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【日曜経済講座】論説委員・岩崎慶市 このままでは財政破綻する ・・・「選挙=就活」の政治屋さんの限界?

【日曜経済講座】論説委員・岩崎慶市 このままでは財政破綻する
(産経新聞 1/9付)

骨太手法にもう一度戻れ
今年の菅直人民主党政権にとって経済財政運営の最重要課題は、財政健全化にどう具体的な道筋をつけるかに尽きるだろう。もはや予算編成は来年度予算で限界に達しており、このままでは財政破綻が避けられないからである。

時を刻む時限爆弾
菅首相の来年度予算案に対する感想は実にのんびりしていた。向こう3年間の財政指針「中期財政フレーム」で定めた
(1)地方交付税を含めた基礎的財政収支の対象歳出を71兆円以下
(2)新規国債発行を今年度の44兆円が上限
という財政規律を守ったとし、満足感を表明したのである。だが、これで規律を語るなどとんでもない話だ。少し例を挙げよう。

まず国債だが、そもそも今年度の44兆円がおかしい。世界同時不況の影響による税収減を補填するだけなら41兆円で済んだのに、政権公約の財源確保が加わったため44兆円に膨らんだのである。来年度は景気の持ち直しで税収が3兆円近く増加するのだから、それを国債発行の圧縮に充ててしかるべきだった。

歳出でも危機感がない。子ども手当や農業の戸別所得補償など、政策目標も効果も不透明な政権公約を継続し、かつ拡充している。財源は増税か歳出削減で捻出するという自ら掲げた「ペイ・アズ・ユー・ゴー原則」にも反した。

基礎年金の国庫負担割合2分の1の財源2.5兆円に至っては唖然とするしかない。本来は消費税で対応すべきなのに、自民党政権時代のいわゆる埋蔵金より筋の悪い鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金を使った。一体、年金とどう関連するのか理屈が立たない。

こんな曲芸的手法を弄しても、基礎的財政収支の赤字は22.7兆円と高水準のままで、国債残高は16年分の税収に匹敵する668兆円と対国内総生産(GDP)比138%、地方を合わせると891兆円とGDP比184%に悪化した。とうに危険水準は超え、時限爆弾のカチカチと時を刻む音が聞こえる。

菅政権が設定した健全化目標は
(1)国・地方の基礎的財政収支赤字のGDP比を2015年度半減、20年度黒字化
(2)債務残高対GDP比を21年度から引き下げ
である。これでは欧米から周回遅れのこの目標さえ、とても達成できないだろう。

歴代政権の怠慢
思い起こせば、来年度は小泉政権が策定した『骨太の方針06』が目標にした基礎的財政収支黒字化の年にあたり、15年度の債務残高対GDP比引き下げに向け始動しているはずだった。それがなぜこうなったのかを振り返ってみたい。

世界同時不況が影響したのは事実である。だが、最大の理由は国を支える基盤である財政に対する自民党政権を含めた政治の怠慢以外にない。

それは“ポスト小泉”の安倍政権から始まった。景気が長期の回復基調にあったにもかかわらず、選挙のために既定方針の消費税引き上げを含む税制抜本改革を先送りしたのだ。死んだ子の年を数えても仕方ないが、あのとき実施していればこんな惨状はさらしていない。

福田政権も先送りを繰り返し、その後の麻生政権は消費税を含む税制「中期プログラム」を策定したとはいえ、危機感は薄かった。世界同時不況に対応する財政出動は不可欠だったが、定額給付金や高速道路1千円などのバラマキ政策で財政赤字を必要以上に膨らませたからだ。

これに輪をかけたのが、鳩山民主党政権である。先進各国が平時の財政運営に戻って健全化に乗り出したのに、鳩山政権だけは財源なき政権公約実行に向けて「ない袖は振るもの」と公言、決定的に財政を悪化させた。

分野別に歳出上限
菅政権になってやっと社会保障の安定財源確保には消費税引き上げが必要との認識に目覚め、年明けの会見でも6月までに成案を得たいと改めて表明した。だが、依然として腰が定まらないうえ、たとえこれを実行したとしても健全化が進むとはかぎらない。増税による税収が政権公約のバラマキに使われる懸念が消えないからだ。

着実な財政健全化を進めるには、来年度予算のような場当たり的数字合わせではなく、歳入増と同時に歳出も厳しい削減・抑制の持続が必要なのだ。それには中期的に分野別の歳出上限を設定した『骨太06』の手法に戻るしかあるまい。菅政権は英国をモデルに「中期財政フレーム」を策定したのだから、『骨太06』が最も英国的手法に近いことを知らないはずはない。

・・・「選挙=就活」の政治屋さんの限界?
最近は、自民党の石破茂政調会長がよく使われる言葉ですが、政治家にとって大切なのは「真実を語る勇気、 理解してもらう真心」であると語った政治家がいました。しかし、そのような真剣さを持った政治家は、岩崎委員が指摘しているように登場してこなかったように思います。

菅内閣による論理はまだ聞いた覚えはありませんが、桝添元厚労相は、税金による補填があることを論拠として公的年金は破綻しないと主張しています。

ですが、現政権も踏襲しているであろう桝添元厚労相の論理は、鮎滝の目には「公的資金を注入するから大手銀行が破綻することはない」という論理と同様にしか見えません。税金による補填をあてにしている時点で、老後の備えのための公的年金制度は単独で成立しているとは言えず、すでに破綻していると断定すべきでしょう。

にもかかわらず、国民を信頼することなく「税金で埋められます」などと繕おうとするから、国民と政治家の溝が拡がる一方なのです。

「当選≠超人」であって「当選≒凡人」
永田町に席を持っている事実は、彼彼女らが権力を有したパワー・エリートであることを証明しています。しかしだからと言って、彼彼女らが超人的な思考能力・判断能力を持ち合わせていることまでは証明していません。

どこかでカリスマ的な指導力やフロンティアを示す構想力を発揮した実績でもなければ、選挙で選ばれたという一点だけが異なる“ただの人の枠内に居る人”。であれば、“ただの人”は“ただの人”らしく、“ただの人”である有権者の考えを信頼すれば良いのではないでしょうか。

日本国での選挙は、1億人の有権者から当選者を決めるもの。“ただの人”らしく、一個人の就職活動としての選挙運動をしている政党・候補者を嫌悪し、「真実を語る勇気、 理解してもらう真心」を持ってビジョンや国家の大計を語った政党・候補者にきちんと過半数をとらせる結果になるはずです。

“ただの人”の集まりである大衆は、超人に比べれば劣るものの、決して阿呆ではありません。真実を語って納得を得る合理主義に徹すれば、カネをばらまくだけの金満政治を脱することは容易でしょう。
政治家の過ちは政治家が質すものであり、この“質す”ことこそ、民主党への政権交代を実現させた国民の真意だったはずです。


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プロフィール

鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
-------------------------
ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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