甲府第一高校で強行遠足に767人参加 夜間歩行も復活
県立甲府第一高校は、恒例の「強行遠足」を4日夜から5日昼にかけて行ないました。今年は男子の距離を約20キロ延長して75.3キロで実施。生徒たちは「自己の限界に挑戦する」伝統に立ち返って歩き通しました。
4日午後10時、同校OBらが校歌や応援歌を歌う中、男子生徒403人が長野県小海町を目指して出発。女子364人は5日午前7時半に北杜市立須玉小学校を出発し、約30キロ離れた長野県の野辺山を目指しました。
◆山梨県甲府市から長野県小海町の道程

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県境を越える強行遠足でしたが、男子は約44%、女子は約99%が制限時間内に完走。頑張り抜いた充実感に涙を流す生徒も多かったといいます。地元の協力、ICタグの導入で伝統復活甲府第一高校では、体力と気力を鍛えようと1924(大正13)年に「強行遠足」が始まりました。11年前からは、男子が学校から長野県小諸市役所まで105キロを約22時間で、女子が山梨県北杜市から長野県小海町まで47キロを9時間かけて歩いていました。
2002年、強行遠足中に、女子生徒2人が乗用車にはねられ死傷する事故が発生。生徒の安全管理を行き渡らすため、翌年より男子は約55キロ、女子は約30キロに距離を短縮しました。
しかし、卒業生などから「限界に挑戦する本来の姿に」との要望があり、今年から男子だけ75キロに延ばすことを決定しました。
安全面については、沿道で見守るOBや家族などの協力員を4割増やして680人を動員。さらに生徒にICタグを携行させ、13のポイントで生徒が無事に通過したかどうかを確認できるよう対策が採られました。
生徒の安全管理ができないなどの理由から、一般に過酷な学校行事は減っていく傾向にあります。が、地元の人たちの協力を得て伝統行事を復活させられるというのは、良いものだと思います。完走したことも素晴らしい経験になるでしょうが、ケガや体力消耗などで「これ以上は無理だ」という限界点を感じる経験、「自分で自分のリタイアを決める」という経験も、大事なものとなるでしょう。
鹿児島市の清水小学校で行なわれている「錦江湾4.2キロ横断遠泳」など、永く続いて欲しいものです。
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