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東日本大震災1カ月 疑心暗鬼が生んだ「買い占め」 ・・・どうせ買ったことを忘れて腐らせるだけ

東日本大震災1カ月 疑心暗鬼が生んだ「危機」 
【喪失】(上)首都圏パニックは何だったのか

(産経新聞 4/10付)

揺れが収まるのとほぼ同時に爆発音があった。千葉県市原市の金融機関に勤める桑折雅彦さん(27)は職場の外へ出ると、数キロ先にあるコスモ石油の巨大な液化石油ガスタンクが炎上し、爆風が全身を覆った。空へと燃え上がる黒煙・・・。あの瞬間、「何か大変なことが起きた」と悟った。

数日後、妻(27)と千葉市の自宅からスーパーへ走った。レジには行列ができていた。2リットル入り飲料水6箱(24本)、カセットコンロ用ボンベ15本、菓子パン10個、カップ麺5、6個を30分並んで買った。

「棚から持ち去られていく様子を見ていると、保存できるものは何でも買っておかなければという気になった。モノを少しでも手元に置いておきたかった」

東日本大震災後、被災地から数百キロ離れた首都圏で起きた食料品や日用品の買いだめ。ガソリンスタンドでも行列ができた。

消費者庁によると、関東圏向けのガソリンと軽油はすでに3月21日から平年並みの出荷量へ戻っている。飲料水は放射性物質(放射能)の影響で依然として平時の8倍の需要があり品不足が続くものの、食料品は納豆やヨーグルトなど加工工場の被災や計画停電のため減産が続く食品を除き平常に戻りつつある。

桑折さん宅の冷蔵庫わきには、ペットボトルや保存食が山積みになっていた。

「妻と『正直、むだに買いすぎたかもしれない』と話すことはある。あれは一体何だったのだろうと思うこともある。われを失っていたのかもしれません」

◆買いだめ連鎖
首都圏の大手スーパーが震災5日後の3月16日、食料品と日用品30品目について需要と供給の状況を調べた。飲料水の需要は平時の31倍に上り、パスタは27倍、カップ麺は14倍、米は10倍。日用品ではボンベが30倍、乾電池が16倍だった。

一方で、供給も飲料水が2.5倍、パスタが3.6倍、カップ麺が2.7倍、米が2倍など大半が平時を上回った。もし、あのとき消費者が冷静に行動していれば、品不足が起きることはなかったといえる。

新潟青陵大学の碓井真史教授(51)=社会心理学=は「互いの疑心暗鬼から買いだめといった行動を取ってしまう。スーパーへ行くと品薄になるのではないかと感じ、さらに報道などの情報で裏づけられると、行動が行動を呼んでしまう。特に首都圏は人口が多いため、一部が動くと連鎖が起きやすい」とし、こう続けた。

「そもそも、モノが作れなくなったわけではなく、わが国は生産力も備蓄もある。本当の危機ではないのに危機を起こしている」

同じ大手スーパーが今月4日に再び調査したところ、買いだめが一巡したため、米とカップ麺の需要は震災前の3割減、2割減に落ち込んでいた。トイレットペーパーとティッシュペーパーも1割減だった。

◆放射能自衛策
洗濯物がベランダの物干しざおに翻っていた。東京都中野区の高台にある一戸建てで暮らす主婦(36)は震災後、放射能から自衛するため洗濯物を屋内で干し、外出時は帽子とマスクを身につけていたが、3週間でやめた。

主婦は「あのときは新聞やテレビ、ブログ、ツイッター、ママ友の話・・・とさまざまな情報があふれ、何を信じていいのか分からなくなっていた」と振り返る。

東海道新幹線は当時、放射能を恐れ西へ自主避難する母子で「疎開列車」と化したが、小学校や幼稚園の新学期をきっかけに多くが首都圏へ戻りつつある。

むろん東京電力福島第1原発の事故はいまなお危機的な状況が続いている。妻(29)と生後8カ月の長男が滋賀県の妻の実家へ避難する都内の会社員、内野太郎さん(32)は「目に見えない不安がある。子供のことを考えると危険は避けたい」と話す。

東京女子大学の広瀬弘忠元教授(68)=災害・リスク心理学=は「買いだめにせよ放射能からの避難にせよ、政府が『冷静な行動を』と呼びかけたことが意図とは逆に集団心理をあおった。こうした際に倫理的な呼びかけは逆効果なだけで、政府は買いだめや避難をしなくても大丈夫であることを裏づけるきちんとしたデータを示し、論理的に人々を安心させることが重要だった」と指摘する。

・・・どうせ買ったことを忘れて腐らせるだけ
飲料水も、パスタも、カップ麺も、米も、乾電池にしても、長持ちはするものの『消費期限』が存在します。永遠に腐らないわけではありません。

これらの消費期限は、かなり長期間です。しかし、その期間は「包装や内パックに傷を付けなければ、これだけの期間までは使える」というものであり、きちんとした保管方法で保管する必要があります。消費期間が長くとも、これらの食品・製品は相応にデリケートなのです。

そんなデリケートな備蓄品を、「すわ、地震だ!」と煽られた勢いで買い占め・買い貯めした人が、果たして腐らせることなく活かせるでしょうか? 保管場所は用意してましたか? その保管場所に入りきりましたか?

水・食糧・非常用品の備蓄は、1週間分で管理
先に触れたように、飲料水や米、乾電池といった備蓄品はいずれ腐るものです。保管を誤ればカビさせたり、錆びつかせたりして、本来よりもずっと短い期間でダメにしてしまいます。

従って、水・食糧・非常用品の備蓄では、定期的な品質確認・買い替えが必須となります。これらは、買った後は置きっぱなしという類のものではなく、期間が長いというだけでちゃんと消費サイクルを持っており、かつ適正な備蓄量というものがあるわけです。

今回の東日本大震災では、被災地が広域にわたっていたことから救援物資の配給までに時間がかかりました。それでも、被災から1週間後には、避難所へ物資が届き始めています。つまり個人の備えの適正量は、「1週間分を確保していれば、その先は政府・自治体に頼って良い」となります。

備蓄を重ねる時間的・金銭的余裕があれば倍の2週間分を用意していっても良いかもしれませんが、被災後に取り出せる頑丈な保管スペースの確保、家が倒壊・流失・焼失したら使えなくなるリスクを考えれば、「そんなに多くても仕方がない」というある種の覚悟もいると思われます。

水・食糧・非常用品の備蓄は、長期間の消費サイクル
適正量が決まれば、後は備蓄を始めた水・食糧・非常用品の保管管理です。

一般家庭で実現できる保管方法を考えれば、1シーズン、3カ月に一回は品質確認・買い替えをするのが望ましいでしょう。
備蓄してきた飲料水・食糧は、3カ月目に日用品に回して順次消費。新たに1週間分の飲料水・食糧を購入してきて、備蓄するわけです。消費期間を超えないうちに食べたり、飲んだりしてしまえばゴミにならず、地球にも財布にも優しい備蓄となります。

最近の製品は消費電力が小さくなったため乾電池の消費は難しいかもしれませんが、自然放電で減った電力量を計測する簡易キットが売られていますから、それで残りの電力量を計測して判断するので良いでしょう。

このような「3カ月に1回の備蓄品の品質確認・買い替えサイクル」を日常化することこそ、意味のある備蓄、真に地震の時に使える備蓄を持つことになるわけです。

大抵のご家庭では、週1回、スーパーへ食糧などを買いに行かれているはずです。その買い物をたった1回分増やすだけで揃えられる計算ですから、正直、3~4人家族なら買い占めで慌ててやるような規模になりません。

これまでの生活を見直すのは大切ですが、もう少し普通に生活しましょう。


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関連記事
東日本大震災 牛乳、納豆、ミネラルウオーター 品薄続く
(毎日新聞 4/10付)

製造・物流拠点の損壊や消費者の「買いだめ」などで品不足となった商品の多くが、「物流がかなり正常化してきた」(村井正平・イオンリテール社長)ことから、店頭に戻りつつある。カップめんやトイレットペーパーはメーカーの増産で震災前に近い品ぞろえとなっている。

一方、紙パックや包装用フィルムなどが不足する牛乳、納豆は、品薄が解消されていない。水道水からの放射性物質検出で需要が急増しているミネラルウオーターも、被災地、首都圏で不足気味。

発酵時の温度管理のため、電気が欠かせないヨーグルトは、計画停電取りやめを受け、メーカーは発酵作業に入るとしており、徐々に店頭に出回りそうだ。

ガソリン不足も緩和しつつある。石油連盟によると、6日時点で東北地方の約9割のガソリンスタンドが営業を再開。太平洋沿岸部の被災地の一部では依然、休業が続いているが、石連は臨時のスタンドを設けるとしている。【太田圭介】
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鮎滝 渉

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千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
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ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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