中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

尖閣諸島衝突事件映像、海保幹部「本物」 ・・・流出防止の手をことごとく打たなかったツケ

「来るぞ、来る来る」・・・映像、海保幹部「本物」
(読売新聞 11/5付)

尖閣諸島沖の漁船衝突事件の状況を海上保安庁が撮影したものとみられるビデオ映像が、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に流出した問題で、海保や検察当局は5日、「映像は本物」とみて、映像の保管状況や流出経路について調査を始めた。

映像は何者かが意図的に流出させた可能性が高く、国家公務員法の守秘義務違反の疑いもある。海保の鈴木久泰長官は5日の衆院外務委員会で、映像を保管している石垣海上保安部(沖縄県)に職員を派遣し、調査を始めたことを明らかにした。

流出した「本当の尖閣 海上保安庁」などと題した計44分23秒の六つの動画ファイルには、漁船が海保の巡視船とみられる船に衝突する様子が記録され、漁船が船首を巡視船に向けた直後、「おい、とまれ」と制止しようとする大声や、「来るぞ。来る来る来る来る」などと慌てた音声も入っていた。また、衝突の瞬間に「体当たり攻撃を受けた」とつぶやく声も記録されていた。


大手セキュリティー会社によると、この映像はユーチューブに4日午後4時過ぎに登録名(アカウント)「sengoku38」によって投稿された。アカウントの登録もこの日だったとみられる。ユーチューブ上に登録されたプロフィルでは25歳、日本人となっていた。この映像は4日深夜から5日未明にかけて掲示板サイトや簡易投稿サイトなどで話題になり、膨大なアクセスが集中。投稿者により、最初の映像が削除された後も、複製されたファイルが別の動画サイトに転載された。中国や韓国など海外の動画サイトでも転載と削除が繰り返されている。

・・・バカな部下に機密情報を持たせるとこうなる
流出させた部下は、機密情報を機密情報として管理することの価値が、まったく解っていない“バカ”なのでしょう。先日、テロ対策の機密文書が流出して問題化していたばかりだというのに。

機密情報が、正当な手続きを経ない限り表に出せないよう扱われるのは、それ相応の理由があります。

企業も国家も、重要事項を判断するには事象を多角的に見る必要があり、様々な情報を収集します。
そして、この際に集められる情報の大半は、インターネットに転がっているような“インフォメーション”ではなく、個人間の信頼関係を通じて得た“インテリジェンス”です。こうした“インテリジェンス”の提供を受けられる関係は、「あらゆる機密情報は、組織の壁によって漏洩させない」という信用を付与することで、やっと構築できるものなのです。

「こちらが先方を信用して、“ここだけの話”を提供する。先方もこちらを信用して、“ここだけの話”を提供してくれる」
“インテリジェンス”の収集は、そのように行われるものであり、その関係は一朝一夕に出来あがるものではありません。増して、匿名によるネットへのリークを許すような相手では、最初からそうした緊密な関係を結んでくれなくなります。

APECで各国首脳の警備を請け負うことになるという矢先。今回の映像流出は、日本国政府が“インテリジェンス”を収集する体制へ大打撃を与える大失態です。

せめて、この道の権威である「ウィキリークス」へ流してくれればよいものを、何で素人動画投稿サイトのTouTubeを選ぶのか。
流出させた本人は今ごろ「正義のため」と息巻いているのかもしれませんが、その視野の狭さとセンスの悪さは、機密情報に触れてはならない人材であったことを物語っています。

バカな部下にアホな上司がつくと、こうした事態を防げない
そもそも海上保安庁から見て最高上級上司にあたる菅直人内閣総理大臣が、「私には、何が起きたかを日本国民へ説明する責任がある」と日本国内事情を盾に、さっさと海保の記録映像を国会で全編公開する決断をしていれば良かった話です。

中華人民共和国は、尖閣諸島での衝突事件について、徹頭徹尾、中国国内事情を最優先して対応してきました。
GDPも世界第2位となって自信を付けた中国国民から「弱腰外交」と批判されないよう、
・日本国固有の領土であるという事実を、「日本国による一主張」と格下げ
・清の時代に尖閣諸島の領有権を放棄したにもかかわらず領土問題があるかのように諸外国に吹聴
・偶然を装った懇談のみで日本国首脳との正式な会談は持たず
・中国政府に対する日頃の不安へ矛先が向かないよう中国国民のデモをコントロール
・落とし所で日本の譲歩を引き出すため、レアアースの輸出を停止

ならば日本国政府だって、日本国の国内事情を最優先にして対応して良かったのです。
海上保安庁の隊員は、命懸けで中国漁船の体当たりを受けて拿捕し、船長・船員の逮捕までやってのけました。中国漁船の航跡は、明らかに巡視船へ突っ込むように舵を切った跡を描いており、
・海上保安庁の停船命令を無視して衝突してきた刑事事件としての公務執行妨害罪
・巡視船へ傷を付けた刑事事件としての建造物等損壊罪
・職務上の故意または過失によって海難を発生させた操縦士を懲戒する行政審判としての海難審判
・傷付けられた巡視船の修理代、業務支障に関する民事事件としての損害賠償請求
といった、あらゆる切り口からの対抗手段があったのです。中国人船長を起訴猶予のまま釈放するまでは。

それなのに菅政権は、那覇地検へ「司法が政治に関与するなど、越権行為も甚だしい。 起訴猶予・釈放を取り消せ!」と怒ることもなく、行政府による指揮権発動をも否定し続けました。

「日本国をこうしたいんだ!」というビジョンの欠如が、組織の方向性をあやふやにし、部下から夢中になって追求すべき目標を奪い、部下の価値観を砕く負の連鎖。今回の尖閣事件の映像流出は、この大きなツケを払わされた結果です。

中国によるレアアース輸出停止にも、対抗手段はあった
レアアースにおける日本の中国依存も、中国が不当に安い採掘価格で各国のレアアース鉱山を閉山に追い込み、世界のレアアース市場を中国産が席巻しているからこそ問題になったのです。

レアアースの輸出停止問題は、日本がその気になれば他の解決策があったものです。
中国が、WTOの規約に反し、政府介入によって不当に輸出停止をしていると提訴。さらに、中国によって閉山に追い込まれた諸外国のレアアース鉱山を日本資本の手で復活させれば、中国を中心に置かないレアアース流通網を構築することも出来たでしょう。

あの期間は、実は、レアアース市場における中国の地位を引き下げる絶好の機会でもあったのです。中国だって掘り出した土くれを売りさばけなければ困るわけで、日本国が一方的に不利だったわけでもないのです。

それを、「早く妥協して、中国にレアアース輸出を再開させてくれ」の大合唱。いじめられっ子体質、ここに極まれりです。

「そうかぁ。今回、中国さんはレアアースを売ってくれませんか。それなら某国で調達しますので、将来、仮に、ご縁があるようでしたら、その時は良しなに」と突き放してしまえば、中国の方が先に折れたかもしれません。日本は先進国なのですから、そういう余裕を見せられる運営に努める必要があるのではないでしょうか。


スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
アクセスカウンター
プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

スポンサー広告
↓あなたもブログ始めるなら↓ 無料blog

↓アフィリエイト始めるなら↓ アフィリエイト・SEO対策

↓英会話を始めるなら↓ 英会話スクールWILL Square

↓アクセスアップなら↓
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング参加中
応援してやってくださいm( _ _ )m
↓ワンクリックお願いします↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 ニュースブログへ

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 漫画ブログへ

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

本を買う
↓楽天ブックスを使う↓

---------------------------
↓アマゾンで商品検索↓

---------------------------
↓ベストセラー本のご紹介↓
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。