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TPP「門前払い」の恐れ ・・・日本人はMAID IN JAPANの価値を知らなさ過ぎる

TPP「門前払い」の恐れ
(産経新聞 11/7付)

TPPへの「交渉参加」に踏み込めなかったことで、日本は参加国から相手にされず、ルールづくりに大きく乗り遅れるのは避けられない。交渉は来年11月の合意に向け着々と進行。米国は、農業問題を抱える日本が入れば、「スピードが遅れる」とあからさまな迷惑顔を見せている。このままでは米国主導で決まった枠組みを「丸のみ」するか、「不参加」という選択を迫られる恐れがある。

「(菅直人首相の所信表明の)『参加検討』からほとんど前進していない。これではお話にならない」

経済産業省幹部は、失望感を隠さない。

原則としてすべての関税撤廃を目指すTPPは、2国間の経済連携協定(EPA)のように、コメなどの特定分野を例外扱いにした形での交渉参加は認められない。しかも参加を表明してもすぐに交渉に入れるわけではなく、参加9カ国とそれぞれ協議し、承認を得る必要がある。

10月に交渉参加が認められたマレーシアは、政府調達など非関税障壁分野の自由化方針を強くアピール。一方、カナダは酪農などの市場開放が十分でないとの理由で参加を断られた。

外務省幹部は、「市場開放への相当の覚悟を示す必要がある」と指摘する。交渉参加を前提としない「協議」を申し入れても、カナダのように門前払いになる可能性がある。

実際、米政府は日本の参加を表向きは歓迎しながら、「『ハードルを下げるつもりはない。農業問題を本当にクリアできるのか』との疑念を伝えてきている」(日本政府筋)という。方針決定をめぐる迷走で、米国がさらに不信を深めるのは必至だ。

米国など参加9カ国は、今後6回の会合を行い、来年11月にハワイで開かれるAPECでのTPP妥結を目指している。

これに対し、日本がTPP参加で打撃を受ける農業の強化策の基本方針を打ち出すのは、来年6月。「国を開くときは先に対策があって、その後に交渉、批准がある」(玄葉光一郎国家戦略担当相)というスピード感が欠如した対応では、TPPのルールづくりにまったく関与できない。

「TPPに参加しないと日本は世界の孤児になる。政府関係者には国益をよく考えてほしい」(米倉弘昌日本経団連会長)

出遅れが、国際競争力の低下に直結する経済界の危機感は菅政権には届いていない。(小熊敦郎)

・・・日本国経済を支えているのは工業・サービス業
「日本の農業の保護」を叫び、関税撤廃による日本農業の危機を訴える声が大きいようです。

しかし残念ながら、日本国のGDP(国内総生産)約500兆円のうち、農業の生産力は10兆円程度。残りの490兆円を生産している産業分野は、基本的に原材料調達価格の節減などの恩恵を受けられるわけで、参加するかどうかを悩むことはないはずです。

日本国の稼ぎ頭は間違いなく第2次・第3次産業であり、日本国経済は工業・サービス業によって支えられています。「弱い分野では競争回避。強い分野を強化して勝っていく」というのが自由主義経済の基本です。

仮に、日本農業が本当に危機に直面するのであれば、活性化した490兆円の産業分野の生産力を600兆円、700兆円に引き上げて。そうして生産余力を大きくし、農業分野へは『国内住環境等整備補助』『温室効果ガス削減貢献金』などの名目による補助をすれば良い話です。
「TPP参加=日本農業の危機」というのは、あまりに短絡でしょう。

農家は、MAID IN JAPANの価値を知らなさ過ぎる
「TPP参加=日本農業の危機」とするのが短絡という論点は、もう一つあります。

2010年にもなって、中国産農作物は洗剤で洗わないと食べられない代物です。
中国で富裕層に位置付けられる人たちは、家事の手間を惜しむほどビジネスに忙しいはずであり、わざわざ洗剤で隅々まで洗浄しなければ食べられない野菜など好まないでしょう。日本人が日本国産のカット野菜を買うほどなのですから、中国人富裕層における「流水にさっと通すだけで食べられる野菜需要」は相当に高いと考えられます。

しばしば長野県等の白菜・キャベツが豊作になり過ぎて、出荷前にトラクターで潰し、青果市場での値崩れを防ぐという事態が発生します。
ですが、こうして廃棄される白菜・キャベツを箱詰めし、適温保存で北京・上海・大連などへ空輸産直すれば、ちゃんと利益の出る販売価格で売り切ることは可能でしょう。捨てずに食べてもらえる上にちゃんと利益がでるなら、それを追求するのが、本来の農作物の流通ではないでしょうか。

日本国産農作物へのロイヤルティは、国内外で圧倒的
アジアにおける日本産農作物の潜在的需要の根拠は、アジア人富裕層のライフスタイルに加えて、さらに2つあります。

一つは、1993年・秋に起きた日本国での米騒動です。
日本全体で当時1000万トンのコメ需要に対し、天候不良により収穫量が800万トンを下回る事態が発生。消費者の買い溜めと小売等の売り惜しみによって、店頭から米が消えるといった混乱が起きました。
こうした事態に対応するため、日本国政府は、諸外国からコメを緊急輸入することを決めます。

この時、大量のタイ米やカリフォルニア米が入ってきたものの、大半はリピート購買に繋がることなく、大量の売れ残りを出しています。日本国の消費者は、「日本米がないから買ってみた。あれこれと調理法の提案広報もあったけど、日本米のようにおいしくなかったため、2度目は買わなかった」わけです。
「平成の米騒動」とも言われるこの騒ぎの終息は、結局、翌年6月に入って沖縄県産の早場米が出回るのを待つことになります。

そのような日本国市場に、「関税撤廃で安くなった」という理由だけで外国産農作物が入り込めるでしょうか?

もう一つは、日本国の名産農作物の多くが中国で商標登録されているという事実です。

中国人が中国で流通させる「松阪牛」や「越光(コシヒカリ)」「一目惚(ひとめぼれ)」の商標権を持っていることなどが広く知られており、報道でも、このことが真の日本国産農作物の中国流通を難しくしているとして取り上げられます。

しかし裏を返せば、それだけ商標権を有している中国人は「MAID IN JAPANは金になる」と強い確信を持っているわけです。
中国市場用に別ブランドを立ち上げるにせよ、商標権を買い取るにせよ、突破口を開いてしまえば、日本国はアジアの高級農作物市場を席巻できる可能性は充分にあると考えられます。しかも、アジア市場は人口増加・富裕層拡大が続く優良成長市場であり、日本国内の生産力を振り返れば休耕田や休耕畑が其処此処にあります。

拡大する販売市場に対して、生産側に余力があるなら、普通は生産量を増やして売上高を上げに行くでしょう。

それならば、「TPP=日本農業の危機」ではなく「TPP=日本農業のチャンス」であり、「TPP=日本経済のチャンス」だと考えて良いのではないでしょうか?

TPPへの反対意見は小沢グループで強いとのウワサを聞きますが、彼らは「日本農業が外貨を稼ぐ」というビジネスモデルを考えたこと。日本農業が日本国市場に甘んじることなく、世界市場で売上高・純利益を拡大する将来像を描いた経験はないのでしょうか。
「日本国産農作物は外国で売れる」という確信を持っている鮎滝には、小沢グループを中心としたTPP反対論者の見ている将来像がさっぱり解りません。


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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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