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「山本議員、品位に欠ける」=処分は持ち越し―参院議運委 ・・・品位や礼節の問題ではない憲法違反の問題だ

「山本議員、品位に欠ける」=処分は持ち越し―参院議運委
(時事通信 11/1)

参院議院運営委員会は1日午前の理事会で、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した山本太郎参院議員(無所属)に対する処分をめぐり協議し、山本議員の行為は「国会議員としてあるまじき行為で品位に欠ける」との認識で各党が一致した。ただ、処分などに関しては結論は出ず、5日に再協議することになった。

理事会後、岩城光英委員長が山本議員を国会内に呼び、事情を聴取し、「天皇陛下を政治利用したという意識はあるか」とただしたが、山本議員は「政治利用ではない」と否定。「手紙を渡すことがルールに反するという意識はなかった」とも釈明した。一方、自民党理事の水落敏栄氏は記者団に対し、「自民党としては懲罰を求めていきたい」と語った。

山本太郎議員を聴取 閣僚、与野党は批判の嵐・・・議員辞職要求も
(産経新聞 11/1)

山本太郎参院議員(無所属)が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を渡した行為について1日、閣僚や与野党幹部から、「(天皇の)政治利用そのもので、議員辞職ものだ」(下村博文文部科学相)などと、批判が相次いだ。自民党の脇雅史参院幹事長は党役員連絡会で、山本氏が辞職しない場合は辞職勧告決議案の提出を検討すべきだとの考えを示した。

参院議院運営委員会は同日午前の理事会で、山本氏に対する処分をめぐり対応を協議。岩城光英委員長らが山本氏を国会内に呼び、事情を聴取した。山本氏はこの後、記者団に対し「マスコミが騒がなければ、政治利用といわれることはなかった。議会の沙汰があれば受け止める」と述べ、自ら辞職する考えがないことを強調した。

古屋圭司国家公安委員長は記者会見で「常軌を逸した行動だ。国民の多くが許されざる行為だと怒りをこめて思っているのではないか」と批判。新藤義孝総務相は「皇室へのマナーとして極めて違和感を覚える。国会議員ならば、新人とはいえ自覚を持って振る舞ってほしい」と語った。安倍晋三首相も周囲に「あれはないよな」と不快感を示したという。

与野党でも厳しい意見が上がり、自民党の石破茂幹事長は記者会見で「見過ごしてはならないことだ」と言明。公明党の井上義久幹事長は「極めて配慮に欠けた行為だ」と指摘した。

日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は市役所で記者団に対し「日本の国民であれば法律に書いていなくてもやってはいけないことは分かる。しかも国会議員だ。信じられない」と批判を強めた。民主党の松原仁国対委員長も記者会見で「到底許されない」との認識を示した。

・・・品位や礼節の問題ではない憲法違反の問題だ
陛下に直訴するということは、陛下から何らかの返答を引き出すことを期待しているわけで、陛下に御裁可を仰ぐのと同じです。

ここで、陛下に御裁可を仰ぐというとはどういうことか、日本の歴史に照らして知っておく必要があります。
太平洋戦争集結以前の日本において、天皇は様々な決断を世に示しています。明治天皇は、慶応3年10月15日(西暦1867年11月10日)に江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜による大政奉還の上奏を受けて、これを勅許しました。最後に江戸幕府を終わらせたのは、明治天皇なのです。

さらに明治天皇は、明治元年3月14日(西暦1868年4月6日)に『五箇条の御誓文』を発布しています。この御誓文は、福井藩出身の参与・由利公正が起案した『議事之体大意』へ、土佐藩士の福岡孝弟、長州藩士の参与・木戸孝充が修正加筆した五箇条へ、明治天皇が裁可を下したものです。これにより、明治新政府の基本方針が定まったわけです。

また、昭和天皇は、1945年8月8日と同月14日の御前会議において、ポツダム宣言の受諾を巡って御前会議が紛糾した際に、天皇自ら受諾の決断を下されています。

しかし、これらの御裁可は幕末の動乱期、第一回帝国議会開催までまだ二十年もある明治維新直後、そして大日本帝国憲法の下にある日本国と、いずれも天皇が国権の最上位にある時代であることに注意しなければなりません。

現行の日本国憲法は、第41条にて以下のように定めています。
日本帝国憲法 第41条 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

つまり、いまの日本国における国権の最高機関は、国会なのです。今の日本国に国会の上は存在しないのです。陛下に御裁可を仰ぎ、陛下の聖断に基づいて日本国を動かすということ、「国会の上に陛下が立つ」という論理はあり得ません。
山本議員が行った、陛下に聖断を迫るような直訴は、国会が国権の最高機関であることを否定する行為です。

国会議員の仕事は、他者を説得し賛同を得ること
国会議員は、国会の議決において、等しく一人一票を投じることが出来ます。株主総会のように持株数によって票の重みが変動することはありません。100万票で当選した議員による一票も、30万票で当選した議員による一票も、国会採決で投じる票は等しく一票です。

国会を通じて自分の提案を通すということは、対等な一票を持った他の議員を説得し、賛意を得て多数派を形成するということです。

他の議員の説得は、単に自分と同じ政党だからというだけで済む場合もあれば、まったくの正反対の立場にいる相手を論破する、お互いの妥協点を探るなど、その方法は様々です。しかし、いずれも自分の主張を明らかにするだけでも何千語、何万語と語る必要があり、場合によっては何十万、何百万語もの議論を重ねなければなりません。

国会で自分の提案を通す上では、この万単位で言葉を費やすということが重要なのです。
言葉を費やして語る中で、自分の熱意が先走って生じた矛盾点や、自分では気が付かなかった観点の欠落に気がつくことが出来ます。先に例を上げた『五箇条の御誓文』が由利公正による起案に、福岡孝弟、木戸孝充による修正加筆が行われたものであるように、自分の提案の矛盾や欠落に対して修正をほどこすことによって、その提案は確からしさを増し、より多くの賛同を得られるものへ鍛えられていくわけです。

また、自分の提案に乗るように他者を説得するということは、自分が自分の提案に懸けてきた熱量・エネルギーを相手に伝えることでもあります。説得できた相手とは「よし、これを実現しよう!」というエネルギーを共有でき、提案を前進させるエネルギーを高めることになります。

一方、山本議員が行った陛下への直訴は、自分と対等である他の国会議員を説得することを放棄したことを意味します。
自身の手で他の議員と議論することを疎んじ、国会で多数派を形成することを諦め、聡明な陛下の返答を待つというのは、議論を通じた民主的な合意形成を否定しています。民主的な合意形成を否定する行為は、国民主権を謳う日本国憲法を否定するものです。

得票数 66万6684票の重さ
山本議員が、自身の拠って立つ今の社会的立場、国会議員という立場に悉く反していることは、これまで述べてきた通りです。

当の本人である山本議員は、一連の報道に対して、「マスコミが騒ぐから、政治利用ということにされてしまった。マスコミが悪い」「ルール的には園遊会の中でお手紙を渡すということが禁じられていることは聞いていなかった」「ルールに反しているという意識はなかった」と弁明しています。
要は、「自分は悪くない。知らなかったから良いでしょ?」という話しです。しかし、これは66万6684票の代表としては通らない論理です。

国会は、1億人を超える日本国の有権者を一堂に会して議論するのは難しいため、選挙によって有権者の代表を選び、代表同士で議論して国政を進めるためのもの。有権者の代わりに表に立つのが国会議員であるわけです。

山本議員が先の参議院選挙で得た票は、66万6684票。この66万という数字は、企業で言えばTOYOTAグループ従業員数の2倍、県庁所在地で言えば鹿児島市の人口を超える大きさです。
これだけ多くの有権者から、「私たちの代わりに頑張って来て」と票を託されて生まれたのが参議院議員・山本太郎です。そのような立場にありながら、憲法の定める天皇と国会の関係を知らなかったというのは許されるべき無知ではありません。

山本議員による陛下への直訴は、国会が国権の最高機関であることを否定し、国会で多数派を形成することを諦め、有権者の代わりに議論することを放棄したその行為は、自ら国会議員の職を辞めたに等しい行為です。

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鮎滝 渉

Author:鮎滝 渉
千秋真一に23%似ているらしいブロガーです。
実家である愛知県に戻ってきました。
ほぼ日刊で更新中。日々の巡回サイトに加えてやってください。
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ブロガー名を、「鮎滝 渉」へ改めました。
私が自分に付けた最初のペンネーム。そして、「一角の者になるまでは使うまい」と思ってた名でもあります。

大して公知のペンネームというわけでもありません。が、1回目の中小企業診断士試験の失敗以降、あれこれと思い悩む中、「“輝かしい名としようする執着”はかえって醜い。そろそろ、この名を名乗る覚悟をしよう」と決意。鮎滝の名を使うことにしました。

ちなみに、旧ブロガー名は「スクナビコナ」。
日本神話に出てくる知恵の神様の名前です。恐れ多い名前ですが、ブログをする気構えとして、使っておりました。

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