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高速鉄道の「技術流出」でも続く対中弱腰 ・・・技術流出ではなく、次に売り込む遅さを嘆け

高速鉄道の「技術流出」でも続く対中弱腰
(産経新聞 1/11付)

中国が日本の新幹線技術などをもとにつくった高速鉄道を「独自技術」と称して他国に売り込んでいることに対し、国土交通省内で「待った」をかけようという動きが強まっている。ところが、中国向けに車両や部品を納入する日本企業に配慮した方がいいという慎重派が抵抗し、対応策をまとめる勉強会の設置が宙に浮いている。政府は鉄道などのインフラ輸出を新成長戦略に盛り込んだはずだが、早くも「弱腰外交」が露呈した格好だ。

「中国は右手で握手して、左手で相手を殴るような国だ」。世界の高速鉄道市場で強力なライバルに育ちつつある中国について、ある国交省幹部は複雑な胸中を打ち明ける。

「中国新幹線」は川崎重工業が2004年、「時速250キロ以上の運行はしない」との条件付で技術供与したとされる。だが、中国は武漢-広州などで高速鉄道「和諧号(CRH型)」を時速350キロで運行し、契約違反の疑いが指摘されている。

中国の高速鉄道網は今年末までに総延長1万3000キロ、15年末までに約1万6000キロに達する計画。中国はこうした「実績」をもとに、JR東海、東日本が受注を狙う米国のほか、東南アジアなど世界市場への売り込みを加速している。

これに対し、国交省内では昨秋以降、日本の技術を守るための勉強会を立ち上げる動きが出たが、中国に車両や部品を納入する日本企業が反発し、省内でも日中関係の亀裂を懸念する声が高まった。中国側の動きは依然“野放し”で、このままでは、次世代を担うリニアモーターカーの技術流出にもつながりかねない。

日本は交流事業で毎年、中国から官僚を数人ずつ受け入れて鉄道研修を実施してきたが、税金を使ったこうした事業にも批判が出ている状況だ。(米沢文)

・・・技術流出ではなく、次に売り込む遅さを嘆け
中国が「右手で握手して、左手で相手を殴るような国」であることなど、今に始まった話ではありません。中国は、昔からずっとそういう国です。そういう国への技術流出を嘆いても、何も生み出しません。

そもそも日本国の技術力も、戦後の復興期に、当時の日本国より進んでいた外国製品を分解・構造解析する中で培われたものです。先行者の技術が後発者に盗まれるのは当然のリスクであり、追いつかれる前にさらに先へと技術開発を進め、後発者を引き離すことで生き残りを図るのが先行者の宿命だという認識に立つ必要があります。

嘆くべき焦点は技術流出ではありません。容易に追いつかれるほど革新的でなくなった自分自身の力の衰えにこそ、日本国は危機感を抱くべきです。

もちろん公正な競争という観点から、知的財産を軽んじる中国の有り様を非難することは可能です。可能ですが、他人が苦労して開発したものを平気で盗み、盗んだものも平気で自分のものと言い張る国を相手に、公正な競争を論じたところで徒労に終わるだけ。中国も自分自身が革新的でなければ、インドネシアあたりに追い抜かれる日が来るわけで、模倣で満足するなら放っておけば良いのです。

成熟した先進国市場にも、革新の余地は存在する
家電芸人がTVを賑わせる日本国なら、気付くことが出来ているはずです。

例えば掃除機は、永く紙パックを最終形だと思ってきましたが、Dysonの“サイクロン方式”によってその固定観念は覆りました。吸引力でゴミをまとめる紙パック不要の掃除機など、家電各社がサイクロン方式を応用した新製品を開発・投入しています。

同じくDysonは、昨夏に“羽根のない扇風機”・エアマルチプライアーを市場投入。モノクロ映画の時代から、羽根で空気を回すというイメージで固定化された扇風機のイメージを一新しました。おそらく今夏には、他の家電メーカーからも類似の製品が販売されるはずです。

携帯電話市場を牽引する“スマートフォン”の盛況ぶりも、アップル社のiPhoneによって「多機能携帯端末とはこういうものだ」という再定義がなされた以降のこと。以前は、携帯にこれ以上の機能付加はいらない、もっとシンプルに電話とメールが出来れば良いとの論調だったはずです。そうした昔の論調をひっくり返したのは、iPhoneが、すべてをタッチパネル操作にすれば携帯電話サイズにキーボードも収まるという革新的なアイデアを、市場に提示できたからです。

同じくアップル社が投入したiPadも、“タブレット型端末”という新しい市場分野を作りました。以前は、ネットブックと電子書籍端末とで棲み分けていた市場を、タブレット型端末という新しいアイデアによって統合してしまったわけです。マスコミには、未だにiPadを電子書籍端末へ矮小化する見方が残存していますが、iPadはスペックもアプリもネットブックに取って代わるものです。

日本国の革新性獲得、トップセールスにこそ注力を
鏡餅を置けないほど薄いテレビが一般家庭に普及することなど、そういうテレビを開発できることは知っていても、一昔前までは誰も考えなかったはずです。しかし、地上デジタル波への対応に強制されたとはいえ、あっという間に平均的な収入の家庭が買える価格帯に落ち着きました。

TOYOTAの大衆車が、ガソリン車のカローラから、ハイブリッド車(HV)のプリウスへ変わる日が来るなど誰が想像していたでしょうか。一昔前まで、プリウスは高付加価値の高級車という位置付けにあったはずです。

一昔前なら実現できなかったことでも、実現できるのが世の中です。往々にして「気付けばそうなっていた」というものですが、これは先へ進もうとする人材がゼロにならない人間社会の真理と言って良いでしょう。

模倣して居直る中国が鼻持ちならない気分は分かります。

けれども、米国人に憧れることはあっても中国人になりたいとは思わないというのが一般的な心情。米国籍を取得しようと渡米する人材は後を絶ちませんが、中国籍を得ようと渡中する人材は大していないのが現実です。この現実は、中国が“パクリ国家”である限り変わらないでしょう。

ならば、中国批判ではなく、日本国の革新性獲得にこそ注力すべきでないでしょうか? 中国のパクリ製品で市場に満足されて困るなら、中国のパクリ製品が出回る前に日本国製品が市場を席巻するよう、大がかりな営業をかけることに力を尽くすべきでしょう。


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関連記事
中国版新幹線「パクリ号」戦略加速、海外売り込み着々
(産経新聞 1/2付)

【上海=河崎真澄】日本の新幹線技術が土台の高速鉄道車両「和諧号(CRH型)」を、中国が“独自開発した”と主張して輸出戦略を加速している。中国鉄道省は米ゼネラル・エレクトリック(GE)や仏アルストムと鉄道技術で相次ぎ提携し、国境を接する東南アジアや中央アジアへの延伸や、米国での高速鉄道プロジェクト受注を政府ぐるみで有利に運ぶ戦略だ。

2011年には試験走行で世界最速の時速600キロ達成を狙うほか、15年までに国内で3兆5千億元(約44兆円)を投入して高速鉄道網を急ピッチで整備する。

関係筋によると、鉄道省傘下の国有企業、中国南車集団などが生産する「CRH」は、外観デザインも含め川崎重工業など日本が技術供与した新幹線そっくりの車両で、一部に改良部分があるにせよ、知的財産権侵害の疑いも残される。

そうした中で中国がGEやアルストムと連携するのは、技術改良プロセスで欧米勢を利用し、日本の知財権をクリアする手法を編み出す狙いがありそうだ。

欧米勢にとっても、05年に整備が始まった中国の高速鉄道網が、わずか5年で総延長7531キロと世界トップに躍り出るなど成長性の高い市場になったことに加え、輸出市場の共同開発でビジネスチャンスが広がることは無視できない。

中国政府は11年3月開催の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で採択する「第12次5カ年計画」に毎年7千億元を高速鉄道整備に投じる予算案を盛り込む計画だ。20年までに総延長を1万6千キロにする。

中国南車集団は10年12月3日の試験走行で時速486.1キロを記録し、日本の新幹線の443キロを抜き去った。仏TGVがもつ世界最高時速574.8キロを上回る600キロ達成に自信をみせており、そこで「世界最高の国産技術」を売り物にする戦略とみられる。

中国は雲南省からミャンマー、ラオス、タイへ、新疆ウイグル自治区からキルギス、カザフスタンなど中央アジアへ延伸する高速鉄道の建設を計画中だ。米カリフォルニア州、フロリダ州の高速鉄道建設プロジェクトでは、GEなどと共同で入札に参加する方向で準備を着々と進めている。

規模も性能も国際性も日本の新幹線を凌駕し始めた中国のCRHだが、建設計画スピードに運営上の安全性確保などバックアップ態勢が整っていないとのリスクを指摘する声もある。
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鮎滝 渉

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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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