中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国民年金保険料10年分の後払い可能に ・・・問題は、先輩が築いた上に乗っても感じる不公平

国民年金保険料10年分の後払い可能に 民自が修正合意
(朝日新聞 11/13付)

国民年金保険料の未払い分を過去10年間さかのぼって後払いできることを定めた国民年金法改正案をめぐり、民主、自民両党は12日、修正することで合意した。10年間の後払いを無期限ではなく、今後3年間限りの特例として認める。これを受けて、同法案は今国会で成立し、来年度にも実施される。

国民年金の保険料は、原則として毎月支払う必要があり、納付期間が25年以上なければ将来の年金がもらえなくなる。また、支払い満期の40年間に満たないと受け取れる年金額は減らされる。現行では、さかのぼって後払いできるのは過去2年分だが、改正案はこれを10年に延ばす。国民年金は未納率が4割に達していることから、制度の維持のためにも保険料納付を奨励する狙いがある。

厚生労働省の推計では、10年間さかのぼって後払いすることで年金額を増やせる人は、最大で1600万人に上る。さらに、最大で40万人は将来、年金がもらえない事態を避けられるという。

民主党政権は、先の通常国会にこの法案を提出。ただ、後払いできる期間を「無期限」としていたことに、自民党は「40年に4回納めればいいことになれば、モラルハザードを引き起こす」と反対していた。

これに対し、民主党は期限を「3年間」と区切る修正案を提示。自民党は、先の通常国会で廃案となった障害者自立支援法改正案の成立を条件に、受け入れを決めた。公明党も、参院選マニフェストで後払いできる期間を10年に延ばす方針を記しており、法案に賛成する見通しだ。(山田史比古、及川綾子)

・・・問題は、先輩が築いた上に乗っても感じる不公平
30年前なら、年金受給者は、焼け野原となった終戦直後の日本国を再建において第一線に立ち、陣頭指揮を執ってこられた方々。「戦争は悲惨だった」という戦争体験の語り手を超えた、新しい日本国の大黒柱となられた方々であり、現役世代が年金制度を通じて引退世代を扶養する賦課方式の年金は異論無く受け入れられたと思います。

しかし、現在の年金受給者は、終戦直後の混乱期はまだ上司の言うままに動く部下か子どもであった方々。60年代の高度経済成長を支え、80年代のオイルショックを乗り切って来られた実績には尊敬を覚えますが、子どもの多産を抑える方向に向けつつ、それに適応していく社会システムの構築は疎かにされてきたように思います。
また90年代のバブル経済では、同じ不況であってもソフト・ランディングをさせられる立場におられたのに、莫大な負の財産を築き、社会の歪みを大きくされています。

そうした背景を踏まえると、「現役世代の6割の収入で引退世代を扶養せよ。なお、現役世代が引退した後の支給は保証の限りではない」などという現行の年金制度に、支え手・参加者が集まるはずはありません。

先輩の苦労に手触りがない中での賦課方式は無理
オイルショックは大変だったと思いますが、50代後半~60代後半の政治家たちは、その頃に築かれた諸外国に対するアドバンテージを「日本国は温室効果ガス・マイナス25%を掲げ、国内で削減できない分は途上国から買い受ける」などと言って、簡単に無価値化してしまいました。

あの政治家たちは年金受給世代の直接の後輩であるはずで、その後輩にも伝わっていないオイルショックの大変さが、30代以下に伝わることはないでしょう。

さらに、バブル経済が弾けて20年。30代以下が肌で感じたことのある時代は、この『失われた20年』だけです。現行の年金制度に必要な30代、20代の支え手は好景気を知らない世代であり、生まれる前から決められている賦課方式の年金制度を突きつけられても、そこには不公平感しかないはずです。

30年間、限界の見える現行制度で放置してきたツケ
第3次ベビーブームを起こしてくれていて、日本国の人口ピラミッドは菱形でなく釣り金型を維持。国民年金納付額が月額・7000円ぐらいであったなら、不公平を感じつつも支え手は横ばいでキープできていたかもしれません。

20年、30年前から賦課方式による年金制度に見切りを付けて、強制貯蓄方式の年金制度へ徐々に移行させていたなら、「将来の自分の食い扶持としての年金積立」であるため、潤沢な参加者のいる公的年金として成立し続けたかもしれません。

年金受給開始を70歳として、70歳まで現役という価値観を企業の雇用制度とマッチングさせてきたなら、現役世代の負担額を縮小することで、支え手を確保できる状況を作れたかもしれません。

しかし残念ながら、いずれの対処も、また他の対策も立てることなく至ったのが今です。

失われた20年の間に年金保険料未納者が急増したのは確かであるものの、不況はきっかけに過ぎません。根本にあるのは、現行の年金制度に感じる不公平であり、そうした“大きなツケ”としての事態をどう乗り切るかということこそが年金問題の論点です。

もし、そこを本気に議論した結果が「国民年金保険料10年分の後払い可能に」止まりであるならば、霞が関と永田町にいるのは絶望的に危機感と構想力の欠如した人材ばかりだと断ぜざるを得ません。あそこは、本来、日本国のスーパー・エリートの集積街ですよね?

年金制度を清算、納入分を返還して生活保護に一元化しては?
第3次ベビーブームは、現役世代の収入が引退世代扶養と子ども養育費用が膨らむだけですし、晩婚化、第一子出産年齢の上昇が進む社会状況では、起こそうにも起きようがないでしょう。強制貯蓄制度への移行も手遅れです。年金受給年齢の引き上げも、新卒・中途採用など企業の雇用制度との擦り合わせに相当の時間が必要です。

ならば、現行の年金制度を清算してしまった方が、話しは早いのではないでしょうか? 「国民年金保険料10年分の後払い可能に」という絆創膏を当てることしかできない状況が、現行の年金制度の限界を物語っています。

取り巻く周囲の環境に余裕がなければ、どうせツギハギの制度は行き詰まるわけで、長い不況に喘いでいる今を思うと、「年金は倒産した保険会社」と断定して清算し、新しく作り直した方が公正なものとなるでしょう。一から作り直す方が、新しいアイデアも盛り込みやすいですし、より高効率の公的年金制度にする期待だって持ち易くなります。

現行の年金制度と新・年金制度とのタイムラグは、生活保護で無理矢理に凌ぐことは可能でしょう。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
アクセスカウンター
プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

スポンサー広告
↓あなたもブログ始めるなら↓ 無料blog

↓アフィリエイト始めるなら↓ アフィリエイト・SEO対策

↓英会話を始めるなら↓ 英会話スクールWILL Square

↓アクセスアップなら↓
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
ブログランキング参加中
応援してやってくださいm( _ _ )m
↓ワンクリックお願いします↓


ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 ニュースブログへ

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 漫画ブログへ

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

本を買う
↓楽天ブックスを使う↓

---------------------------
↓アマゾンで商品検索↓

---------------------------
↓ベストセラー本のご紹介↓
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
RSSフィード
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。