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所得格差の指数、過去最大に ・・・これは格差ではなく、働く者とそうでない者の待遇差

所得格差の指数、過去最大に・・・高齢世帯増が要因
(読売新聞 9/2付)

厚生労働省は1日、世帯ごとの所得格差と、その格差を徴税や社会保障給付でどれほど改善できているかを示す2008年の「所得再分配調査」の結果を発表した。

所得格差を示す「ジニ係数」は0.5318で過去最大となった。厚労省は、賃金所得の少ない高齢者世帯が増えたことが要因だとしている。


支払った税金と社会保険料を所得に加えた「当初所得」のジニ係数は、前回調査(2005年)に比べて0.0055ポイント増え、0.5318となった。1981年以来、右肩上がりで増加している。世帯主の年齢別では、75歳以上の世帯が0.8166と、前回比での増加幅が大きくなっており、背景に高齢化があることがうかがえる。

一方、受給した年金などを所得に加えた「再分配所得」は、前回比0.0115ポイント減の0.3758だった。社会保障給付などによる再分配で、格差を3割程度、改善した計算だ。厚労省によると、この「改善度」も過去最大で、格差拡大に伴う再分配機能の重要性が増していることになる。

調査は08年7~8月、全国4792世帯の状況を集計した。当初所得の平均は445万円、再分配所得は518万円だった。

※ジニ係数・・・所得格差の程度を示す指数。対象世帯の所得額と世帯数を用い、所得が完全に平等な状態と比べてどのぐらい偏っているかを算出したもの。全世帯の所得が完全に平等なら「0」、1世帯が全体の所得を独占してほかの世帯の所得がないと「1」になる計算で、格差が大きいほど1に近づく。

「年金生活暮らし、お安いと助かる」は時代に合っているか?
現在、企業は法律によって、定年制度を以下の3つのうちのいずれかへと改めさせられています。
1.定年後も企業で働ける継続雇用制度の導入
2.定年の年齢を65歳への引き上げる
3.定年制度の廃止

定年年齢の見直しは、公的年金の受給年齢をかつての60歳から65歳へ引き上げたという法制度の要請によります。従来の60歳定年のままでは、公的年金受給が始まるまで、公に5年間の無給期間を作ることになってしますため、企業へ定年を引き延ばすか定年制度そのものを廃止するように求めたわけです。

では、この定年制度の見直しがご老人の身体に鞭を打つような仕打ちかというと、そうでもありません。

電通が2006年に行った調査では、男性の77%が定年後も組織で働くことを望み(75%は定年前に働いていた企業での継続勤務を希望)、働くことを希望した者のうち、フルタイム希望者が47%、パート・アルバイト希望者が40%という結果が出ています。

単に「定年になったら・・・」という制度であるがために、働きたいのに職場を離れなければならないだけであることを示しています。逆に「定年だから年金頼みの生活をします」という声は23%に過ぎないわけで、本当の民主主義なら過半数を超える制度への移行、つまり定年制度そのものの撤廃がなければおかしい話です。

一体、人間は何歳まで働くのが妥当なのか?①
「老害論」や「老人が新人の雇用機会を奪うことになる」といった批判もありますが、前者は老害になる人材かどうかは大いに個人差があり、また後者は2010年9月現在の経済情勢だから出る期間限定の批判に過ぎません。

「老害論」から片付ければ、「社会の戦力になる高齢者の方々は非常に多い」というのが実態です。

自動車メーカー・スズキの鈴木修代表取締役会長兼社長は80歳でスズキを引っ張り続けておられます。
1981年にスズキはGMと業務提供を結んでいますが、GMが破産して業務提携を解消するまで、スズキがGMに飲まれることはありませんでした。鈴木修社長が率いるスズキは、昨年、フォルクスワーゲンとの包括的提携を発表し、新たな挑戦をしかけています。

その言説が衰えることなく、まともに言い負かせることの出来る若手がいない政治評論家の三宅久之氏も80歳。
テルモと「痛くない注射針」を共同開発した岡野工業株式会社の岡野雅行社長は77歳。
モスバーガーなどは、接客が一般に丁寧だからという理由から、あえて高齢者のパート採用を進めています。

一体、人間は何歳まで働くのが妥当なのか?②
「老人が新人の雇用機会を奪うことになる」という批判も、「一体、人間は何歳まで働くのが妥当なのか?」というライフステージの追究が不足しており、今日現在の経済情勢に引っ張られ過ぎています。
現に2007年には、「団塊世代の大量退職によって会社が回らなくなる」と悲鳴を上げていたわけで、学校現場では今でも教師不足が尾を引いています。

高齢者の継続雇用が新卒採用を圧迫するという論理が通るように感じられるのは、たまたま日本の経済情勢が下降したからに過ぎません。

もしもサブプライム問題やリーマン・ショック、ギリシャ危機がなかったならば、あらゆる企業で新卒採用と定年間近の従業員に対する引き留め工作が同時に繰り広げられていたはずです。
新卒入社で不安一杯の若手には「社のことをよく知っている先輩方に指導を仰ぎなさい」と万全の受け入れ体制をアピールすることで定着率を上げられますし、定年を控えたベテランにも「社を支えてきた技術を、若手に教えてやってくれないか?」と若手指導を促し、その実績ある戦力の保持を図ることが出来ます。好景気であれば、この2つは両立するのです。

日本の経済政策が賢明で、1998年から始まった消費者物価の下落をきちんとデフレの始まりだと認識。2002年から2007年まで続いた『戦後最長の好景気』において健全なインフレを誘発し、『実感のある好景気』に変えられていたなら、企業は「新卒社員雇用を見合わせることによる不況の乗り切り」などという選択はしなかったと断言できます。

欧米のように、人材が企業と学校の間を30代も40代も行き来するのが一般的なら、話は別です。しかし日本は、新卒一括採用です。そんな日本企業にとって新卒を採らないということは、5年後の係長候補を失うことを意味しており、長生きしようとする企業ほど経営上はあり得ない選択となってきます。

「年金生活暮らし、お安いと助かる」は時代に合っているか? 再び
そもそも、「毎年、1兆円ずつ自然増になる社会保障費」というのも野放図すぎる話。そこへメスを入れることを後回しにした挙げ句、民主党政権で2度目となる『戦後最大の概算要求』を出していては、永続国家の運営として話になりません。

一人ひとりの高齢者を見ていった結果、身体がついていかなくなり、他に仕方がなく職場・戦線離脱するならまだしも。定年という括りで退社させられる仕組みから、十把一絡げに「社会保障対象者」にされることは、果たして本人の自由意志の側面からも、社会が扶養できる許容人口の側面からも、続けていて良い社会システムなのでしょうか?

若手を一捻りで黙らせられる喜寿や傘寿の方々は、其処此処におられるわけで。
「所得格差が拡がったぞ。再分配を増やすべきだ」「社会保障費が膨らむからこれ以上の再分配は難しい」などと言い争っているより、「70歳、80歳になっても稼いでください。国としての生活保障は死守しますから」と開き直った方が、『高齢社会の借金大国』として健全なのではないでしょうか?

これは所得格差ではなく、働く者とそうでない者の待遇差だと思うのです。

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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