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スクナビコナ

Author:スクナビコナ
千秋真一に23%似ているらしい、兵庫県在住のブロガーです。
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「スクナビコナ」とは?

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山椒(参書)を入れるとニュースも辛い?
中小企業診断士をめざしつつ、日々のニュースやおススメ本など話題を提供。「突然スピーチを頼まれた」「ちょっと小生意気な話」など話のネタにしてください。
『自国にない技術は、他から買う』 中国の企業論理と、それに翻弄された日本企業(1)―買収劇―
太陽発電パネル生産量 世界シェア第3位に迫っていた「(株)MSK」
「(株)MSK」という会社名を聞いたことがありますか?
私自身、同社のことを知ったのは先月末のことでした。

太陽電池パネルの生産量はkW(キロワット)で評価しますが、MSK社は、長野県佐久市に10万kW、福岡県大牟田市に8万kWの生産能力を持つ工場を保有。06年まで、太陽電池パネル生産量で世界シェア第3位を狙えるところまで来ていた日本の有力企業でした。

ちなみに、太陽電池パネル業界の情報調査をしているアメリカの『PVニュース』によると、06年の各企業の太陽電池パネル生産量は以下の通り。

第1位:シャープ(日本)・・・43万4000kW
第2位:Qセル(ドイツ)・・・25万3000kW
第3位:京セラ(日本)・・・18万0000kW
第4位:サンテック(中国)・・・15万8000kW
第5位:三洋電機(日本)・・・15万5000kW
第6位:三菱電機(日本)・・・11万1000kW
第7位:モーテック(台湾)・・・11万0000kW

太陽電池パネルのしくみ
太陽電池パネルは、「セル」と呼ばれる光エネルギーを電気エネルギーに変換する部品を直列につなぎ、樹脂で表面を覆って一枚のパネルに組み上げたものです。

太陽電池パネルの性能は、セル自体の発電能力はもちろん、パネルの表面を覆う樹脂の加工技術でも大きく差が出てきます。
樹脂に覆われた太陽電池パネルでは、当然、セルに届く光はすべてその樹脂を通過してきます。樹脂の加工がヘタだと、光が樹脂を通過する中であちこちに屈折して、充分な光がセルまで届きません。逆に、うまく加工できれば、同性能のセルを使った電池パネルでも、より高い発電能力を持つものを作ることもできます。


2006年、中国のサンテック社が(株)MSKを買収
佐久市に10万kW、大牟田市に8万kWと合計18万kWの生産能力を持っているはずのMSK社。
06年のPVニュース統計でその名前が出てこないのは、同社が中国のサンテック社に買収されたためです。

サンテック社は、「セル」の製造で伸びてきた企業。MSK社の買収には、セルの製造からパネル生産までを一貫させることによる効率化・低価格化、さらにアジア市場での確固たる地盤を築く狙いがあります。

世界トップレベルの生産技術を持っていたMSK社
06年当時、市場に出回っていた太陽電池パネルの発電能力は、パネル1台で170W程度でした。

その中にあって、MSK社の太陽電池パネルは1台で200Wを発電。
この飛び抜けた高性能を実現させたのは、同社の優れた加工技術にあります。同社が造る電池パネルは、他社製品に比べて、樹脂の中での光の屈折が少なく、より効率よく光がセルにまで届くようにできていました。

このことから、「MSK社の電池パネル」は一つのブランドとなっていました。そのMSK社に目を付けたのが、中国のサンテック社だったわけです。

中国の企業論理「自国にない技術は買う」
当初は「経営統合」という話だったようですが、事実上、サンテック社によるMSK社の買収でした。
06年夏にMSK社がサンテック社の傘下に入ると、「太陽電池パネルの価格低下で、在庫が膨らんだ」との理由から、同年秋には大牟田工場が閉鎖。中国での生産に切り替える方針を打ち出しました。

サンテック社が欲しかったのは、あくまでMSK社が持っている加工技術。MSK社の技術を、より人件費の安い中国で実現することができれば、高性能でかつ安い太陽電池パネルの生産が可能となります。

太陽電池パネルは、ヨーロッパ、特にドイツでの生産量が飛躍的に増加。それに伴う低価格化も進んでおり、サンテック社の生産ライン実現は非常に大きな意味を持ってきます。

しかし、こうした企業論理でもうけられるのは経営者だけ。日本の熟練工にとっては、職場がなくなることでしかありません。
こうした企業論理に立ち向かったのが、元MSK大牟田工場の工場長・田嶋教弘さん、元MSK財務部長・西堀考雄さんを中心とした大牟田工場の社員たちでした。



『自国にない技術は、他から買う』 中国の企業論理と、それに翻弄された日本企業(2)―工場再開―」へ続きます

――コールド・ケース<未解決事件>―――――――――
08/03/19 イージス艦「あたご」による漁船衝突事故←未だ逮捕者なし
└関連記事:イージス艦「あたご」側の回避義務を海上保安庁が断定
08/01/31 殺虫剤入り中国製冷凍食品 大量回収事件←未だ原因不明
├関連記事:市川市の被害者が食べた物から、基準値の1万倍のメタミドホスを検出
└関連記事:殺虫剤入り冷凍ギョーザ事件 中国側が不満分子による殺人未遂を示唆
――――――――――――――――――――――――――

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