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再仕分け「黄昏ムード」 自己矛盾ますます ・・・「取締役不在の仕分け」はムダである

再仕分け「黄昏ムード」 自己矛盾ますます
(産経新聞 11/17付)

政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)は16日、過去の仕分け結果が反映されていない疑いがある事業を対象とした「再仕分け」の2日目の作業を行った。ただ、国会日程の関係で午後に4時間40分にわたり作業を中断。人気のバロメーターといえる一般傍聴者の減少も顕著で、会場に「黄昏ムード」が漂った。

この日の作業では、環境省の「みんなエコクラブ推進事業」がやり玉に挙がった。「こどもエコクラブ事業」と「我が家の環境大臣事業」を統合して新設された事業で、環境省は平成23年度予算に1億5千万円を概算要求した。

ところが、統合前の2事業の22年度予算額は計1億3300万円。仕分け人は「典型的な焼け太り」と糾弾し、廃止と判定した。

無駄遣いを見逃さない仕分けの面目躍如と言いたいところだが、「焼け太り」を許したのはほかならぬ現政権。「削減」を判定された厚生労働省の事業の予算要求したのは仕分け人の一人、長妻昭前厚労相だった。

完全な自己矛盾に陥った仕分け劇場について、民主党出身の西岡武夫参院議長は16日の記者会見で「自分で概算要求しておきながら、事業仕分けの対象にしているというのは言葉もない。私の感覚では論外だ」と切り捨てた。

初日の15日の一般傍聴者数は約820人で前回初日より100人以上減少した。16日は菅直人首相の視察も検討されたが、結局会場に姿を見せなかった。

・・・仕分けの前に、まずは共有するビジョン
政府財源の“選択と集中”である事業仕分けは、企業でいう“取締役の仕事”の公開に行き着くわけで。行政刷新担当大臣らによる一意見となっている現状の形は、中途半端どころか、存在自体がムダです。

本来、“選択と集中”を実現するには、目指すべき将来像・ビジョンが先に決まっていなければなりません。企業で言えば経営方針や、社長の抱いている企業目標です。

その将来像に近付けるため、下図(A)のようにあらゆる分野にまんべんなく投資されている資本を、止めるところは止めて、増やすところは増やす(B)にのような形に変更。同じ投資額でも特定分野へ集中させることにより、将来像の達成期間をできるだけ短くするところに意味があります。

今回、民主党が『再仕分け』に至った要因は、目指すべき将来像・ビジョンが先に決まっておらず、さらに最終的な決定権を各担当大臣・省庁へ預けて(C)に止まったからでしょう。(C)は、企業であれば、担当部課長による日々の改善に過ぎません。

もちろん、(C)でも変えないよりはマシです。ですが、全体として目指すべきビジョンを共有しておらず、“選択と集中”の投資規模も小さくなるため、一般にビジョンの達成は難しくなります。

「取締役不在の仕分け」はムダである
企業では「“選択と集中”を“選択と集中”成らしめるポスト」は、取締役役員です。
取締役役員は業務を執行役員・管理職従業員に任せますが、経営方針に反する業務執行をしようとする執行役員・管理職従業員に対しては更迭などの処置を行います。この更迭などの手段で取り締まりを行う故に、“取締役”役員なのです。

ところが、民主党政権による事業仕分けには、その方針を徹底する企業の取締役役員のような権限が付与されていません。
故に、前回の事業仕分け後、廃止とされた事業リストを各担当大臣・省庁へ突きつけることも、それに従わない予算要求を出してきた担当大臣や担当部署への処分もできないわけです。

法律的に行政刷新会議をきちんと位置付けることが理想でしょうけれども、行政刷新会議はその性質上、暫定的な機関と考えるのが妥当だと思われます。自民党が踏襲するとは限りません。

暫定機関である行政刷新会議を生かすか殺すかは、それを設置した内閣総理大臣次第ということになります。
なぜなら、内閣総理大臣は、担当大臣の人事権を有しているからです。総理大臣は、相手が消費者行政担当大臣であろうと、財務大臣であろうと、官房長官であろうとも更迭できます。

総理大臣が「行政刷新会議の判定は絶対であり、それに反する執行をする者は更迭の対象とする」と振る舞えば、大臣ポストを降ろされるリスクを払ってまで、必要かどうか怪しい廃止判定事業を通す担当大臣は表れないでしょう。総理大臣からそのような圧力を受ける大臣は、担当部署の役人にも圧力をかけるようになるでしょうから、『再仕分け』などと言う二度手間の発生率は著しく下がるはずです。

意思決定の根幹となるビジョンと、決定過程を作るべし
いまの菅内閣に必要なのは、ビジョンの策定と、意思決定プロセスの形を作ることでしょう。

すなわち、内閣総理大臣と国家戦略担当大臣で「国として共有すべきビジョン」を策定。
内閣総理大臣と国家戦略担当大臣、財務大臣で投資を集中させるべき分野と投資額を算定。
行政刷新担当大臣と財務大臣で予算カット・財源捻出を実施。
各担当大臣は、通達される予算枠内で最大の効果を得られる創意工夫に専念させる。

まだ菅内閣には、そうした経営方針と業務執行を分けた体制、それぞれの担当分野に粉骨砕身する当たり前の体制が存在しません。自民党が残した体制に何となく民主党の色を塗り、日々、行き当たりばったりに一応の対応をしているだけです。

民主党のビジョンも、それを実現する体制もなしに、いくら政治主導を叫んでも仕方がないでしょう。菅内閣誕生時に整理しておくべきだったことですが、せめて2011年度本予算前に『菅内閣の形』を固める必要があるのではないでしょうか?

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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