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レアアース輸出拡大、中国側「ゼロ回答」 日中経済対話 ・・・こういう時は“環境保護派”の中国

レアアース輸出拡大、中国側「ゼロ回答」 日中経済対話
(朝日新聞 8/29付)

【北京=琴寄辰男、古谷浩一】日中両政府の経済閣僚が集まる「日中ハイレベル経済対話」が28日、北京で開かれた。ハイブリッド車(HV)や省エネ家電の部品生産に使われる「レアアース(希土類)」の輸出枠を中国が大幅に削減した問題で、日本側は「世界全体に大きな影響がある」などとして削減の再考を求めたが、中国側は採掘に伴う環境問題などを理由に応じず「ゼロ回答」に終わった。

直嶋正行経済産業相がこの日、中国の李毅中・工業情報相、陳徳銘・商務相との会談で中国側に申し入れ、閣僚がそろう全体会合でも輸出枠の拡大を求めた。日本側の説明によると、中国側は「環境対応で生産量を減らす必要がある」「資源の枯渇が見込まれ、節約が必要だ」と主張し、議論は平行線に終わった。陳商務相はこの日、記者団に「国内でも採掘を制限しており、(日本にも)理解してもらいたい」と語った。

中国は7月、今年下半期向けの輸出枠を約8,000トンと発表。年初からの合計では約30,000トンにとどまり、前年比約4割の大幅減となった。世界生産の9割超を握る中国が今後も輸出枠を削減する姿勢を続ければ、HVや省エネ家電の生産にも影響が出る可能性がある。

日中ハイレベル経済対話は2007年12月に第1回会合が北京で開かれ、今回が3回目。日本側は岡田克也外相、直嶋経産相ら6閣僚が訪中し、中国側は王岐山(ワン・チーシャン)副首相らが出席した。レアアースを巡る議論のほか、マグロ類資源保護での協力や省庁間の定期協議設置などに合意した。

■「戦略資源」高値化狙う
中国側がレアアースの輸出を制限するのは、ハイブリッド車(HV)や省エネ家電などに欠かせない「戦略資源」を、国内需要向けに計画的に使うとともに、価格支配力を強めて海外にもっと高値で輸出したいからだ。

「下半期だけでみれば輸出枠は7割減。これはやりすぎだ」

直嶋経産相は、中国側の関係2閣僚との会談でこう食い下がった。中国が削減の理由に挙げた採掘に伴う環境問題について「日本に技術的に協力できるところがあるかも知れない」とも申し出たが、中国側が譲る気配はまったくなかったという。

中国国土資源省幹部は今月、地元テレビのインタビューで「乱開発で価格を押し下げられてきた。ある地方政府幹部に言わせれば『大根や白菜のような値段』だ」と不満を表明。中国ではレアアースを国内で加工し、付加価値をつけて高く売ることを目指している。中国メディアによると、広東省河源市の国土資源局幹部は「加工すれば金やダイヤモンドの値段になる」と話した。

レアアースの世界生産の9割超を握る中国に対し、輸入に頼る日本の立場は弱く、打開策はすぐには見つかりそうもない。液晶テレビのガラス基板の研磨剤などに使われるセリウムの価格は1キロあたり40~50ドルと、1年前の5~6ドルから急騰。家電1台あたりの生産に必要な量は少ないため、商品価格がすぐに上がることは考えにくいが、製造過程に支障が出るおそれもある。

日本の合金メーカー大手の幹部は「これまでも中国は輸出枠を絞ってきたが、今回は日本の景気が回復しつつあり、モノがほしい時に重なった。価格も青天井で上がる気配で、ショックは大きい」と困惑を隠さない。

輸出規制だけではなく、採掘制限の強化もささやかれている。この幹部は「いまは在庫はあるが、レアアース自体が入ってこなくなることが心配だ。今後は中国国内での生産や、中国以外の調達先を探すことも考えなければならない」と話した。(琴寄辰男=北京、神谷毅)

■第3回日中ハイレベル経済対話の主な成果
・レアアースの輸出拡大要請は「ゼロ回答」
・マグロ類資源保護へ、中国が中西部太平洋で大型巻き網漁船を増やさないことで合意
・森林の違法伐採防止のため、日中両国が輸出入する木材などの合法性を証明する仕組みをつくることなどで合意
・経済産業省と中国の工業情報省が次官級の定期協議を設置
・日中共同トキ保護計画を5年間更新

・・・こういう時は“環境保護派”の中国
したたかですねぇ、中国は。
13億人の民を食べさせていくため、自分の国土の資源管理・資源保護がいかに重要であるかを、実によく理解しています。その上で十分に準備をしてきたのでしょう。中国側は「環境保護のために採掘量を抑える」と言えば、日本側が思考停止に陥ることをよく理解しておられる。

もっとも、その狙い通りに思考停止に陥るのは、明らかに直嶋経産相の準備不足です。
新聞記事にあるように、今回の案件は、「ハイブリッド車(HV)や省エネ家電の部品生産に使われる『レアアース(希土類)』」です。ならば、環境保護を名目に産出量を落とすという中国の理屈など、簡単に逆手にとれます。

「なるほど、中国側の主張はまったく正しい。
我々の発展には、環境への配慮も欠かせない。
しかしだからこそ、今、中国のレアアースが必要なのです。
日本の技術力と中国の資源で、石油をはじめとした化石燃料への依存度を縮小、いやゼロにする“第2の産業革命”を起こしましょう。
日本だけでは不可能なことですし、中国単独でも少し時間がかかり過ぎる。
これは、欧米に先を越されては意味をなさない。
日中両国にとって、共通して必要なのは開発スピードです。
『日中両国による第2の産業革命』。
これを5年、いや、あと2年で成し遂げれば、両国は新時代産業の覇者になれます。
そうそう、日本には、アフリカをパートーナーとする選択肢もあることをお忘れなく」

これぐらいの切り返しは、直嶋経産相にも即興でやって欲しいものです。毎日、官僚からレクチャーを受けるのは、そのための準備時間なのですから。

準備不足で重要会談をやられると、大きく国益を損なう
中国のゼロ回答を許してしまった以上、難度は格段に上がりますがアフリカを本気で取りに行くしかないでしょう。

もっとも、アフリカも中国が席巻しつつあります。中国は人権問題に無関心でいられる大国ですから、一般的なアフリカ各国政府にとって、中国ほどの上客はいません。そして、この中国の動きは、中国が自国土内の資源に手をつけることなく経済発展を成し遂げるという、遠大な戦略の一環です。

そんなアフリカで、改めて日本側へ資源を割り当て直させるという資源外交。政治課題としては、「日中ハイレベル経済対話」において中国のゼロ回答を回避するよりもケタ違いに難しいものです。

レアアースの確保手段として、現実的なのは日本国の本当の埋蔵金である『都市鉱山』の開発ですが、これは高が知れています。また、実現できれば大きい海水からのレアメタル抽出技術も、どこまで期待できるのかはまったくの未知数。
これが、今回、中国のゼロ回答を許して損なわれた国益の大きさです。

準備不足で重要会談をやられると、たまったものではありませんねぇ。
大臣になる前から政治家をやってきているのに、どうして大臣ポストに就いた途端に初心者マークが付くのでしょうか?


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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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