始まりは、昨日のTBS特番『シリーズ激動の昭和 3月10日〜東京大空襲 語られなかった33枚の真実』です。
同特番は、当時の東京は警視庁警察官・石川光陽さん(故人)が撮影した東京大空襲直後の写真です。
当初は、警視総監による「記録を後世に残せ」という特命から始められた石川さんの撮影。終戦直後、GHQは東京大空襲の被害状況を知る上ために、接収しようとしたそうです。しかし、「(GHQにもみ消されることなく)後世に語られなければならない事だ」と考えた石川さんは、あくまで「私的に撮った物だ」としてGHQへの引渡しを突っぱねて、当時撮影した写真33枚を守られました。
最初の1枚目の写真は、上記のうちの1枚です。
・・・で、最初はこれまで広島の原爆被害は、写真資料も含めて知ってはいました。しかし、東京大空襲については、被害状況を具体的に記した物を見たことがなかったので、衝撃的でした。
で、最初は「『業』というタイトルを付けようか?」と考えたのですが、何か違う気がし、『遺すべき事』とするのが妥当だろうと考えるに至って、写真のみでの3回シリーズを記してみました。
ジャーナリスト・筑紫さんが番組中で指摘されているように、確かに東京大空襲については、その喪失に対する補償が弱かったように思います。
もっとも、「法律の範囲内でしか判断のできない法廷」への訴訟を後援するTBSの姿勢には懐疑的です。行っている事には正当性を感じますが、時効問題を克服できない以上、最終的に政治判断以外の解決策は考えられないからです。
「広く会議をおこし、万機公論に決す」ための一つの定石ですが、局を挙げて後援するからには、そこまで考えておられるのでしょうか?
しかし、「3月10日」と言っても、「8月6日 広島平和祈念式典」「8月9日 長崎平和祈念式典」の様な大々的な報道もなかったように思います。これを取り上げれば、神戸は『火垂るの墓』がありますが、横浜、宇都宮、名古屋、大阪、福岡・・・と多くの空襲を上げる必要も出てくるわけですが。
シリーズ『遺すべき事』について私は、基本的に言葉の徒です。
日本語も、万葉仮名を経たように、文字になる以前から数千年の歴史を有している言語。だから、それだけの力を有していると考え、すべてを言葉で考え、言葉で述べます。
しかし、言葉は、それ自体が抽象化されているもの。したがって、同じ「やさしさ」という言葉でも話し手と聞き手との間には大きな差があるのもまた事実です。
「やさしさの反対は、無関心でいること」とは、マザー・テレサが遺した言葉の一つです。
また、「やさしさ」は『優秀』の『優』を当てて「優しさ」とも書きます。
車椅子を漕いでいる方を見つけたとき、後ろから押すのも「やさしさ」の表れですが、車椅子を漕いでいる方には自分の力でする権利もあります。「押しましょうか?」と聞くところから入るのが、その方を尊重した「やさしさ」なのでしょう。
画像も、受け止め方は十人十色なので、伝える力に限界があるわけですが。
今回は、最初の写真からそれ自体が雄弁であるため、画像中心の3回シリーズを作ってみました。
あなたの『遺すべき事』は何ですか?
このブログのこれから
斯くも多くの言葉で述べてきたように、また明日からは言葉で述べるブログになります。
「受け入れ拒否が続く、救急医療の体制」
「市場の評価と乖離し、政治的な駆け引きに陥っている日銀総裁人事」
「相も変わらず、『ジンテーゼ』に昇華することなく空転しかできない国会」
「打ち上げに成功した『きぼう』から拓ける宇宙事業」
取り上げることは山ほどありますから。