今度は早大生逮捕、自宅で栽培 今年8月に逮捕・起訴
自宅で大麻を栽培していたとして、早稲田大学の男子学生(21)が今年8月、大麻取締法違反(栽培)容疑で、関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕されていたことが分りました。
大麻を巡っては、慶応義塾大や同志社大、関西学院大、関西大、関東学院大など伝統校の学生に加え、芸能人や力士、プロテニス選手まで若年層を中心に摘発が広がり、社会問題化しています。今回の早大生逮捕で、若者の大麻汚染が深刻化している実態が改めて浮き彫りになりました。
関係者などによると、逮捕されたのは、豊島区在住の商学部の3年生。
学生は8月18日、自宅マンションで大麻草4株を栽培した疑い。学生は現行犯逮捕後に起訴され、すでに執行猶予付きの有罪判決を受けています。「大学の講義でオランダのことを学び、大麻に興味を持った」と話しているといいます。
早稲田大学の広報課は「事実であれば大変遺憾なこと。現在、情報の確認を急いでいる」とコメントした。相次ぐ大学生の所持、栽培による逮捕 若者の汚染深刻化大学生が、大麻の所持や栽培などで逮捕される事件が全国で相次いでいます。
慶応義塾大と法政大では、いずれも男子学生2人と5人がそれぞれキャンパス内で大麻を売買したり吸引していたことが発覚。同志社大でも、女子学生(22)が知人の元関西学院大生や交際相手で密売人のブラジル人の男から大麻を入手し、250回以上使用したことが公判で明らかになりました。
ほかにも、関西大の男子学生1人が所持で逮捕されており、関東学院大ラグビー部の部員2人(当時)が、インターネットの雑貨店のサイトで購入した種から大麻草を栽培したとして有罪判決を受け、他の部員12人(=不起訴処分)も吸引していた事実を認めたという事件がありました。
警察庁によると、大学生の検挙者数は07年は92人で、前年に比べて19人増加。今年上半期(1〜6月)も、すでに42人となっています。
大麻は「単純所持」でも逮捕される禁止薬物です日本において、大麻は、『大麻取締法』によって免許を取得した「大麻取扱者」以外、大麻の使用・栽培・所持・譲渡・譲受・輸出入を禁じられています。
日本は<法治国家>ですから、「オランダでは許されているんだから、使ってもいいじゃないか」などという個人の考えなど関係なく、大麻取締法に違反する所持や栽培を行えば、当然に逮捕されます。
大麻取締法・第24条
大麻を、みだりに、栽培し、本邦若しくは外国に輸入し、又は本邦若しくは外国から輸出した者は、7年以下の懲役に処する。
2.営利の目的で前項の罪を犯した者は、10年以下の懲役に処し、又は情状により10年以下の懲役及び300万円以下の罰金に処する。
3.前2項の未遂罪は、罰する。
大麻取締法・第24条の2
大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、5年以下の懲役に処する。
2.営利の目的で前項の罪を犯した者は、7年以下の懲役に処し、又は情状により7年以下の懲役及び200万円以下の罰金に処する。
3.前2項の未遂罪は、罰する。国際的には警戒を強めている薬物 オランダは例外中の例外オランダのように例外はありますし、「大麻の吸引は許されてもよい」という論陣を張っている人々がいるのも確かです。しかし国際的に大麻は、「ゲートウェイ・ドラッグ」とも呼ばれ、より刺激・依存性の高い薬物へ手を出すようになる「最初の一歩」として、非常に警戒されている薬物です。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)は『2006年世界薬物報告』において、特に世界で最も乱用者が多い不正薬物として、大麻にスポットを当てています。
国連薬物犯罪事務所は、大麻使用経験者は2004年の時点で1億6,200万人いると見ています。これは15歳から64歳までの世界人口の実に4%にあたり、しかも消費の増大は続いていることから、大麻汚染に対して警鐘を鳴らしています。
『2006年世界薬物報告』で同事務局長は、「大麻の作用が数十年前に比べて格段に強まっており、これを比較的害の少ない『ソフト』ドラッグとして軽視するのは誤りです」 と指摘。実際、大麻の使用によって、深刻な精神障害が生じうることを示す証拠は数多く見られています。
事務局長は続けます。
「今日、大麻の有害性はコカインやヘロインなど、他の植物性薬物と大差がありません」
「各国の大麻対策はまちまちで、年ごとに変化する場合もあります」
「大麻による健康被害が増えている中で、どの政党が政権につくかによって国の大麻対策が左右される状況は、根本的に間違っています。政策の軸がぶれることで、大麻の危険性に対する若者の認識に混乱が生じるからです。他の公衆衛生上の課題と同じく、大麻対策にも政党の枠を超えた社会全体のコンセンサスと一貫した取り組みが必要です」
「薬物統制の経験が蓄積された現在、一貫した長期的戦略を採用することで、薬物の需給と密売を実際に減らせることは誰の目にも明らかです」
「仮にこれが実現しなければ、その責任は薬物問題を深刻に受け止めず、十分な対策を講じない一部の国々にあるはずです。多くの国々の薬物問題は自業自得だということです」 と結論づけています。
今日の本:『働きから病気の原因まで 脳のしくみがわかる本』寺沢宏次監修
この本には、「覚醒剤やコカインなど薬物依存のメカニズム」というテーマで解説が載っています。薬物依存と向き合うには「夜回り先生」こと水谷先生の本が一番だと思いますが、大麻などを服用したときに脳で起こっていること、脳に与えられるダメージなど、図解で要点に的を絞って見開き2ページで分かりやすくまとめられています。
大麻など薬物を使うことは、心と身体のほぼすべての機能を司る脳を自ら破壊する行為であり、周囲の人々をも傷付けかねません。
脳全般にわたる入門解説書であるため、「目や耳、肌で感じたことがどのように脳に伝わるか?」「記憶のしくみ」という学校でも習うテーマはもちろん、「脳がコントロールしている『笑い』という感情表現」「脳と心の病気(うつ病とか統合失調症)の関係」など興味深いものも扱ってくれています。