け込み需要を狙った広告・販売戦略を打ってしまっているわけで、こんな段階で制度延長などされたら、せっかく今年度に上げられたはずの売上高が来年度に逃げてしまいます。そもそも、もうそんなところを刺激したって、家電の買い替え需要は起きないでしょう?

ちなみにトリプルのつぎは、「クアドラプル」。

いま打つなら金融緩和、円の量的緩和ではないでしょうか?
日本銀行が民間金融機関の抱え込んでいる国債を買い上げて、その代わりに日本銀行券を大量に発行し(買いオペ)、為替市場で日本円を余らせて日本円の価値を押し下げる。さらに、民間金融機関で円をだぶつかせることによって、企業への貸付・企業の投資意欲を促進するのが有効な手立てでしょう。

米国に「ドル安還元セールによる日本国内での米国製品需要喚起」へ動く体力がない中で、どこまで円安へ誘導できるかという問題はあります。けれども『ドル余り』はリーマン・ショック以前からのものであり、円だけ律儀に余らせないようにしてきていること自体、日銀が機能していると言えるのか大いに疑問です。

中国などは『ドル余り』に便乗して人民元を余らせることで、「チャイナ・マネーの猛威」を振るっているわけですから。市場における日本円の供給余地は、日本が考えているより、はるかに広大に広がっているように思われます。


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関連記事
政府、追加経済対策検討へ=円高、消費、雇用重点
―財源1.7兆円、国債増発は慎重

(時事通信 8/16付)

政府は16日、4~6月期の国内総生産(GDP)速報で景気の減速が示されたのを受け、追加経済対策の検討に入った。急激な円高への対応や個人消費の喚起、新卒者の就職に重点を置いた雇用促進などが対策の柱となる見通しだ。景気の腰折れ回避やデフレ克服に向け、日銀に金融政策面での連携を呼び掛ける。

菅直人首相は16日夕、記者団に「為替問題も含め注意深く見ていく必要がある」と強調。野田佳彦財務相や直嶋正行経済産業相ら経済閣僚に景気の現状を報告するよう指示した。追加対策に関しては「(報告を受ける)その中で今後のことを考えていきたい」と述べ、状況報告を踏まえ具体的な検討に着手する意向を示した。

追加対策の財源としては、約9200億円ある「経済危機対応・地域活性化予備費」のほか、2009年度一般会計決算の純剰余金のうち国債償還費に繰り入れる分を除いた約8000億円が想定され、財政支出の規模は1兆7000億円となる見通し。国債を増発して、数兆円規模の財政出動を行うことには、財務省が慎重な姿勢とみられる。
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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
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